怒 ―IKARI―
1986年にSNKから発売されたビデオゲームです。
ゲーム内容は任意縦スクロールのシューティングアクション物となっています。
操作系統には同社の開発したループレバーが採用されているおり、そこから基因して独特のゲーム性を形成するに至りました。
ループレバーはスティック上部にダイアル式の摘みを伴った入力装置で、自機の移動と攻撃方向を別途でありながら同時に行えると云う優れた特徴を持っています。
しかし、レバーを動かしながらダイアルを回す都合で、頻繁に素早く操作する事を不得手としている面も持ち併せています。
「怒」はこのループレバーの良否特性を十分に理解した上で開発された名作であると云えます。
画面上部に出現した敵の死角から近付き、攻撃しながら後退する……これが基本的な攻略法となっています。
後退しながらでも前方に攻撃出来る為に、それまでのゲームにあった操作性での矛盾が感じられません。
また攻撃方向を任意に指定出来るところが非常にテクニカルな印象を与えてくれます。スローモーなゲーム展開ではあるのですが、これが為に間延びしていないと云えます。
自機が扱うマシンガンと手榴弾に弾数制限が設けられている事が緊張感を高めています。道中にアイテムで十分補充出来るので弾が切れると云う事はまずないのですが、プレイヤーに無駄を潔しとさせない制限が上手く機能しているのです。
手榴弾がパワーアップする事で炸裂手榴弾となり、画面の約3分の1以上の範囲を攻撃出来るようになる爽快感も素晴らしいゲーム性です。しかし自機に対しても当たり判定を持っているので安穏とはしていられない緊張感があります。
かなり難しい部類のゲームだと思うのですが、何回でも遊びたくなる魅力を有しています。現在の目で見ても十二分に楽しめる内容だと云えるでしょう。
MAMEで遊ぶ場合……
特殊な操作系統を持ったゲームですので多少のカスタマイズをしなければなりませんね。私はプレステパッドを繋ぎ以下のように設定しています。
●ダイアル増加 ― R1
●ダイアル減少 ― R2
●ダイアルデジタル速度 ― 1%
●ダイアル感度 ― 15%
このようにすれば右手だけで攻撃とその方向を指定出来るので結構遊び易くなると思います。
デジタル速度と感度を落とす事で誤動作もなくなります。
もっと良い設定を知っている方があれば是非お教え下さいませ。
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