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2006/07/26

1/144 ジュアッグ (仮組)

Juagg01

以前購入して押し入れで眠っていたジュアッグを仮組みして見ました。
意外と云うかなんと云うか思っていたほど酷い出来のプラモではないな……と云うのが第一印象です。

ご存知の通り(?)ジュアッグは機動戦士ガンダムの没メカです。名前の語感から想像するに、アッガイやゴッグと云った水陸両用モビルスーツからの流れを組んだメカだと思います。
本来ならばジャブロー攻防戦に参加するべくデザインされた物だったのでしょう。しかし画像を見ても分かるように、ズゴックなど整合性の取れたメカに較べると、ストレンジでありピーキーにも見えデザインの完成度が低いと云わざるを得ません。
他にある没メカ(アッグガイ、アッグ、ゾゴック)も同様にガンダムの世界観からは多少逸脱している感がありなるべくして没になったデザインだと云えますね。

通常お蔵入りとなる筈の没メカが発売された理由は、留まる事を知らないガンプラブームにありました。ガンプラと名が付けばドダイでもアッザムでもガウ攻撃空母だろうと何でも売れた時代だったのですが、アニメ本編に登場したメカを出し尽くしキット化する種がなくなってしまったのです。
そこで苦肉の策として企画されたのが没メカの立体化でした。

デザインとしては最低の部類と見なす事も出来るモビルスーツだったのですが、プロトタイプと銘打たれた見知らぬメカに私たち子供は心惹かれずにはいられなかったのです。
××専用とか量産型、RX-78、MS-R09などと云う型番に魅了されていた子供たちが新しく憶えた甘美な言葉でもあったろうと思われます。
また当時の模型シーンの一翼を担っていた「コミックボンボン」での素晴らしい作例もプロトタイプ祭りを盛り上げてくれました。

しかし元々が流行り熱にも似た一過性のものに過ぎませんでした。バンダイは次に既存キットのリアルタイプ化を進め、新たなムーブメントとなるモビルスーツバリエーション所謂MSVを企画する事で発売するキットがなくなると云う難を逃れました。そしてジュアッグ、アッグガイに代表されるプロトタイプは忘却の壁に歩を止めてしまったのです。

没メカ第1弾となる1/144アッグガイの発売されたのが1982年ですから、当時私はまだ小学生でした。夢中になり作った記憶はあるものの殆ど愛着を感じていない事から、没メカ自体に恋をしていなかった事実が窺い知れます。
でも今回ジュアッグを仮組みしていて何とも云えない郷愁感を覚えました。それは当時の友達の顔だとかそれに類した逸話だったり、大好きだったさち子ちゃんの唇の味だったり、初めて入れられた取調室だったりと多岐に渡ります。
その中にありながら当時と全く変わっていないのが仙台模型なんですよねえ。
一見無愛想に見えるけれど実は子供と模型が大好きなのだろう佐藤店長は、時間を超越したかの如く見た目も変わらず現役で働いておられます。
最近は個人的に忙しい事もありなかなか足を運べないのですが、寄った際には云い知れぬ安堵感を与えてくれるオアシスとも呼べる場所となっています。

以前にも書きましたが、仙台模型には当時の古いキットが未だ結構残っている事もノスタルジーを助長しているのかも知れません。
ジュアッグが思っていたよりも良く出来たキットで作っていて楽しかった事から、今日あたり他の¥300ガンプラを買い出しに行ってみようかな。

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コメント

いつまでも知らないままじゃイカンだろうということで、今回初のトラックバックにチャレンジしてみました。上手く出来てるんだろうか・・・。つかジュアッグは僕的には◎なMS。バブシカさんにはがんばってフィニッシュして欲しいですねぇ(笑。

投稿: クリス | 2006/07/26 23:15

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その脚を飾るレッグボックスランチャーを組みました。 まずは蜂の子…いや、ミサイル。 当然、先っぽのレンズは透明レジンで成型。 黄色のハッチを貼り付けて…今こいつがガバッと開いて、中の蜂の子がニョキッと出てきたことをイメージしながら組み立てていくことが大事。 ガバッ、ニョキッ! ガバッ、ニョキッ! さあ一緒に、ガバッ、ニョキッ! さて、昨日組みました脚ですが、爆炎乳のダンダニキ�... [続きを読む]

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» ジュアッグ [クリスの濃い部屋]
リンク先のバブシカさんのところでジュアッグの仮組が出てたので、初めてのトラックバ [続きを読む]

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