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2004.11.28

ちゃっくんぽっぷ

chaknpop.png

1983年にタイトーが発表したビデオゲームです。

どちらかと云うとマイナーな作品なのですが、幾つかの面白いアイディアが目立つ固定画面アクションパズルゲームの佳作とも云えます。

4方向レバーと2個のボタンで主人公「ちゃっくん」を操作するのですが、移動システムが他にはない独特なものとなっています。
自分と同程度以下の段差ならば左右移動で飛び越せます。この時の足を伸ばしながら移動する「ちゃっくん」の感覚が不思議ですね。言葉では説明し難いのですが、地面にゴムの襞が吸い付くような感じと云えば良いでしょうか。他のゲームには先ず見当たらない感覚を持っています。

レバー上でジャンプ(背伸び)します。上に壁があると「ちゃっくん」が逆さに張り付いて、そこからまた移動出来るようになります。重力の法則は用意されているのですが、虫のように壁伝いに動けると云うシステムとなっています。
この特性を利用して迷路内を移動しつつ檻に入ったハートを救出する事が目的です。

ボタンは2個とも爆弾発射に使用します。「ちゃっくん」の向きに関係なく左ボタンを押すと左方向へ爆弾を発射、右ボタンならば右方向へ爆弾を発射します。後に出るカプコンの「サイドアームズ」やアイレムの「ロードランナー」と同様の方式ですね。
檻を壊すのも敵を倒すのにも使用する爆弾は発射3秒後に爆発します。このタイムラグがある為に敵の移動を先読みしなければならないのが本作の難しいところです。大きく広がる爆風は敵はおろか「ちゃっくん」までも死に追い遣ります。

このシビアな部分がゲームを面白くしているのと同時に理不尽な感を与える最大要因とも云えますね。スローモーな展開と相俟って前時代的なゲームにも思えるのですが、意外にもゲーム性が高く仕上がっています。
ゲームの流れとしては、危険になる前に爆弾を置いておき、爆風で敵を巻き込んで進む……これの繰り返しとなります。敵は或る程度の乱数で動いているので、その場その場での対処を考えながら進まなくてはなりません。或る意味戦略的なゲームとも云えます。
敵を3匹以上纏めて倒すとボーナスフルーツや無敵となる「すーぱーちゃっくん」が現れます。高いリスクを伴った上でのアイテムですので出現した時の喜びもひとしおと云えますね。

面構成も凝っていて、壊れる壁、移動する床、ワープゾーンなどが存在します。水風船を爆弾で割ってしまうとフィールドの水域が上がって行くと云うアイディアも面白いですね。

また本作には隠しボーナスが豊富に用意されています。クリア時の条件として、敵を全滅させると高得点。または全く敵を殺さないと高得点+エクステンドなどが代表的なものです。

個人的には大好きなゲームなのですが、身近に遊んでいる人が全く存在しなかったのは寂しい想い出です。オリジナルのアーケード版は出荷台数が少なかった事もあり無名のまま終わりました。しかし国産PCへの移植率はかなり高かったと云えます。ほぼ全てのPCに移植されていたと云っても過言ではない程でした。当時の低スペックPCでも遊べるシステマティックな構成が合っていたからだと思います。でもアーケードゲームとしては地味過ぎたのでしょうね。非常に味のあるアクションパズルの佳作だと思えるだけに残念でなりません。ちょっとしたアレンジを加えるだけで現在でも遊べるゲームになるとは思うのですが。

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