Millennium Falcon 番外編
レジン複製の際に皮膚がかぶれてしまったのを原因として、ここ半年ほどファルコン号の制作から遠ざかっています。
その間にスターウォーズモデラーの念願であった最新キットがファインモールド社から発売されました。即日購入し既に完成させた方も多くいらっしゃるでしょうし、相互リンクしていただいているSAVEさんのHP上UPLOAD掲示板では、より再現度の高い完成品を目指すべく多くの方々が研鑽の結果を日々報告し合い制作を続けられています。
私も仲間入りしたいなあと思っているのですが、MPC社のファルコン号が中途半端な形で残っている為、ここでFM社の物を作り出してしまうと完成しなくなってしまう恐れがある事から二の足を踏んでいます。
SAVEさんたち掲示板の皆さんがFMファルコンを完成させたのちに、ゆっくりとMPCファルコンを完成させてからFM版に進もうかなと考えマイペース振りを発揮中です。
先日、SAVEさんの掲示板で知り合ったogawaさんから画像をいただきました。
私と同様かそれ以上にファルコン号の5フィートプロップ版を愛しているogawaさんとは、以前から情報交換を兼ねた連絡を取り合っているのですが、今回いただいたMPCファルコンの画像には感動させられました。
見ていただければ分かるように素晴らしい再現度を誇っていますね。
スターウォーズに詳しくない方のため簡単に説明しますと、映画で使われたファルコン号の模型(プロップモデル)には幾種類かの大きさがあり、大別すると5フィート版と32インチ版が存在します。
5フィート版はMPCファルコンの元となったプロップモデルで初出がエピソード4(1977公開 A NEW HOPE)、32インチ版がFMファルコンの元となったプロップモデルで初出がエピソード5(1980公開 THE EMPIRE STRIKE BACK)となっています。
その相違点はモデルの大きさなのですが、プロポーションも若干違いますし、細かなディティールに至っては別物とは云わないまでも、かなりの相違が見られます。
もう少し砕けて云うと、ファルコン号のオリジナルである5フィート版がデカ過ぎて特撮する際に不便だったので、取り回し易いように簡略化したものを32インチ版とする事が出来るでしょう。
このような経緯を持ったプロップモデルですので、5フィート版は32インチ版に較べるとディティール密度がかなり高いと云えます。
しかしMPC版はもとよりFM版としても縮尺模型には変わらない事から、プロップモデルを完全に再現する事は出来ないと思います。或る程度の省略デフォルメを余儀なくされているので、5フィート版を作るか32インチ版を作るかは好みの問題とも云えますね。
この点ogawaさんのファルコン号は上手く作られているなと感心させられます。プロップモデルを基本にしてバランスの良いパーツ配置がなされています。なるほど、この部分はこのように処理したのかと参考にもなりました。
以前制作したものをレストアしているそうである事から、改修している箇所が分かり易く制作途中の色気が感じられるところもモデラー的に大変そそられます。
スターウォーズのプラモデル作りは苦行に喩えられる事も多いのですが、好きな物であるからこそ敢えてその道に入り、艱難辛苦が当然のものと思えて来るんですよね。こうなったらもう抜け出す術はありません。貴方も私もスターウォーズ変人の仲間入りです。どうせだったらこのマゾ的な楽しさをもっと多くの方に味わって貰いたいなあ。
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