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2006/09/19

結婚できない男

Abekan

私は普段からテレビを見慣れない方でして、見るとしてもニュースかスポーツ番組、NHKのドキュメンタリーにしか楽しみを見出せない質であります。
しかし、偶然目にした「結婚できない男」のスポットCMから内容に心惹かれて、七月から毎週火曜日の放送を楽しむようになりました。テレビドラマを飽かず見続けるなんて中学生の時以来かも知れません。

物語の内容を簡単に要約すると、
性格に難のある40歳独身の建築家(阿部寛)が、ひょんな事から女医(夏川結衣)や隣人の女性(国仲涼子)、その飼い犬ケンなどと知り合う事で人間らしさを取り戻して行き、自らを振る舞える当然の権利に許容と諦念を発揮していた結婚に向けて歩み出す……と云ったものとなっています。

人気タレントありきの突飛で偽善に満ちた「サプリ」のような企画ではなく、平坦な日常に精神の変遷を描いて行く内容ですので、どちらかと云えば30オーバーの大人をターゲットとした作品と云えるでしょうね。
内容も大変興味深く面白いものなのですが、特筆すべきは脚本が良く出来ている事に尽きます。

テレビドラマの脚本は得てして技術力や意識が低く、見ていて辟易を催される事が多いと思います。
不自然な会話、繫がらないシークエンス、安直なナレーション、お約束としての陳腐な表現……挙げたらキリがないほどです。
その点「結婚できない男」は演出に於いてのお約束で多少興醒めされられる部分もあるのですが、自然な流れとシーン間の繋がりに脚本として完成度の高さを強く意識させられます。近年映画でも見られないほどの巧みな脚本だと云えるでしょう。
尾崎将也さんと云う方が書いておられるようですが、ちょっと調べて見たら色々な良い仕事をしていますね。

その脚本をより良く感じさせているのが主人公を演じる阿部寛さんの演技です。
二枚目と三枚目、そして変人を思わせるキャラクター像は決して簡単なものではないと思うのですが、自然に楽しんでいるところが見えて好感が持てます。
また夏川結衣さんの演じる女医が最も難しい役所となっていますが、これも心の振幅を嫌みなく見せて成功しています。

1クール12話完結のストーリーにするには多少無理があると思える内容にも取れるのですけど、台詞がない部分の細部に心理描写や伏線が見えるからか、通常テレビドラマにありがちな不自然は提供しませんね。

今日19日が最終話放送となっています。非常に楽しみにしているのですが、これが終わってしまうとまたテレビドラマからは疎遠になってしまうんだろうなあ。でも今迄馬鹿にしていたテレビドラマの脚本にもこんな力作があったのだと認識出来ただけでも収穫となりました。

以下が「結婚できない男」の公式HPです。興味がおありの方はどうぞ。
http://www.ktv.co.jp/shinsuke/

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コメント

俺もこれだけは毎週観てる。
金田のホームページ、ほんとにあったのね・・・

ダンドリのチア姿もいいけど。

投稿: よーいち | 2006/09/19 20:54

リアルな親戚ドラマ「ハワイで結婚する男」もかなり気になるね。

投稿: バブシカ | 2006/09/20 03:18

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