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2004.12.24

闘いの挽歌

trojanr

1986年にカプコンから発表されたビデオゲームです。

「1942」「戦場の狼」「魔界村」など同社がゲームに冠するタイトルには凡庸ならぬ素晴らしいものが多いと思うのですが、本作のこれは少し外していますね。当時人気のあった香港映画「男たちの挽歌」からそのまま剽窃したものだと考えられます。因みに海外版のタイトルは「TROJAN」で3面ボスの名称から取られています。

ゲーム内容は「スパルタンX」の発展系であり、左右から出現する敵を判断よく倒して行くと云うものとなっています。敵種類の増加、個性的な中ボスと面ボス、上下スクロール面、フィールド上下段の移動など時代に即した発展が為されていてプレイヤーを飽きさせません。

操作は8方向レバー1本、剣と盾の2ボタンを使用します。レバーでジャンプするタイプのゲームですが操作性は良好だと云えます。

本作の売りとしてゲームに奥深さを提供しているのが「盾」ボタンの存在です。
用途は勿論防御に使用する訳ですが、敵の攻撃方法を熟知して効果的に扱わなくては1面クリアもままならないほど重要なものとなっています。
盾ボタンを押しながらレバーを操作する事で上中下の防御態勢を取る事が出来ます。非常にテクニカルであるのは認めるのですが、かなり煩雑な仕様だとも思えます。
ゲームとして考えると攻撃と防御が別個のボタンに割り当てられている事自体が失敗していると云えるでしょう。
攻撃主体のゲームである筈なのに防御する事に重きが置かれている……大いなる矛盾があり二律背反が上手く機能していないように感じられます。結局はプレイヤーに対する足枷としか思えません。
「盾」と云う新しいアイディアに固執したが為の失敗作となってしまったのです。これまでになかったシステムであった事も禍いして難度が跳ね上がり短命なゲームとなってしまった事ででも証明されていると云えるでしょう。

防御と云う観点から見ると以前紹介した「ニンジャウォーリアーズ」が良く出来ていると思います。攻撃ボタンを押し続けていると防御態勢を取ると云うシステムです。敵の飛び道具が多く、ボスと闘う際には確実に使用しなければならないほど頻度が高く出来上がっているのですが、攻撃ボタンを押し続けると云う感覚的に理解し易い操作となっているので、防御主体のゲームとは思えません。防御しながらでも移動可能な点も「闘いの挽歌」とは異なる部分でありストレスを感じさせません。

本作は「スパルタンX」タイプのゲームとして非常に高い完成度を誇ってはいるのですが、煩雑な「盾」システムの所為でヒットするまでには至りませんでした。
同時に高難度のゲームとしても有名な作品なのですが、盾の扱いに慣れてしまえば極端に難しいと云う訳でもありません。敵を倒す爽快感とそれに伴う緊張感も突出して優れています。個人的にも大好きな作品だけにマイナーゲームのレッテルが貼られている事実が残念でなりません。

もし現在にプレイ出来る環境をお持ちの方でしたら、攻略サイトでも見ながらゆっくりと遊んで欲しい作品であります。本当に面白いゲームなんですよ。

最後にもうひとつ、本作は2周クリアエンドのゲームとなっていて、最後のボス「剣王アキレス」はビデオゲーム至上最強の敵と呼ばれています。

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