タイトーメモリーズ2 上巻 ~その5
前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。
べんべろべえ ★★★
1984年に発表された固定画面アクションゲームです。
火事で燃えさかるビルの中、怪傑ダミちゃんを操作して画面最下段で助けを求めているナオちゃんの所まで行くと1面クリア。
画像を見てもお分かりでしょうがシュールな作品です。キャラクター、グラフィックス、サウンドとも特に秀でたものを持っていませんし、どちらかと云うと最悪のセンスを印象付けます。見た目だけで判断すればコアランドの「ごんべえのアイムソーリー」と選ぶところがないかも知れません。出荷台数も少なかった為にマイナー作品の一つに数えられています。
しかしアイディア的に見ると、タイトーから同年に発表されている「ちゃっくんぽっぷ」や「ルンバランバ」「アウターゾーン」などの佳作群(どれもマイナーですが)と並べても引けを取らないほどの作品に仕上がっていると云えるでしょう。
当時のゲームにすると操作にかなりの融通性を持っていました。
通常の左右移動にしゃがみ歩きが加わり、ジャンプの他に、消化器による攻撃方向は上中下段の選択幅が取り入れられています。また攻撃しながら移動出来る事も斬新でした。
敵である炎の出現場所がランダム処理されているのも面白い部分ですね。ただ運が悪いと障害物と炎の位置関係でクリア出来なくなるパターンもあったと記憶しています。
併せて敵の動きに理不尽さを覚えてしまうような場面も多々見受けられます。階段まわりの上下移動も操作性が悪くゲームに対する心象を悪化させていると云えるでしょう。
ゲーム自体は8bitパソコンゲームの豪華版と云った感じで、特に優れているとも思えません。
でも不思議な魅力を持ったゲームなんですよねえ。当時タイトーの直営店に通っていた私はかなり遊び込んでいました。たまに扉から被災者が凄い顔で飛び出して来る演出or障害があるのですが、そこからエレベーターアクションの敵が出て来たり、ちゃっくんがボーナスキャラを落として行ったりとサービス精神も旺盛で、タイトーのファンであればニヤリとさせられること頻りです。バブルボブルの隠し面の永久防止キャラである「日吉山のラスカル」も本作からの出典です。
今迄コンシューマーへの移植もありませんでしたから、個人的には本ソフトの目玉作品の一つと考えています。
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