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2004/12/10

Mr.Do!

mrdo

1982年にユニバーサルから発表されたビデオゲームです。

もともとはナムコ「ディグダグ」の模倣作品として企画されたものだと思われるのですが、或る意味オリジナルを凌駕するほどの独創性とゲーム性を有する事になりました。

先ずは美しいポップなグラフィックが目に付きます。当時の単色ベタ塗りが基本だった中にあって本作の美術は一線を画していました。キャラクターもピエロやチェリー、りんごなど可愛らしいもので構成されています。

音楽もシンフォニックな雰囲気を持っていて非常に良く出来ています。特筆すべきはチェリーを続けて取って行く事で、ドレミファレラシドと音階を奏でる事です。これは現在の目で見ても素敵なアイディアであると思います。ゲームとして如何にも楽しい雰囲気を作っていますし、達成感もあります。

面クリアの条件が幾種類も存在している事も新しい部分ですね。敵を全滅させる。チェリーを全て取る。エキストラモンスターを倒して1UPする。何れかの条件を満たす事で1面クリアとなるのです。

ディグダグからの改良点としては、敵を直接倒せる攻撃手段を持っている事と、ディグダグで云うところの岩「リンゴ」が一段落下させただけでは紛失しない上に移動させる事も可能となっています。敵がフィールドの土を掘り進んだりもして、勝手に死んでくれる事もあるのはご愛敬です。
エキストラモンスターが出現する事で、面内での単調な構成を感じさせない仕様ともなっています。E-X-T-R-A全てのモンスターを倒すとビジュアル画面に切り替わる演出も斬新でした。
低確率でリンゴの中からダイアモンドが現れるのですが、これを取ると1クレジットサービスとなるのも嬉しい仕様でしたね。他にも幾つかの乱数要素があり飽きの来ないゲームとなっています。

‘82年制作と云う事を感じさせないアイディアが豊富に盛り込まれた作品です。ゲーム性も非常に高く大ヒットしました。続編も4作目まで作られており、何れもアイディア性に優れた楽しいゲームに仕上げられています。

現在はレトロゲームを扱っているゲームセンターでしか遊べないのではないでしょうか。今尚楽しめるゲーム性を持っている不朽の名作と云えるだけに残念でなりません。どこかのメーカーでニンテンドーDSあたりに移植してくれませんかねえ。

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