HGUC メタス(仮組み)
Zガンダム劇場版を見た事で何かこさえてみたくなったので購入しました。
特に好きなモビルスーツはなく欲しいと思える立体もなかったのですが、ぱっと見て最も格好悪そうなメタスに何か心惹かれました。模型的には変形する技術も見てみなかったし、スカスカなデザインなので内部を適当にゴチャメカでデコレートするのも楽しそうかなと思えたのが一因かも知れません。
ガンオタの友人に依れば、このメタスは百式ガンダムとゼータガンダムの中間に位置するモビルスーツだそうです。
モビルアーマーへの変形開発に失敗した百式の跡を継いで開発され、その技術がフィードバックされた事で完成したのがゼータガンダムなのだとの事。
これって後付の設定なんですかねえ? 私が当時見ていたファーストガンダムにも開発設定はあったと思うのですが、かなり適当なものだった筈です。しかし今ではかなり詳細な兵器開発史が存在しているみたいで驚かされます。
アニメには描かれていなかった自由な設定を個人個人が空想して勝手に作る……これが80年代初期のガンプラに於ける楽しみ方でした。それに比べて随分と窮屈な世界になってしまったのだなとも感じます。これって戦車などのスケールモデルが進んだ破滅への道と一致していますね。
しかしガンプラは同じ轍を踏まずに、体系付けられた詳細な設定の上に「if」の世界観を導入して別次元へと進んだようなのです。
モデルグラフィックス誌で連載されていた「ガンダムセンチネル」の流れと、セガサターンで発売されたシミュレーションゲーム「ギレンの野望」がその役割の大きな部分を占めていたのかなと考えられます。ガンダムと云う作品が生き長らえ現在にも人気を博している理由がここらにあるのでしょう。
アイテムが消費し尽くした後に必ず新しい楽しみ方が提供されているんですよね。これはメーカー側の努力とユーザー側の熱意が巧みに結びついた幸福な結果と見て取れます。世界的にも類を見ない稀有なケースでしょう。
と云う事でメタスなのですが、正直云って酷いデザインですね。
飛行機型へ変形する事を前提とした物であるにしてもバランスは悪いし、エルガイムからの流れを悪い方へと引きずったオリジナリティのなさ、間を持てない面の空間にはバーニアやインテークを付けて置きゃいいだろうと云う低俗さ……良い部分が全く見あたりません。
しかし実際に仮組みして立体を掴んで見ると、思っていたほど悪いものでもなく、逆に格好良くも感じられて来ました。プラモデル作りに基本的な作業を行うだけで見栄えの良い完成品が手に入れられそうです。
本当はサザビーを作ろうと思っていたのですが、「逆襲のシャア」が予想以上に面白くて思い入れが出来てしまった事から、ちゃんとした物を作りたいと云う気持ちが芽生えてしまいました。キットの出来が良いとは云えないサザビーだけにかなりの労力が必要となりそうです。現在プラモに使える時間があまり見出せないので、先ずは手軽に作れそうなメタスあたりから手を付けようかなと考えています。と云いつつ完成しない模型が増えて行くんですけどね。
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