タイトーメモリーズ2 上巻 ~その7
前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。
ニンジャキッズ ★★★
1990年に発表されたベルト移動式アクションゲームです。
激亀忍者伝ことコナミの「ミュータントニンジャタートルズ」に影響を受けて作られた事が明白な作品です。海外での受けを狙いステレオタイプなナンチャッテ忍者キャラゲーに仕立て上げられています。
ヒット作の二番煎じと云う事もあり、独創性に乏しく開発者の意識も低俗極まりない内容と云えますが、ゲームとしては面白く楽しめる作品になっています。
タイトー作品としては珍しく操作性が軽快で、その点からしてもストレスを感じさせません。特にレバーを同方向に二回連続で入れると作動する「ダッシュ攻撃」が気持ちいいですよ。
4人同時プレイが可能な事も相まって、家庭でワイワイ遊ぶ分にはお奨め出来る作品です。
S.C.I ★★★
1989年に発表されたカーアクションシューティングゲームです。
ドライブレース物に攻撃要素を取り入れた「チェイスHQ」の続編となっています。今回は衝突による攻撃に加え、銃を発砲すると云う直接的な攻撃方法が加わりました。ターボボタンを押す事で得られる加速感も特徴のひとつですね。
企画としての斬新さやゲームとしての奥深さはありませんが、適当に楽しめる作品となっています。前作の正常進化版とも取れる為、チェイスHQが好きな方には十分お奨め出来る内容でしょうね。
スクランブルフォーメーション ★★★
1986年に発表された強制縦スクロールシューティングゲームです。
当時各ビデオゲームメーカーは「ゼビウス」からの脱却を図ろうと、シューティング物に新しいアイディアを導入しては熟成を待ちましたが、決して逃れられない呪縛を現前にして苦しみ続ける事となります。
本作では空中地上攻撃の打ち分けを、僚機フォーメーションの変更で賄おうとしています。
アイディアとしてはシステマティックで面白いものだったのですが、テンポの悪さを露呈するだけの失敗作となってしまいました。このようなシステムは複雑さの内包を余儀なくされますし、敵キャラの配置や難易度調整がシステムに絡み合う難しさも提供します。
この事から本作は机上の理論を実践に移せなかった失敗作となったのです。
一部マニアに人気のあったゲームではありますが、シューティング部分のゲーム性も低く遊んでいて楽しいものとはなっていません。
唯一期待するところを見出だすならば、前作のタイトーメモリーズに協力していたニコラ氏を通して、未だオリジナルが動作不可のMAMEにソースが提供されないかなと云う事くらいでしょうか。
ディズニーに訴えられそうになった問題のグラフィックです。ROM差し替え前の旧バージョンでのみ確認出来ます。当然タイトーメモリーズでは見られないでしょうね。
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コメント
はじめまして。
アーケードの事を調べていたら此処にたどり着きました。
「ナンシーより緊急連絡!」
懐かしいですね。
スクランブルフォーメーションのディズニーランドのやつは旧バージョンでPlayしてたので見た覚えがあります。
またちょくちょく遊びに来ますのでよろしくお願いいたします。
投稿: いちるい | 2007/01/06 20:04
いちるい様はじめまして。管理人のバブシカです。
旧バージョンは結構あっと云う間に差し替えられたと記憶しているので貴重でしたね。
でも私の通ってた個人オペレーターのゲーセンはずっと旧バージョンだったなあ。
またお寄り下さいませ(^^)
投稿: バブシカ | 2007/01/07 01:41