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2006/01/28

メジャーハボック

mhavoc

1983年に米アタリ社から発表されたビデオゲームです。

この作品はベクタースキャン(ワイヤーフレーム)ゲームの最高峰とも呼べる最後の大作です。
1979年のルナランダーから始まり、同社は数々の名作とされるベクターゲームを発表して来ました。

’79 アステロイド (全方向移動シューティング)
’80 バトルゾーン (ツインレバー3D戦車シューティング)
’81 テンペスト (リアビュー移動制限シューティング)
’82 クァンタム (トラックボール敵包囲アクション)
’82 ブラックウィドウ (ツインレバー全方向シューティング)
’83 スターウォーズ (同名映画3Dシューティング)

以上が主だった素晴らしい作品群です。これ以降は’85にスターウォーズ帝国の逆襲が存在するくらいですね。
メジャーハボックは一時代を築いたアタリ社ベクターゲームの総決算とも取れる絢爛な内容を誇っています。

先ず主人公が戦闘機に乗り込み宇宙空間へ飛び立つシーンから始まります。このような演出は当時のゲームには皆無であったと云えるでしょう。

mhavoc2 mhavocrv

そうして俯瞰から眺めた形のシューティングゲームとなります。全ての敵を破壊すると(例外あり)敵基地への着陸ステージが始まります。
無事着陸すると主人公が戦闘機から降り出て来て、本作のメインとも云える迷路ステージとなります。ここではダイアルコントローラーで主人公を左右に操り、ジャンプで上昇しバリアを張り敵や罠を凌ぎつつ原子炉を目指します。

mhavocp原子炉を停止させた後は、いま来た迷路を時間内に脱出しなければなりません。無事脱出した暁には次面コマンド画面へと移り、ブロック崩しゲームを一定時間遊べます。
以降はシューティングステージへと繰り返します。

とにかく豪華な内容だと云わざるを得ません。文章にしてしまうと取り止めのないように思えるかも知れませんが、ベクターの特徴を使った画面表示がやや強引ではあるけれど流麗さを約束してくれています。
現在の目で見てしまうと個々のゲームは印象を中途半端に思わせますが、ベクタースキャンの魅力がそれ以上の楽しさと興奮を提供して飽きさせません。シャープに感じる高いゲーム性と独特な物語進行は他の追随を許しませんでした。そうしてベクターゲームは時代の流れに幕を閉じてしまったのです。

メジャーハボックは個人的にも大好きな作品です。機会があればここからベクターゲームしか有していなかった独特なゲーム性を研究してみたいと思っています。

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コメント

やろうとしたのですが、十字キーが誤動作してしまいました。バブシカさん回避する心あたりはございませんか?

投稿: クリス | 2006/01/29 00:59

クリスさんは最新のバージョンで遊んでいるのでしょうか?
私は078でやっているのですが、最近のバージョンだと多分アナログをオフにして設定し直せば大丈夫なのではないかと思います。

あとで確かめて見ますです。

投稿: 管理人バブシカ | 2006/01/29 06:22

アドバイスありがとうございます。アナログ
関係の操作をいじったら無事できるように
なりました。
※これは「左右AB」の操作ですよね?

ゲームは時代背景を考えれば信じられない
ほど多彩ですね。複数のシステムで楽しま
せる演出は「スーパースターフォース」や
「バトルトード」、「アレスの翼」なんかでも
ありますが
※つか例えが悪過ぎるか(^^;
シンプルながら飽きさせないようにする努力
とセンスが光るとてもいい仕事だと思いま
した。

リアルタイムで経験していたら、かなりの
衝撃だったと思います。
※自分はアステロイド以外のベクターは
 記憶にないのが残念ですが。
 →SWは壊れてたんだよねぇ。

投稿: クリス | 2006/01/29 12:23

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