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2005.09.28

アクロバットミッション

acrobatm

1991年にタイトーから発表されたビデオゲームです。開発はUPLとなっています。

UPL社のゲームらしい独特なシステムと世界観を持った強制縦スクロールシューティング物です。

自機を8方向レバーで操作しショットとボムの2ボタンを使用します。
ショットは前方に強い扇状に広がるウェーブと、自機の周囲を防御するように旋回してから前方に発射されるハリケーンとの2種類から成っており、パワーアップアイテムを入手する事で選択する形が取られています。それぞれ4段階までのパワーアップが可能ですが、極端に強くなる事がないバランスが良く出来ています。また、どちらのパワーアップを選んでも特に有利となる事がありません。好みに応じてと云った感じで使用出来ます。若干ハリケーンが使い易いかなと云うレベルですね。

ショットボタンを押し続ける事で溜め撃ちも可能となります。完全にチャージしないと発射出来ないのですが、敵弾も消し去る強力な攻撃を持っています。しかし如何せんチャージ時間が長いようにも思えます。ここは敵の出現位置を憶える事で許容出来るとしても、パワーアップアイテムを入手してからでないと使用出来ないのは不親切なところです。
最弱状態やミス復帰後の救済措置となっていない溜め撃ちでは、その真価も疑われてしまいますね。

自機が敵に触れてもミスとはならない部分は新しいゲーム性を提供してくれています。
その際に鳴る金属音も斬新な感覚を与えます。しかし、これと云ったシステムとの連動がないのは残念でもあり勿体ない感を募らせます。もう少し敵に触れる事を前提としたステージ構成があっても良かったのではないでしょうか?

自機は敵弾に触れて初めてミスとなりますが、直ぐには爆発せずに5秒間の猶予が与えられます。その間は通常の操作が不能となり、煙を吐きながらランダムに蛇行する自機を左右への舵当てだけで操作する事になります。このもどかしい操作感は絶品に値します。その後、爆発した自機と飛び散る破片に当たり判定が生じますので、ダメージを与えたい敵に近付いた方が良いと云う攻略法が編み込まれているのです。
この部分が本作の最も目立つ斬新なシステムですね。どうせでしたらボム一発分程度の破壊力があっても良かったのではないかとも思えます。
自機の復帰後に画面上の敵を消滅させるシステムを持ったシューティングゲームは多く見掛けますが、これの逆パターンにしてしまうと云う意味です。納得感も充分に得られる筈ですが如何でしょう。

自機が移動する際に逆方向にバーニアの炎が出る演出が付いているのですが、これはグラフィック上の演出だけではなく、当たり判定も有していて敵を倒す事も可能となっています。倒した敵の点数が2倍になると云うサービス付です。
しかし、見た目に分かり難い事と、ショット一発分の攻撃力しか持たない事から殆ど目立たないシステムとなっています。面白いアイディアだと思えるだけに、もう少し絵として分かり易くしてテクニカルな印象を与えて欲しかった部分ですね。


このような斬新を多く含んだゲームなのですが、その何れのシステムも不完全燃焼のまま捨て置かれているように感じられます。練り込みが不足しているとも取れますし、新システムを活かす土壌構成まで考えられていないとも云えます。
ここらへんはUPLの作品が持つ悪い癖だと思います。自機システムにだけ腐心して後はお座成りと云ういつものパターンですね。
本作に限って云えば、斬新なシステムを多数搭載しているものの、何か売れ線を狙っているような衒いも見て取れます。斬新の中途半端がそう見せているのかも知れません。
個人的には好きな作品ですしリアルタイム時にはそこそこ遊んだのですが、人にお奨め出来るものではありませんね。このもう一歩と云う感覚が同社を倒産に追い込んだ疑うまでもない事実と云えるのではないでしょうか。

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2005.09.25

MPC ミレニアムファルコン (17)

mpcfalcon23

まだ細かくやり残している部分も多いのですが、取り敢えず機体の厚みを決めて置こうと思います。

画像が良くないので分かり難いかも知れませんが、デッキ側面に付いているのが1/76ナッツロッカーの流用パーツです。これはプロップにも使用されているパンターAの防盾から成ったパーツですので、単純にここから厚みを割り出します。
結果で云うと1.4センチとなりました。MPCファルコンの物からだと8ミリ薄くなった事になります。

見た目にはまだ分厚い印象を受けるのですが、5フィート・ファルコンと云う事を考えると、このくらいで丁度良いのではないでしょうか。
5フィート版はこのデッキ側面が意外とガッチリしていて、その後方にある円形部の側面が薄く感じられます。実際には同じ寸法なのですが、上下からエッジが側面パネルを挟み込むようにして垂れ下がっている為にそのように見えるのだと思います。
32インチ版よりも機体のボリュームがあるように見えるのもこれが起因となっています。まあ実際に分厚いのも確かなのですが。

画像の方は仮止め状態ですので、デッキと機体の隙間がかなり開いてしまっていますが、最終的には殆ど目立たない程度にまで密着させる予定です。

本来の自分の性格からすると一つ一つを完成させてから先へ進みたいとするところなのですが、以前作った部分の適当さが気になって来たので、目に見える作業を優先する事で過去の未熟を看過して、なるべく手直ししないようにしようと思ったのです。
機首部分のモールドなどは作業を始めた頃の物ですので、いま見ると自らに疑問符を打ちたくなるような出来映えに感じられて仕方がありません。

今年中の完成は難しいとしても、FM社のファルコンに合わせてなるべく早く完成させる為には目を瞑らなければならない部分が多くあります。ここらをどうした良いものかは未だ判然していないのが正直なところです。タイムリーな話題性を取るか、自らの納得するまで徹底的に作り込むか……大きな悩みどころではあります。

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2005.09.22

MPC ミレニアムファルコン (16)

mpcfalcon22

久し振りに制作を再開しました。

前回切り取ってしまったデッキ部分をプラ板で自作です。
私はプラ板工作に苦手意識があって、かなり手こずるだろうと思っていたのですが、案外簡単に形となりました。まだ途中なのですが作業時間も3時間かかっていません。うち1時間はデッキ上の出っ張り部分をL字型にする事に費やしています。

案ずるより産むがモリッシーと云ったところでしょうか。
この部分がこれだけ簡単に出来るならば、全ての装甲板を作り直しても良いかな……と考えてしまうのですが、そうすると次は機体自体をフルスクラッチしたくなってしまいそうなので止めた方が良いですね。MPCファルコンを完成させるのが目標である事を忘れないようにしなければなりません。

以前上手く出来なかった作業が現在に楽を以て行える……これは模型を作っている際に能く遭遇する感覚だと思います。
直接の練習や勉強をしていなくても、なんらかの作業が別のスキルを上達させている為でしょうか?
苦手意識は自らを停滞させる悪に他なりません。とにかく実践に手を動かしてみるべきだと思い知らされました。

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2005.09.16

MPC ミレニアムファルコン (番外編)

ハン・ヒロ様からMPCファルコンの画像を頂きましたので転載します。

32falcon011

これは素晴らしい作例ですね。氏はクロニカルの写真などから32インチ・プロップを独自解析し、流用パーツを割り出して完成させたそうです。
流用パーツはスケールの違いからそのまま反映出来ない箇所も多いと思うのですが、ヒロ様の作例は破綻なく綺麗に纏められていますね。ここら辺は各自のセンスが物を云う部分であり、難しくも楽しい作業だと云えるのではないでしょうか。

32falcon066

7年前にこの段階まで作ったものの、残念ながら事情に依り塗装出来ない状態にあるそうなのですが、ここまで来たら塗装を終えた上での完成状態も見てみたいものですね。

しかしモデラーからして見ると、このような完成直前の模型は魅力的に映ります。
どの部分に手を入れたのか、どのようなマテニアルを使用したのかなどが分かり易いのが理由ですね。見ている方のモチベーションを上げてくれるのも良い作品の証拠だと思います。

32falcon033

私は個人的にこれまで32インチ・プロップには特に興味を持てずにいたのですが、ヒロ様のファルコン号を見て考えを改めさせられました。
ゴチャメカの密度感は模型として大変興をそそりますし、作っていて楽しさを提供してくれそうです。

MPCファルコンを諦めて放擲してしまった方も多いと思いますが、自分なりに妥協出来る範囲で作る分には良い素材だとも思えるんですよね。
ヒロ様のように徹底的に凝る事も出来ますし、気になった部分だけに手を入れても良いと思います。また素組でも塗装に腐心するだけで素晴らしい作品とも成り得ます。
ファインモールド社から決定版のキットが出る事で、MPCファルコンの役目は終わろうとしていますが、作った人にしか得られない思い出はキットと同様に伝説として残って行くものなのではないでしょうか。

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2005.09.12

MPC ミレニアムファルコン (15)

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ハイパードライブユニットは画像のような形になりました。湿気の多い時にサーフェーサーを吹いたので多少カブリを起こしています。焦らずに晴天を待って行うべきでしたが、許容範囲だと思うので取り敢えずそのままで良いかな。

mpcfalcon21

そろそろ機体側面にも手を付けようと思い作業手順を考えていたのですが、左右デッキ部分のプラが反っているのが気になってしまい切断してしまいました。ここは1.2ミリのプラ板で自作する事とします。
見逃しても良い部分だったのですが、プロップでは機首とデッキの高さが違い、横から見ると隙間が確認出来るほど離れているんですよね。
しかしMPCファルコンはここがほぼ同一の高さに揃えられています。この事が原因で機体が扁平に見えてしまっているのではないでしょうか。
序でなのでこの段差も表現したいと思います。円盤部のエッジも作り直すので丁度良いのかも知れません。
ただこうやって完成への道程を彼方へとしまっているのも確かです。

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2005.09.06

MPC ミレニアムファルコン (14)

mpcfalcon17

機体後部右側ハイパードライブユニット(でしたっけ?)のエッジもプラ板で作り直しました。これも行って見ると効果が高い工作となりますね。
MPCファルコンのプラ肉はかなり厚い上に、一律ではないので必須工作とも云えるでしょう。
エッジの裏から縁を薄くするだけでも良いのですが、スリットの切り欠きを入れるにはプラ板で自作した方が楽ですね。

しかし、今回は作業手順を間違えてしまった為に成形段階で少し苦労してしまいました。
機体周囲の縁と同様に、プレートを一枚ずつ切り出して計8枚を接着して行ったのですが、その複雑な配置から整合性が上手く取れなくなったのです。
これを防ぐのならば、縁の形に添って切り出した一枚のプラ板を機体に接着してから(スリットは入れておく)、エッチングノコなどで筋彫りを入れて仕上げた方が良いと思います。左側はそうする積もりです。

あとは殆ど意味のない工作ですが、穴の位置を1ミリほど右側に移動させています。

mpcfalcon18

ハイパードライブユニットはヤクトパンターの車体をそのまま使っている事に今日気付きました。本当にそのままの形だと云うのに今迄気付かなかった私は迂闊ですね。
と云う事でワールドタンクミュージアムの物を移植しようと思い、引き出しを漁って見たのですが……残念な事に持っていませんでした。
仕方なく押し入れの肥やしとなっていたタミヤの1/35物を引っ張り出して来て、それを見ながらプラ板で箱組して自作しました。

画像の物はまだ途中段階なのですが、一応ヤクトパンターに見えるようにはなっていると思います。

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2005.09.01

MPC ミレニアムファルコン (13)

fmfalcon

ファインモールド社のHPでミレニアムファルコンの発売時期と価格が発表されました。
年末予定と云う事は開発も順調に進んでいるようですね。安心しました。最低でも1個、老後の為に2、3個は備蓄したいところです。

私のMPCファルコンは全然進んでいません。この調子では完成はいつになる事やらと云った感じです。しかし、なんとか年末か年始までにはと考えています。

現在、必要な材料が切れてしまったのでエンジングリルを後回しとして、機体周囲の装甲板をプラ板で作り直しています。

mpcfalcon16

これは今月号のスケールアヴィエーションの作例を参考にしたものです。
比較的簡単な工作の割りには効果の高い改造だと思います。スケビには詳細な遣り方が書いていないので試行錯誤して見たのですが、取り敢えず以下のようにすると良いようです。

1-機体縁の装甲が付いている円周部を2ミリほど切り取る。
2-機体の素地は残して、装甲部のみ縁から1センチほど0.5ミリの深さで削り取る。
3-機体円周に沿ってアタリを付けておいた装甲として使う0.5ミリプラ板を切り出す。スリットも付けておく。
4-機体に3のプラ板を貼る。この際素地の縁を限界まで斜めに削ってから装甲を貼る事で、MPCファルコンの弱点のひとつである、機体の扁平を多少和らげる効果も作ります。
5-機体装甲とプラ板装甲の隙間をパテ埋めする。
6-機体装甲からプラ板装甲へヤスリをかける際に、外周に向けてアールを付けるようにサンディングする。これは4の効果を高める為の工作です。
7-完成。

こんな感じでしょうか。1の作業は5フィートプロップの装甲板の付き方を再現する為のものです。機体素地から装甲が若干はみ出しているところを作ると云う意味です。
文字だけでは分かり難いとは思うのですが、途中画像を撮る事をすっかり忘れていました。

スケビの作例では装甲版をかなり大きくして取り付けていますね。確かに作る際のプロセスが減り楽だとは思うのですが、円周が大きくなってしまうので私の抱くファルコンとは随分と印象が違う物に見えてしまいます。5フィートファルコンを再現したとも書いてありますが、デッキ部分を小さくした事と相俟って、どちらかと云うとアルゴノーツの1/144ファルコンに近くなってしまったようです。
素晴らしい作例だとは思うのですが、機体の厚みも不自然に薄くし過ぎているし、どうも不自然な感じがします。個人的には少し前のモデルグラフィックスにあった高橋清二さんの作例の方が好きですね。氏の作例って上手くはないけれどもスターウォーズへの愛が感じられます。

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