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2004.10.10

ダライアス

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1987年にタイトーから発売されたビデオゲームです。

内容としては何の変哲もない横スクロール型のシューティングゲームなのですが、ハード面(筐体)に於いて斬新な作品でした。先ず19インチモニターが横に3画面並んでいます。これに依り今迄になかったプレイフィールドの広さを獲得する事に成功しました。厳密にはモニターの繋ぎ目を失くす為に、モニター、鏡、モニターと設置されており、筐体の下にある隠しモニターの映像を鏡で拾う事で、面一な映像を提供しています。これは良く考えられた方法だと当時感心させられました。(タイトーはそれより以前にワイバーンF-0と云う縦スクロールシューティングゲームで同様な方式を開発しています)
次に特記しなければならないのは当時巷へ出回り始めたばかりのボディソニックを採用した事でしょう。これがゲーム内容と連繋していて、巨大戦艦などを倒すと大音響とともに振動して背中やお尻あたりを刺激するのです。
音楽に関しても自信があったようでイヤホン端子も常備されていました。

内容自体に変哲がないとは書きましたが、独特で高いゲーム性を誇っていた事に疑いを挟む余地はありません。
道中で雑魚を倒してパワーアップして行き、最後に現れるボスを倒すと1面クリアと云う流れなのですが、上の画像のようにボスは1画面はあるかと云うほど巨大です。このボスは何故だか分かりませんが魚をモチーフとしてデザインされています。これがダライアスと云うゲームに独特な魅力を提供している要素の大なるところでもあると思われます。ボスとの一騎打ちは大概長丁場の持久戦となり非常に高い緊張感を与えてくれます。

ダライアスのゲーム性を語る上で外せないのがパワーアップの方式と弊害です。ショットを段階的にパワーアップさせると自機の攻撃力が上昇するので、バランスを取る為にボスの耐久力も増量すると云う仕様になっているのですが、ボスを強くし過ぎた所為で逆にバランスを崩す結果となってしまったのです。それに依り初心者は故意にパワーアップをしない事で自らバランスを調整して遊ぶと云う変な攻略法が生み出されました。

しかしダライアスの本当の面白さは敢えてパワーアップしてリスクを侵してまで味わう緊張感にあると思います。
私も当初はパワーアップせずに遊んでいました。広範囲の敵を倒せるミサイルを、攻撃力は高いが当たり判定の小さいレーザーにさえしなければ絶妙な難易度の好ゲームであったからです。しかしレーザーの上位武器であるウェーブの破壊力から来る爽快感はダライアスのゲーム性を全く変えてしまうほどのインパクトを持っていました。地形まで貫通するウェーブの最終段階まで来ると、ただボタンを押しているだけで広い画面内の敵を瞬時に倒せてしまうほど強烈なのです。そうなると貧弱なレーザーの段階を如何にして我慢するかが問題となって来ます。ここにゲームを攻略して行くと云う楽しさが加わり、不利な状況を克服する為の緊張感が生じたのだと思います。

このような初心者から上級者まで楽しめるダライアスは斬新な筐体と云うハードの力も借りて長期間稼働し続けました。経営側から見ると1プレイ時間の長いゲームであったので必ずしも良いゲームではなかったかも知れませんが、当時のゲームセンターを賑わしてくれた名作に相違ないと思います。
特殊な大型筐体と云う事もあり、現在プレイ出来る環境は殆どないでしょう。もしレトロゲームを取り扱っているゲームセンターなどで見掛けたら是非遊んで見て下さい。ここには書きませんでしたが、普通の内容のゲームでもハードを変えただけでゲーム性が窯変する事実にお気付きになると思われます。

最後に提案。ピラニアとカジキの順番を逆にすればエクストラバージョンは必要なかったのではないでしょうか?

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