Qバート
1982年に米ゴットリーブ社より発表されたビデオゲームです。
疑似3Dで表現されたフィールド内のタイルを踏む事で、全て指定の色に塗り替えると一面クリアとなります。
ヘッドオン、パックマン等に代表されるドットイートゲームの亜流と取る事も出来るでしょう。ドットを全て取ると云う行為を他に置き換えたものとしては、床を塗り潰す「クラッシュローラー」「シティコネクション」あたりが有名な作品ですね。
操作は4方向レバー一本のみで賄うのですが、若干変わった方法が採られています。
画面を見ても分かるように、自機の移動方向が斜めに限定されているのです。これが為にオリジナルの専用コンパネではX型にレバーが取り付けられていました。
日本での販売はコナミが請け負っていたようなのですが、私の記憶だとテーブル筐体に通常通り+型でレバーが付いていたと思います。これが遊び難いのなんの脳がパニックを起こして一面クリアも出来ないほどでした。
床のない外周にも移動出来る事が徒となり、飛び降り自殺を繰り返すのが日常です。
出荷台数は少なくなかったものの日本ではそれほど馴染みのない作品かも知れません。しかし本国アメリカではかなりのメジャー作品のようです。ホビーユースパソコンへは大概移植されている事からでも人気の一端が窺えますね。
実際かなり面白いゲームとなっていて、24年後の現在にプレイしても古臭さを感じられないどころか夢中になってしまうほどです。
ただ難度が非常に高いゲームだとも思います。レベル1の4面までは普通に遊べるのですが、以降レベルが上がると、二度踏まないと指定された色にならない床や、色がループする床が現れてパズル要素と難度が激しく上昇して行きます。
その上せっかく色変化させた床を元に戻してしまう敵も出現して苛々させられます。
しかし自機を移動させる部分に高いゲーム性が隠されているので、ついつい遊び続けたくなる魅力を持っているんですよねえ。
それと併せて効果音が出色の出来映えを誇っています。敵に触れてミスした際の宇宙語?と外周へ飛び降りた後の死亡音、ゲームオーバー時の音声合成「Bye Bye」などなど。
日本人の引き出しからは出て来ないだろう自機キャラクターデザインも魅力の大なるところです。
まだプレイされた事のない方に強くお奨めしたい固定画面パズルゲームの傑作です。
Qバート(日本版)のcfgファイルです。mame32v0.105で作成したものですが0.89以降のバージョンであれば使用出来ると思います。
オリジナルのコンパネに倣いレバー上方向を右斜め上へと設定し直しています。これでかなり遊び易くなる筈です。もし宜しければお使い下さいませ。
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コメント
ゲームに関するコメントではなくて恐縮ですが、今回のバブシカさんのレビューはいつもとちがってかなり表現が抑えられていたというか、なんだか安心して読めました(^^;。
お気を悪くなさったら謝りますが、僕的にはこちらのスタイルの方が読みやすいなぁと思いましたので、老婆心ながらコメントさせていただきます。僕だけかな?
投稿: クリス | 2006/09/26 08:13
いつもコメントどうもです。
>なんだか安心して読めました
特に意識する事なく、いつもと同じ調子で書いている筈なんですけどねえ。
多分Qバート自体が悪いところのない作品だからなのと、自身に深い思い入れがあった訳ではないからなのかも?
たまに2ちゃんねるで非難されるけど、別に毒を吐いてる積もりもないんだけどなあ。
一応客観の立場を貫いている筈。いや、そうなっていないのかも……。
投稿: バブシカ | 2006/09/26 08:34