MPC ミレニアムファルコン (12)
休日だったので多少時間が使えると思い、ラジエータ下のラジエータ(小)を作りました。
ここはエンジングリルを再現するに当たって最も難しい部分だと思うのですが、良い流用パーツを見付けたので、それを元に原型を作り複製する事にしました。
画像の真ん中が原型で左右が複製品となっています。
流用パーツは日東から発売されているマシーネンクリーガー(旧SF3D)のナッツロッカーから取りました。
ご存知の通りプロップファルコンのラジエータ(小)はタミヤのパンターをそのまま使用しているのですが、横山宏さんが作られたオリジナル1/20ナッツロッカーも同パンターの部品を多く流用しています。
今回使ったナッツロッカーは1/76サイズですので、単純な計算で云うと1/70程度のMPCファルコンとの相性は抜群ですね。そのまま使っても全く違和感がないと思います。
他にはワールドタンクミュージアムやマイクロアーマーのパンターを使う選択肢もあったのですが、多少大きさが違いますし、ディティール精度に問題があったので却下しました。
1/76ナッツロッカーには他にも何点かそのまま流用出来る部品がありますので、ファルコンモデラーには必須のアイテムだと云えます。ただ最近生産されていないようなので入手し難いのが問題ですね。
余談になりますが、マシーネンクリーガーのオリジナル模型は、スターウォーズのコラージュ手法に影響されたと原作者の横山宏さんが語っています。
氏のオリジナル作品には様々な模型の流用パーツを見受ける事が出来、その中にはスターウォーズのプロップに使用された部品と同様の物も多く見られます。
そして、それを当時の最高技術に依り日東がプラスチックモデル化しています。この事が何を意味するのかと云えば、モノグラムの高価なサターンロケットを購入しなくても、精度の高いパーツが安価で入手出来ると云う事になります。特にフレーダーマウスやクレーテあたりに良いパーツが揃っています。
また、MPCのスターウォーズのキットも氏の作品に流用されていますので、それを逆に流用する事で精度の高いMPCキットを作ると云う事も可能となります。
有名な所ではAT-ATの首がノイスポッターの反重力装置に利用されています。AT-ATのモールドは泣きたくなるほど情けない出来なのですが、ノイスポッターのそれは非常に繊細なものにディティールアップされていて使いでがありますね。
スターウォーズの模型を作る行為には多分に考古学的な要素が含まれていると思います。30年以上昔の模型を解析しなければならないのは楽しくもあり難しい作業とも云えますね。でもこれが為にジャンルを超えて模型を見詰め直す機会が与えられているとも感じます。
プロップ解析に関して私は初心者の域を未だ出ませんが、これからも日々勉強研究して行こうと思っています。
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