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2006.11.27

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その8

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。

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グランドチャンピオン ★★★★

1981年に発表された画面見下ろし型のレースゲームです。

翌82年にナムコ「ポールポジション」が発表されるまでは、本作がレースゲームの王座に位置していたとしても良いと思います。

内容はビデオゲーム黎明期から続くトップビューの態が取られており、敵車が画面上から降って来る障害物として扱われています。
映像がラスタ方式になってからの数年間は、このシステムこそがレースゲームであったと云えるでしょう。本作もこれに倣った王道を行くゲームなのですが、様々な演出でリアルを作り出し2次元世界からの脱却が図られています。

先ずはコインを入れてキーを回す事でゲームがスタートします。

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ラウンド始めのコース見取り図。20数台の車が一斉にスタートするシーン。

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俄に雨が降り出して轟音とともに雷が落ちる演出。

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トンネルが現れるとリアビューに移り変わり、視点が固定されたままトンネルへと突入します。絵としての矛盾も感じられません。

トンネル内は暗黒で視界は自車のヘッドライト分しかありません。凄い緊張感を提供してくれます。

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トンネルを抜けると、鮮やかな海岸線が出現。その後は住宅地へと舞台を移します。

分岐路は海に架けられた橋と云う設定でしょうか。

郊外に入ると左右に複合コーナーが続き、レースゲームの醍醐味を味わえます。また、敵車同士が接触する事で大爆発し、4方向に破片が飛び散るのですが、これに当たってもミスとなります。本作では敵や縁石に接触するとミスになるのですが、スピンして速度が落ちるだけなので、ゲーム内のテンポはさほど妨げられません。しかしミスを続けるとクラッシュしてピットインを余儀なくされます。

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霧が発生し前方の視界が妨げられるのが本作が持つ演出の極めだと思います。

ゴール前の直線では敵車との熱いデッドヒートが繰り広げられます。
そしてゴール。6位以内に入賞すると次のラウンドに進めます。タイム設定もあるのですが、先ず完走出来るほどの余裕を有しています。これが為に最低でも1面は遊べるので満足感が高く出来上がっていますね。小学生の頃はお金がなかったので、長く遊べる本作には大変お世話になりました。

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1位優勝するとこのような画面で祝福してくれます。


本作は2Dレースゲームの最高峰だと思います。ポールポジションの登場が以後このようなゲーム的なレース物を生む土壌を奪ってしまいました。しかし、現在にプレイするとポールポジションは中途半端な3D物として遊び難く感じられます。却ってゲームとしての割り切りを楽しめる本作にこそ、2007年に発表される意味があると云えるのではないでしょうか。

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Comments

ちす。
事実関係はわかりませんが、こういったトップビューのレースゲーム
の面白さを再度見つめ直そうとしたからこそ、ファミリーサーキット
やモトローダーやF1サーカスが生まれたのかも知れませんね。
比較的新しいトコロ、というか僕の記憶ではネオジオで出たいくつか
のタイトルが最後発だと思うのですが、スピード感があって独特の
面白さがあったように思います。
※まぁこのタイトルとは「トップビュー」以外の共通点がないかも
 知れませんが(^^;。

余談ですが、ファミコン前に我が家に導入されたテレビゲームにも、
こうしたタイプのレースゲームが入っていました。ポンやブロック
崩しと並んで黎明期を飾ったタイトル(ジャンル?)と言えるかも
知れませんね(^^)。

Posted by: クリス | 2006.11.27 02:22 PM

はじめまして、アクセと申します。SDIで検索してたらここにたどり着きました。ブログ、色々閲覧させていただきました。なんだか懐かしく、いい味を出しておられますね。さて、このグランドチャンピオン、僕がまだ10歳前後の頃デパートの屋上でプレイした覚えがあります。ただただ障害物を避けながら進むゲームでしたが、ハンドル、アクセルとブレーキペダル、そして筐体が「ソノ気」にさせてくれるゲームでしたね。車が大好きだった僕に刺激を与えてくれたのを覚えております。いまやリッジレーサーやセガラリーなど迫力ある映像と音楽、そして筐体で楽しめるのも当たり前になってますが、やはりこの当時のものは「メーカー頑張ってます」というのが今でも感じられます。「2007年に発表される意味があると・・・・」本当、同感です。また寄らせて頂きます。ブログ、頑張ってくださいね。

Posted by: アクセ | 2006.11.27 09:31 PM

>クリスさん

いつもどうもです。
アーケードでもテーブル物であれば以降も多くのタイトルがあるんですよねえ。ロードファイター、チェッカーフラッグ、ダートフォックス、ドリフトアウト……などなど。
でも一番楽しめたのはファミリーサーキットでした。


>アクセさん

初めまして管理人のバブシカと申します。

>「メーカー頑張ってます」

これはハードの限界があったればこそのアイディアだったと思います。制限がある為に生まれた斬新って大切なんですよねえ。いまは何でも出来るハードに開発が振り回されている印象を受けます。または斬新な筈の企画が日の目を見るまでに凡庸になる現実……これは開発の力量不足に他なりません。もう少し向上心を以て頑張って貰いたいところです。

Posted by: バブシカ | 2006.11.29 09:09 AM

こんばんは、アクセです。レスありがとうございます。

>これはハードの限界があったればこそのアイディア

その通りですよね、同感です。性能に限界がある、だけど諦めない。許容量の少ないハードに目一杯の楽しさを詰め込む。昔のゲームはそんな感じがムンムンしてましたよね。たとえばパンチアウト、独特の二画面、レバーを手前に引くなどの操作感も大好きでした。

>いまは何でも出来るハードに開発が振り回されている印象を受けます

ゲームひとつ開発するのに三億、四億。ハードの性能があがれば仕方のない事なんでしょうね・・・。プログラマーも大変ですね。でも、頑張って欲しいものです。映画のようなゲームも壮大でいいとは思います。ただ壮大なだけのゲームではお話になりませんが・・・。どのメーカーもハードの性能を使おうと必死になりすぎて、演出だけに凝ってるような気がします。


昔は、ハードの性能があがるたびにドキドキワクワクしました。メガドライブやPCエンジン。どこまで性能があがるのかな?と。「そのうち、実写が自由に動かせるようになる」とよく友達と談義してました(笑)。それも、ポリゴンという枠でほぼクリアしてきたような感があります。年齢を重ねたせいか、最近ゲームを「楽しい!」と感じなくなっていました。でも、ファンタジーゾーン、スペースハリアーなどいつやっても面白いものは面白い。我が家ではいまだサターンが現役だったりします(笑)。
僕は決してゲームはうまくはありません。ハイスコアもゲームセンターで残した事もないですが、ただやっぱりゲームが好きですね(^^;。画面が綺麗、爽快なだけのゲームもいいとは思いますが、やはりやってて楽しいゲームが一番です。何をもって楽しいと感じるかは個人差がありますが。
長々とすいませんでした。

Posted by: アクセ | 2006.12.01 09:17 PM

映像を見せるゲーム、音楽が素晴らしいゲーム、物語を売りにしたゲーム……色々な方向性があるとは思いますが、やはり遊んでいて楽しいゲームが良いですね。
そして、その楽しさが新しいものであれば最高だと思います。

ゲーム開発者が映画監督や美術家、音楽家になろうとしてはいけません。またエゴを出して自信を持ち誇ってもいけません。

ゲームに於ける個々の部門はまだまだ未熟なものだと云わざるを得ません。
例えばゲーム音楽で成功し評価されている人でも、その道で云えば素人にも近い程度の技術しか持っていないのです。
ゲームならではの美術と云うのは徐々に進化していますが、音楽に関しては退化しているとしか思えません。

未だに既存ジャンルの落とし込みが最良だとされている節があり評価されています。
これって作曲家の仕事ではありませんよね。
これを良いとしているゲーム音楽ファンとは、世間の狭い保守の権化としか云えないと思います。一度広い世界へ出ない事には通じない話なので、非難されるかも知れませんが、否定と取らずに考えて見て貰いたい部分ではあります。

これはゲームの物語部分にも云える事ですね。

Posted by: バブシカ | 2006.12.02 09:58 AM

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