dotstream
給料も出た事だしと以前から気になっていたゲームボーイアドバンス用のソフト「dotstream」を購入して見ました。
「Bit Generations」と銘打たれたシリーズの第1弾となる本作は、任天堂が新たに提起するシンプルイズザベストをコンセプトとした実験作と云えるでしょう。
ゲーム内容は至って単純なレース物となっています。
自機であるラインを上下に操り障害物を避けながらゴールを目指す……たったこれだけのものなのですが、敵との攻防が加わる事で断然奥深いゲームに仕上げられています。
敵もまたラインで表現されており、ラインそのものに当たり判定がある為、同一線上を走行する事が出来ません。
斜めに跨ぐ事は可能となっていますが、横軸が合うと上下のどちらかに強制移動させられてしまいます。とにかく走行ラインの確保が重要なシステムと云えるでしょう。
この手のレース物では当然の処置として、スタート時の自機は加速性能が極端に低く設定されています。この事から後方から追い上げるゲーム展開を余儀なくさせるのですが、だからと云って自機の最高速が極端に恵まれている訳でもありません。
そこで本作システムの白眉であるスリップストリームが有効に機能する事になります。
敵ラインに並列して走行する事で画面下にある空気抵抗メーターが上昇し、現在の最高速に達すると以後MAXスピードが上昇して行くのです。
スリップストリームの影響を受け続ける事で二倍の速度を入手出来る事になります。
これは良く出来たシステムですね。
通信対戦ファイナルラップ以降に設けられた下位の車ほど基本性能が上昇すると云う影のシステムを、公にすると同時に納得出来るものにしたとも云えます。
購入してから昨日の今日書いている記事ですので、これ以上の詳細は把握していないのが正直なところです。しかし、かなり面白いゲームだと思います。
アタリのベクターゲームを思わせるグラフィックと電子音を前面に押し出したサウンドは、時代を一周した事でクールな印象を与えてくれます。
ゲーム本編はシンプルながらも、F-ZEROやマリオカートと同様のGPポイントシステムで長く遊ばせてくれるだろう事も期待出来ます。
¥2000と云う低価格も嬉しいですね。しかし、どうせだったらDSで通信対戦したかったなあとは思います。これだけが残念なところかな。
穿った見方をすれば、次世代機Wiiでネット配信する予定の低価格ゲームのテストケースなのかなとも感じられます。このような高レベル作品であればバーチャルコンソール配信を多用してしまいそうです。
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コメント
お久しぶりのコメントです。
高校時代、ポールポジションII(既にオリジナルから切り替わっていたころ)にはまっていました。
擬似的とはいえ、お邪魔カーの後ろに付くとスリップストリーム的な効果があった記憶があります。
おまけですが、アクセルべたっぷみを続けていると天井知らずに車速が上がるターボモード?や、100台以上お邪魔カーを追い抜いてゴールすると、ゴール後地平線まで走り去ってから爆発するというお遊びがありましたね。
あ、いや、レースゲームのスリップストリーム話が出てたものでつい (^_^;
投稿: くるまこのみ | 2006/08/06 09:47
お久し振りです。ブログいつも拝見させていただいております。
ポールポジションは詳しくないのですが、スリップストリームの効果は確かにあったような。あの当時ではダントツでリアルなゲームでしたね。
アクセルべた踏みや100台抜きの裏技は初めて知りました。
ダイハードのマンション女のシーンは確かに謎ですね。
投稿: バブシカ | 2006/08/06 10:18