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2004/11/07

ソンソン

sonson.png

1984年にカプコンから発表されたビデオゲームです。

ゲーム内容は強制横スクロールのアクションシューティング物となっています。4方向レバーとショットボタンを使いソンソン(孫悟空)を操作します。因みに2P側はトントン(猪八戒)です。
取り立てて書くような斬新なシステム等はないのですが、二人同時プレイが可能となっていて、協力しながら遊ぶ事に意義のある内容と云えるでしょう。

縦に6段あるフィールドの左右から敵が出現します。基本的には縦に隊列を組んで現れソンソンと同じ段に移動するようなアルゴリズムを持っています。
ソンソンの武器は射程距離の短い横方向へのショットのみとなっていますので、横軸を合わせようと接近する敵から、縦軸を遠ざけて安全を確保しながら倒して行くと云う流れになります。
敵が縦に隊列を組んでいる為に、出現と同時に倒せる数はせいぜい2、3体が限度ですが、二人同時に行えば殆どの敵を倒せると云う事にもなります。
その他には上フィールドのみを移動する「コウモリ」、下フィールドを移動する「ピラニア」が敵として存在します。「赤トンボ」は一時停止してからソンソンとトントンの位置へ一直線に向かって来ますので、どちらかが打ち逃しているとどちらかに危機が訪れます。

このような敵の設定から見ても二人同時プレイを推奨されている事が分かりますね。逆に云うと上下左右からの攻撃がある本作を一人でプレイするには無理があるとも云えるでしょう。しかしながら難易度は良く調整されているので一人でも十分に楽しめるようになっています。

ゲーム性の部分を見てみますと、詰まらなくはないけれども特に面白くもないと云ったレベルです。ポップな画面と明るい音楽は見る者に好奇心を与えはしますが、連続で遊びたいとは思わせません。
爽快感が欠如しているからだと感じます。もともとが貧弱なソンソンのショットなのですが、唯一の攻撃方向である横へのそれも打ち漏らしがあるほど弱いのです。プレイフィールドの広いゲームですので、せめて攻撃出来る範囲だけには強力であっても良かったのではないでしょうか。
敵キャラクターの複合攻撃など見るべきところが多いだけに残念に思えてしまいます。
操作性もあまり良くはないですね。感覚的に云うと「緩い」と思わせられます。4方向レバーの筈なのですが、8方向レバーで操作しているような曖昧な感じと云えばお分かりになるでしょうか。

個人的には好きなゲームなのですが詰めの甘いところが端々にありますね。カプコンもまだ若かったと云えるのかも知れません。
しかし二人同時プレイと云う部分に価値を置くならば、良く考えられた好ゲームだと思いますので、遊べる環境をお持ちの方には少しだけお奨めしたいゲームではあります。

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