スターウォーズ
1983年に米国のアタリ社より発売されたビデオゲームです。
ご存知の通りジョージ・ルーカス監督の代表作である映画をゲーム化したもので、エピソードⅣでのデス・スター上の戦闘〈ヤヴィンの闘い〉を抜粋したものとなっています。
ゲームは画面がワイヤーフレームで描かれた3Dシューティング物なのですが、これが映画の雰囲気をこれ以上ないと云うほど再現しています。自機であるX-WINGのコクピットを模した筐体も世界観の構築に一役買っており、堅い操縦桿がゲームに重厚感を与えていました。いまの耳で聞くと大した事はない効果音や音声合成も、この筐体に乗り込む事でユーザーをルーク・スカイウォーカーへと変貌させてしまう魔力がありました。
ゲーム内容は3面1ループのエンドレス仕様なのですが、周回を重ねる毎に難度が上がって行きます。スタート時にも腕前に応じて難易度を選択出来ます。これはアタリゲームに必ず付いている仕様ですね。敵の攻撃を受けたり障害物に接触するとシールドがひとつずつ剥がれて行き、0になり攻撃を受けるとゲームオーバー。3Dゲームを作る際に最も難しいとされている操作性と当たり判定の件も無理なく完成されていますので、ユーザーがストレスを感じる事はありません。
海外製の大型筐体と云う負を持っていた割りには多く出荷されていたのではないでしょうか。大きなゲームコーナーには大概置いてあったと記憶しています。映画公開時に小学一年生だった私はその時に受けた衝撃を引きずったまま小遣いのほぼ全てをこのゲームに使っていました。
現在は任天堂ゲームキューブのローグ・スコードロンⅢにボーナスとして本ゲームが収録されています。スターウォーズの刷り込みがない若い方たちにはどのように映るか判然しませんが、当時の最新技術を駆使した大作ゲームが家庭で遊べるなんて本当に良い時代だなと感傷に浸っております。
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コメント
ちなみにアーケードでの販売はナムコ(現:バンダイナムコゲームス)がやってた。(記憶が正しければガンドレッドかピットファイターまでは販売やってた。ガンドレッドレジェンドはウィリアムス販売なのでSNK(現:~プレイモア)がやってたようで)
そのなごりは操縦桿にあり、両人差し指および親指部分に発射ボタンがあった。
その操作系の後継機として、ギャラクシアン3およびスターブレードにつながっていくワケです。
おまけですが、それ以後でスターウォーズがアーケードでゲームになったのはセガのみです。
(ひとつは初代のをポリゴンにリメイクしたもの。メガドライブの32Xに移植してます。2つ目が「ジェダイの復讐」までをベースとしたモノ。3作目がエピソード1のレースをゲーム化。セガラリーのチームが関わっていたようで。)
投稿: とおりすがり | 2008/10/24 17:13