ウォーカーギャリア
今月号のモデルグラフィックス誌の巻頭はザブングルに特化したものでした。
ザブングルは'82~'83年にテレビ放映されていた日本サンライズのアニメ作品です。
ガンダム直後のアニメとしては比較的メジャーな部類であり、同じく富野由悠季さんが原作と監督を担当されています。当時を知る方には馴染み深い作品と云えるでしょう。
その内容がまた変わっていてます。ガンダム、イデオンに次ぐ富野作品なのですが上記作品のようなシリアス感は一切なく、どちらかと云うと富野さん自らが作り出したリアルロボットアニメの法則を無視するかのような何でもアリのドタバタ喜劇となっています。また、ちょっとしたエロ要素のあるアニメとしても先駆けだった可能性がありますね。
ガンプラブームが覚めやらぬ頃にバンダイから続いて発売された模型と云う事もあり、モデラー的にも思い入れの強いものだったと云えます。
メカニック自体はお世辞にも良く出来ているとは云い難いのですが、それまでのロボットアニメにはなかったデザインが採用されていて斬新を提供してくれます。
主役メカのザブングルを抜かすと、大抵のメカは工事現場にでも存在しそうな建機や重機を印象付ける物となっています。メカデザインはガンダムの大河原邦男さんです。
元々の設定資料にはないAFV的な細かいディティールがアクセント追加されているのがザブングル模型の特徴となっていて、タミヤがロボットを作ったらこのようになるのではないかと想像させてくれました。実際1/100ボックスアートはタミヤ製品を意識して作られていたようです。これはモデルグラフィックス誌の関係者インタビューで明らかにされています。なかなか興味深い記事ですので興味のある方には一読をお奨めします。
今回同誌のフルスクラッチ1/35ギャロップタイプなど素晴らしい作例に感化されて、私もウォーカーマシンを何か作りたくなってしまいました。
ザブングルの模型は再販されたばかりなのですが、1/144の小サイズのみだった事もあり購入を見合わせていました。私は大きい模型が好きなので触手が伸びなかったんですよね。
となるとフルスクラッチする方が早いかなと思ってしまいます。
同誌の特集中に1/100ウォーカーギャリアの発売中止事件も言及されています。
ストーリー後半の主役機(以降ロボットアニメでは当然となる主役機の交換は本作から導入されたものです)である模型が発売されなかったトラウマは当時を知っている方でしたら確実に持っていると思います。
インジェクション模型では発売されなかった1/100ウォーカーギャリアですが、イベント限定のガレージキットやソフトビニール製のものは幾つか世に出ています。
同じ物を作っても仕様がないと考えれば1/60サイズに候補が絞られて来ますね。作るかどうかは別にして、どの程度の大きさになるのか図を引いて見ました。
仕事の休憩中に記憶だけを頼りに書いたものなので詳細は怪しいのですが、以下のようになりました。
人物の大きさから割り出した適当なものだとしても結構大きいなあ。30㎝くらいはあります。ボリュームのあるデザインなので立体にしたらもっと大きく感じるでしょうね。すぐに作る気はないのですが、将来的には完成させたい大物のひとつと云えます。
その前に1/100サイズの再販をバンダイさんに強くお願いしたいところです。
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