グラジエーター
横山宏さんのデザインした四足歩行戦車をガレージキットメーカーであるボムフォル&チオネル社が販売していたものです。
購入制作したのは今から3年以上前ですので現在は残念ながら入手出来ないと思います。
模型をお作りにならない方にはガレージキットと云う言葉も初耳なのではないでしょうか。簡単に説明すると、バンダイやタミヤと云った大手メーカーが製造していない造形物を、個人の手によって作成販売している商品と云ったものです。音楽業界に例えるとインディーズレーベルですね。
プラモデルは一つの商品の型を作るまでに数千万から億の資金がかかるそうなのですが、ガレージキットは全ての作業を基本的には個人で行なう為に多くの元手を必要としません。シリコンの型を作りレジンと云う素材(歯医者さんでよく使われています)で複製して販売するのです。
しかしコストパフォーマンスが低いので通常プラモデルの10倍近い値段となってしまいます。写真のグラジエーターは¥16800でした。イベントなどの数日間にしか購入出来ない事もあり、買い逃したら二度と出会えない貴重品でもあります。
そうして運良く購入出来たとしても、制作する為には多大な労力とかなりのスキルが要求されます。ガンプラのように親切な説明書もなければ、商品はただバラバラの状態で袋詰めされている事が殆どです。どこの部品なのか分からなかったり、大事な部品が梱包されてなかったりする場合も少なくありません。
わざわざ高いお金で苦労を買うようなものだと思われるかも知れませんが、趣味の興が盛り上がって来るとどうしても欲求が募ってしまうもので、このような商品を購入したくなってしまうんですよね。
特にこのグラジエーターは「SF3D」ファンのトラウマとも云える商品なのです。20年前の当時発売のアナウンスがされていながら、発売元である日東が潰れてしまった為にお蔵入りとなってしまったのが原因です。
私は地方在住である為にイベントへは行けませんでしたから、ガレージキットを扱う都内の模型屋さんを虱潰しに調べた結果で以てこの商品を購入しました。
買うのは勿論作る事にも甚大な労力を使わされた訳ですが、漸く20年前の傷が癒されたような感じに安堵感を憶えた次第です。
しかし「SF3D」にはまだ癒されていないトラウマが多く残っているので、これからも時間を掛けて自らの心を補完して行きたいと思っています。
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コメント
リンクありがとうございます。
さらにマシーネンネタ投下嬉しいです。
難易度の高いガレージキットなのに
リアリティ満載で美しいですね。
内緒でカラーリングとかマネするかもしれません(笑)。
レトロゲームネタとかも面白く読ませてもらっているので
ウチもリンク貼らせてくださいねー。
投稿: ppk | 2004/10/30 13:30
模型の事を見てくれる方もいらっしゃるのだなと思い調子に乗って載せて見ました。
グラジは本当に苦労しました。機関部やインテークなど殆ど自作しなければならなかったのは勿論、ある筈の部品が何点か入っていなかったり…。代わりに何故かガンスの部品が入ってましたが。
リンクの件ありがとうございました。
私もタミヤの光硬化パテには大変興味を持っております。
投稿: 管理人ひとぴー | 2004/10/31 03:52