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2004.12.17

アーガス

argus

1986年にジャレコから発表されたビデオゲームです。開発はNMKとなっています。

8方向レバーと対地対空2つのボタンを使用するゼビウスの亜流作品です。
特筆すべきは美しいグラフィックで、下品に見えない限界程度の色数を画面内に使用しています。敵の弾などもクリスタルを思わせる美しさを持っていて独特な世界観を表現していると云えます。

強制縦スクロールに任意横方向へのループスクロールが併用されていて、自機は常に画面真ん中に位置している事になる為、独特な操作感も提供しています。
この手のゲームには珍しく空中に多くの障害物が浮遊しています。破壊可能な物から不可能な物、破壊するとボーナス点の入る物、1UPする物まで多彩な構成を誇ります。

面によって自機のショット攻撃方法が異なる点も珍しいシステムです。ノーマルショットからレーザー、斜め方向のみのショットは特に珍しいと云えるでしょう。

自機は地上にあるパネルを破壊して行く事でパワーアップして行きます。ショットのパワーアップ、一定時間無敵バリア、敵全滅エネルギーボールなどが主なものです。

ゲームとしては障害物を避けながら最低限の敵を倒して行くと云う感覚で進むようになっています。このゲーム性はゼビウスの亜流とは云えない新しいものに仕上がっていると云えるでしょう。

なかなか意欲的な作品だと思うのですが、あまりに難し過ぎて遊べないゲームとなってしまっています。
敵のアルゴリズムがそれぞれ特異な上に大量の弾をばらまいて来ます。その上に障害物を避ける行動も加わるので忙しないのです。全16面エンドのゲームなのですが、永久パターンを使用せずにクリアした人はいないとまで云われています。

’80年代中盤以降のアーケードゲームは本作を代表として高難度のゲームが多く発表されました。開発元からマニアへの挑戦と云う図式があったのです。一部のマニアはお金と時間を浪費してこの挑戦を堂々と受け勝利しました。そこには多くの試行錯誤と才能があったのは当時の誰もが認めていた事だとは思います。ゲームセンターに最も活気があった時代でもありました。
しかし、ただゲームを楽しもうとしていた一般ユーザーをゲームセンターから遠ざけてしまったのも紛れのない事実です。
お金を入れて遊んでもすぐにゲームオーバー。攻略したいと思えないほどの難度はストレスをしか生まないでしょう。徒党を組んでいるようなマニアの視線も一般人には心地良いものではなかった筈です。

難度が高くても「魔界村」のように次へのプレイを促すゲーム性と云うものも存在しています。
本作の難度が仮に低かったとしても大ヒットしたかどうかは分かりませんし別の問題だとも思います。しかしプレイ後に達成感や満足を味わえるのであれば、間違いなく今よりは多くの支持を得た事でしょう。
本作の開発元であるNMKは直後に制作した「バルトリック」でも同様な失敗をしています。難易度調整と云うものが一筋縄では立ち行かない苦心所であるのは分かるのですが、もう少し何とかして欲しかったと思います。「アーガス」も「バルトリック」も基本的には良いゲームであるので残念に思えてしまいます。

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