ミサイルコマンド
1980年に米アタリ社から発表されたビデオゲームです。
本作もビデオゲーム黎明期後半に現れた不朽の名作と云えます。リアルタイムで遊ばれた事のない方でも名前くらいは聞いた事があるのではないでしょうか。
内容はトラックボールを用い迫り来る弾道ミサイルを撃ち落として都市を死守すると云うものになっています。
自機と云う概念が存在せず、画面下部にある都市が全て破壊されるとゲームオーバーとなります。
また画面下部左右中央の3カ所にミサイル基地があり、ここから自機照準に向けて弾が発射されます。弾数制限がある上にここが破壊されると以後面クリアするまで弾が撃てなくなってしまいます。
自機ミサイルは照準に向けて発射され着弾すると大きな爆風を巻き起こします。敵ミサイルを撃ち落とすと云うよりは如何にこの爆風で消し止めるかが攻略のポイントと云えます。
また敵ミサイルを破壊すると、そこから新たな爆風が広がり連鎖的な誘爆を起こす事が可能となっています。
この誘爆が本作をゲームとして完成させているシステムの大なるところです。
ゲーム序盤は敵ミサイルの数が少なく速度も遅いので良いのですが、5面以降は誘爆を最大活用しなければクリア出来ない程に難度が上昇して行きます。
3つあるボタンは左右中央にあるミサイル基地と連動していて、敵ミサイルの軌道と位置を考慮して使い分けなければなりません。
ここから生ずる混乱にも似たカタルシスが本作の優れたゲーム性とも云えるでしょう。
MAMEで遊ぶ場合ですが、トラックボールと云うアナログ入力装置を使ったゲームですので、自分が遊び易いと思える設定を考えなければなりませんね。
●トラック(XY)デジタル速度 ― 18
●トラック(XY)センタリング速度 ― 0
●トラック(XY)感度 ― 55%
参考までに私の用いている設定です。操作はデフォルトのままマウスで行います。ボタンもホイール式マウスであればそのまま割り当てられるので楽ですね。
もしこれで照準の動きが遅いと感じるならば、感度のポイントを上げて行けば良いと思います。デジタル速度はこれ以上にすると照準の動きがぎこちなくなってしまいます。
現在の目で見ても抜群に面白く、シンプルでありながら奥が深く完成された本作を多くの方に楽しんでいただきたいと思います。
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