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2004.11.16

ファンタジーゾーン(1)

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1986年にセガから発表されたビデオゲームです。

名作として語られる事の多い本作ですが、発表された当初のアーケード版は特に大人気だったと云う訳でもありません。当時非力ながらファミコンの対抗機種であったセガMk.Ⅲに移植された事が原因で、マニア予備軍の子供たちを中心として人気に火が付いたと云うのが本当でしょう。しかし、この事が良く出来たシューティングゲームとしての地位を揺るがす事実とはなりません。

ゲーム内容はシューティング物としては珍しい任意左右(少し上下にも)スクロールの方式を採用しています。操作は8方向レバーとショット、ボムの2ボタンを使用します。横5画面分のプレイフィールド(ループ)内に設置された敵基地を10個破壊するとボスが出現する運びです。全8面あり最終面はそれまでのボスが次々と現れて、最後に真のボスが出現すると云う演出となっています。

本作最大の特徴は買い物システムの導入にあると云えます。主に敵基地を破壊する事で出現するコインを一定数貯めると赤いショップ風船が現れて、それに触れると画面が切り替わり買い物シーンへと移行します。
売られている物は、ショット、ボムのパワーアップ。移動力アップのエンジン。特殊ボム。またエクステンドがないので自機までも購入対象として並べられています。
それぞれの物品は買う度に値上がりして行くので、高次面を目指すのであれば購入計画を立てて置かなければなりません。特に2周目以降の難度の高さを考えるようになると、1周目ではエンジンとツインボム程度しか購入出来なくなります。この辺のバランスが非常に良く出来ていると思います。初心者でも強力な武器を購入していれば1周目だけは比較的簡単にクリア出来るようになっていますからね。

本作を奥深くテクニカルなものに仕上げているのはボムの存在です。他のゲームでは補助的役割を担う事の多い位置にある武器ですが、本作では通常ショットが補助とも云えるほど重要なものとなっています。
先ず破壊力が非常に高い点が挙げられます。その威力はショットの5倍程度でしょうか。そして特筆すべきが発射時のレバー操作で前3方向に打ち分けられる事です。ほぼ真横、斜め下(緩い角度)、斜め下(急な角度)となっています。
敵基地は高い耐久力を持っているのでボムを使いこなせなければ、破壊するまでに時間がかかってしまいます。本作はタイマーで出現するザコ敵が異様に強い為、素早い基地破壊が安全な攻略の前提となっているのです。
具体的には敵基地の手前でレバーを回すようにしてボムを打つ事になります。その際レバーを前方に入れた時にタイミング良くボタンを押す事で、ボムが真横に発射されて確実に敵基地へと当たると云う訳です。これを小刻みに繰り返して基地を1つずつ破壊して行きます。
ボムを思い通り操れるようになると俄然面白いゲームになります。

グラフィックとサウンドも評価されている部分です。セガのグラフィックは基本的に色の明度が低いものが多いと思います。本作もパステル調の微妙な色遣いなので、モニター調整が良く為されていないと綺麗に見えない可能性があります。当時私の通っていた仙台駅前キャロットはブライト調整が上げられていたようで、淡い色が全て消えていました。元の設定よりもブライトを濃くすると非常に豊かな色彩へと変化します。これは全てのセガゲームに云える事ですね。
FM音源とPCMドラムを使ったBGMもコミカルな味を出していて耳に残ります。コインが出現する時の効果音が秀逸で本作の世界観を構築するのに一役買っていると云って良いでしょう。

それまでになかった買い物システム。テクニカルなボム操作。個性的な面構成とボス敵。綺麗なグラフィック……非常に良く出来たゲームだと云う印象が強い本作なのですが、欠点がないと云う訳でもありません。「メトロクロス」の項でも書いた任意スクロールの問題が本作のゲーム性を著しく貶めているのです。

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