ドラゴンクエストⅧ
2004年の年末にプレイステーション2で発売された同シリーズの最新作です。
以前ハマっていると書いたのですが、結果から云うともう遊んでいません。
クリアするどころか延べ10時間ほどで飽きてしまいました。プレイした日数も3日だけに過ぎません。
決して詰まらないゲームだとは思えませんし、至るところに様々な技術やアイディアを投入した力作だとするのは周知が認めるところでしょう。
グラフィックやサウンドも大変良く出来ていて、時間の余裕さえあれば腰を落ち着けて遊び込みたいゲームだと思えました。
ただ、プレイする際に最も時間を費やすだろう筈である戦闘シーンが詰まらなかったのです。詰まらないと云うと語弊があるでしょうが、正直あまり面白いとは感じられませんでした。
流麗な3Dグラフィックを使用してはいますが、戦闘システムはこれまでのものと殆ど大差ありません。ここはドラクエの良い部分だと思っていますので、却って変更されていない事実に安堵しました。
改変されたのは主人公およびパーティーのキャラクターが画面内に現れ動き回る事ですね。
プレイする前にはFFシリーズのように過渡な演出から、プレイヤーが介入出来ない無駄な時間が増えてしまうのではないかと危惧していたのですが、これは流石ドラクエシリーズと云う事で制作者のエゴも感じられないギリギリの線で抑えられ纏まっていました。
それでも戦闘シーンが面白く感じられなかったのです。理由はまだ熟れていないが為の微妙な間の所為ではないのかなと思います。一見すると完成度が高く感じられる戦闘シーンではありますが、やり込む内に小さな隙間が目立ち始めて、幾度となく続く中でストレスとして溜まったのではないかと云うのが感想です。
戦闘シーンに関してはⅧに先だって発売されたⅤのリメイク版が素晴らしかったので特にそう感じてしまったのだとも思います。これから当然のように改良されて行く部分だとは思いますので、また続編が発売されれば即購入する事に疑いも持ちません。
私はプレイを放棄してしまいましたが、妻は飽かず遊び続けていたので傍らでずっと鑑賞していました。
キラーパンサーを入手したあとの移動速度はなかなか快適そうでしたし、大小様々なイベントもドラクエらしい部分と新しい部分とが混在されていて見ているだけでも大変楽しめました。
しかし毎回の事ながらストーリーが後半に進むにつれて、矛盾や強引さが目立ち始めました。エンディングはそれまでのドラクエにはなかった長尺のものとなっていますが、これもストーリー的に唐突な印象が強く納得出来るものとは云えないと思います。今時主人公がダスティン・ホフマンと云うのもちょっと……。
続編物の宿命として前作よりも物語を広大にしようと云う意図は痛いほど分かるのですが、作者である堀井雄二さんの手に余るものとなってしまっているのではないでしょうか。どちらかと云うと氏はミニマムな世界観を得意としていると思うだけに土俵の違いが気になります。
クリア後のオマケをクリアしないと物語が補完されないと云うところは賛否分かれる部分でしょうね。
なんだかんだと云いましたが全体として良いゲームだとは思います。私も現在は遊んでいませんが、最終的にはクリアするまで行きたいと思っています。次の続編が出るまでに何年もかかる訳ですから急ぐ必要もありませんしね。なによりも世の男性として、ゼシカに危ない水着を着せてハッスルダンスを踊らせるまでは諦め切れません。
| 固定リンク
« ドラゴンスピリット | トップページ | snap »
コメント