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2004.11.22

ガントレット

gauntlet.png

1985年に米アタリ社から発表されたビデオゲームです。

複数人での同時プレイを前提に考えられた画期的な作品で、途中参加、継続プレイを発明したとして特許も取得しています。
堅牢なアップライト筐体に面一なコンパネが配置してあり、レバーが4本並んでいる様はとってもアメリカンな雰囲気を醸し出していました。

ゲーム内容は敵を倒しながら迷路を進み、鍵で扉を開けつつ出口を目指すと云うものになっています。ジャンル的には4方向任意スクロールのアクションシューティング物と云えます。
先ずキャラクターを選択します。戦士、魔法戦士、盗賊、魔術師の4種類が存在し、それぞれに対応したセレクターにお金を入れる事で決定出来ます。現在のようにソフト内で選択する仕様ではないのが新鮮ですね。

キャラクターには差違が設定されているのですが、それほど大きな性能差ではないと云えます。ゲーム中にアイテムを入手する事で欠点をカバー出来る事もあって、ルックスの好みで決める程度のものです。
ただ、これは多人数で遊ぶ場合の話で、一人プレイの際は盗賊か魔術師を選ばなければ非常に難しいゲームとなってしまいます。ショットスピードとその当たり判定、魔法の効果を考えると戦士、魔法戦士は性能が中途半端なのが理由です。

敵はジェネレーターと呼ばれる巣から無尽蔵に湧き出て来ます。ジェネレーターには3段階の強さがあり弱中強と分かれていて、耐久力が左からショット1発、2発、3発分となっています。そこから出て来る敵の強さ(耐久力)もこれに比例しています。

自機キャラクターには生命力があり、1コインで700ヘルスからスタートし、以後1コイン入れる毎に同等のヘルスが補充されます。
ヘルスは敵に攻撃を受ける事で減少して行くのを勿論として、時間経過でも減るタイマーの役割も担っています。
わらわらと出現する敵を倒しながら機を窺いジェネレーターを壊して行く……これが本作の攻略法です。地道に敵の間隙を縫うようにして闘うか、多少のダメージを覚悟して進むのかが難しいところとなっています。

個人的な意見なのですが、ジェネレーターから出現する敵の上限が決まっていた方が良かったのではないかと思います。ジェネレーターを破壊しない限り幾ら倒しても敵が補充されて行く為かラフなプレイスタイルを余儀なくされてしまうんですよね。お金さえ注ぎ込めば先へ進めると云うシステムには攻略したいと云う意欲も削がれてしまいます。しかし制作者の意図したのが正しくこれであると思えるので何とも仕様がありませんが……。

また本作には救済措置が取られており、自機を操作しないで300ヘルスを消費すると、全ての扉が開くと同時に壁が全て出口となります。これにより難しい面をクリアする事も容易となっています。
しかし、このシステムには問題があり、ヘルス回復のアイテムと併用する事で永久に遊べると云う弊害も作り出してしまいました。
当時これを使っていたプレイヤーがゲームセンターから出入り禁止になったと云う話もよく聞きました。

なんだかんだと云いましたが、基本的には非常によく出来たゲームだと思います。ハイセンスなグラフィックは勿論の事、雰囲気のある渋い音声合成と効果音、多人数で遊ぶ事で得られる今迄にないゲーム性……良い部分を列挙する事に暇を見出せません。個人的にも大好きなゲームの1つです。
同時期に発表された「マーブルマッドネス」「ピーターパックラット」「ペーパーボーイ」と並び評されるアタリ社最後の名作群の1つに数えられるでしょう。
RPGの発祥地アメリカだからこそ作り得た本物の臭いを持ったアクションRPGだと云えますね。

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Comments

どうも初めまして。都筑てんがと申します。

「アタリ ガントレット」で検索してたどり着きました。

これって、三国無双みたいな「集団をボコるゲーム」じゃなくて、むしろ「集団からボコられるゲーム」でしたよね…。

それにしても「Gauntlet Seven Sorrows」日本では結局出ないままデスか_| ̄|○

…。
……。
………。

当方、囲碁ブログをやってます。
囲碁の他に、レトロゲームとかシューティングゲームの話題とかもやってますので、もしよろしかったら覗いてみて下さい。
http://punigo.jugem.jp/

…。
……。
………。

それはそれとして、「アタリ」「テンゲン(天元)」「センテ(先手)」と、社名に囲碁用語を付けるほど社長が囲碁マニアだったはずなのに、そのアタリやテンゲンから囲碁ソフトが出た…という話を全く聞かなかったりします…。

アタリの囲碁ソフトがあったら見てみたいです(*´д`*)

Posted by: 都筑てんが | 2006.12.10 10:23 PM

初めましてじゃなかった_| ̄|○

スペースハリアーの項でトラックバックさせていただいてましたね…。
申し訳ありません_| ̄|○

それにしても、自分トコのブログ、囲碁ブログなのに、最近はアウアーアーアーだの、スペハリだの、アルカノイド(大山のぶ代)だの、ナックルヘッズだの、首領蜂(初代)だの、「斉藤洋美のラジオはアメリカン」だの、レトロ系のゲームの話ばかりになってます_| ̄|○

「あの頃に返りたい病」ってやつなんでしょうか…。

Posted by: 都筑てんが | 2006.12.11 01:51 AM

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