AFS
日東科学教材株式会社から発売されているプラモデルです。
月刊模型誌モデルグラフィックスで「マシーネンクリーガー」としてフォトストーリーが不定期連載されています。作者はイラストレーターの横山宏さんと云う方で、氏がデザイン作成した物を改めて模型化して販売されているものです。
もともとはホビージャパンと云う雑誌で1982年から85年まで連載されていました。当時は「SF3D」と云うタイトルであったのですが、10年以上の空白期間を経て再販される際に名称が改められたのでした。
この空白期間と名称変更には色々な事情があったようで、氏とホビージャパンとの間で裁判も起こされています。要はホビージャパン側が氏に入って来る筈の印税をちょろまかしたのが原因で袂を分かち、再販する際に「SF3D」と云う名称の版権を持っている事を盾にして販売の邪魔をした…と云ったところのようです。
偶然立ち寄った模型店で本シリーズが再販されている事を知った時は大変驚きました。そうして私も15年振りで模型を趣味として作り始めたのでした。
「AFS」はシリーズの第1弾とした発売された模型です。当時は様々な理由でガンダムの模型が下火になりつつある頃で、モデラーは新しい物を欲していた感がありました。丁度そのような時に発売されたSFでありながらミリタリーの風味を持った「SF3D」は一部の層に絶大な支持を以て迎え入れられたのです。海外でもかなりの人気を誇っていたようです。結局のところミリタリーの設定至上主義の堅苦しさやガンダムなどの荒唐無稽なメカに皆辟易していたのだと思います。
横山氏の奔放なキャラクターと自由な設定で楽しめる「SF3D」はミニマムな模型界にあって一種の清涼剤にもなっていたのでしょう。そうして全てが斬新でした。模型には見えないデザイン性の優れた箱、中身を見られないシュリンクパック、日本製なのに表記が英語のみ、当時としては破格の値段設定。そして横山氏の作成したオリジナル模型をコピーしたかのような製品…。
今でも少ない小遣いを遣り繰りして買い集めていた中学生の頃を思い出せるようです。
この歳になると模型に費やせる時間もなかなかないのですが、休日の間隙を見付けてはこつこつと作ったりはしています。上の画像は以前私が作成して或る事情から手放してしまったものなのですが、手間暇のかかったものだけに愛着がありますね。
模型はシンナーの臭いさえ気にならなければ一生をともに過ごせる良い趣味だと思います。幼稚だなどと思わずに貴方ももう一度作って見ませんか?
| 固定リンク
コメント
はじめましてー。
AFS、仕上がりの雰囲気が先生のオリジナルに似てますね。
めちゃめちゃカッコいいです。
マシーネンを見つけてうれしくて書き込んでしまいました。
投稿: ppk | 2004/10/29 16:00
はじめましてppkさん。
AFSはかなり手を加えないと良くならないのですが、完成すると格好良い形になりますね。
胴体幅詰めと右腕の延長をするだけでも随分印象が変わる難しい機体だと思います。
ppkさんのブログも拝見しました。
綺麗な自室に模型制作空間と沢山のギター。羨ましい限りです。
勝手にリンク貼るかも知れませんので宜しくお願いします。
投稿: 管理人ひとぴー | 2004/10/30 07:18
SF3Dオリジナルは僕の青春です(^〇^*)未だにボビージャパンも保存してありますし★☆
投稿: アイアンマン | 2008/11/22 21:56