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2006/11/04

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その1

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Driu0006

ダライアスⅡ ★★★

1989年に発表された強制横スクロールのシューティングゲームです。

名作ダライアスの正統続編なのですが、進化したのはグラフィックスのみで音響面では単調なマンネリズムを提供し、ゲーム性は大幅に退化しています。
美麗なグラフィックスも懲り過ぎた嫌いがあり、面によっては敵の弾が見え難いと云う弊害さえ生んでしまっています。背景がラインスクロールする演出は面白いかな。

ダライアス筐体を流用した3画面版と新規筐体の2画面版が存在します。
今回収録されているのはテレビ画面の解像度の関係で2画面版でしょうね。この問題が解決されたならば初代ダライアスの完全移植も期待出来るのですが……。
下の画像が3画面版と2画面版の比較となっています。

Drius2do

Darius2

ゲームとしてはそれなり楽しめる内容ではあります。しかしノーミスクリアを前提とした内容には疑問符を付けざるを得ません。アイテムを取り逃してもハマる可能性があるのはいただけませんね。
チマチマしたゲーム進行もつまらなさを助長しています。自機が強くなり過ぎる為に初代では重要だったミサイルの前後方向誘導も意味をなくし、テクニカルな操作要素がなくなってしまいました。
チマチマとした大味な作品と云うのが本作の印象です。


Cont0000

コンチネンタルサーカス ★★★

1987年に発表されたレーシングゲームです。

アウトラン以後に発表されたレース物としては普通の出来映えだと思います。操作性も悪くないしスピード感もそこそこ。適当に楽しめる作品と云えるでしょう。
このゲームならではの要素としては、故障した際にピットに入らなければならない事と、ランダムで降る雨の存在が大きいですね。

当時はフジテレビがF1をテレビ中継し始めた頃でした。スーパーカーブームで洗礼を受けていた少年たちは青年となり、憧れ続けていた世界最高峰の自動車レースが毎回見られる現実に夢中となりました。中島悟がキャメルロータスに在籍していた影響で皆が皆揃えたように同じタバコを吸っていた事も思い出されます。マルボロブームが来る少し前の話です。


Ogonsiro

黄金の城 ★★★

1986年に発表されたサイドビュー剣戟アクションゲームです。

自機は左右方向にしか移動出来ないものの(ジャンプもなし)、剣ボタン3個で攻撃方向を上中下と指定し、レバーを用い盾を上中下と操る事で防御方向も指定出来ます。
これは非常に良く考えられた操作システムですね。レバーによる防御は感覚的に掴み易く、攻撃方向と一致しない事でゲームらしい矛盾を提供しません。テクニカルな印象もあり操作しているだけでも楽しいと思わせてくれます。しかしオリジナルコンパネは当然ボタンが横に並んでいた事から、縦方向への攻撃にちょっとした混乱を覚えた記憶も残っています。

攻撃を受けた箇所の鎧が剥がれて行き、再度同じ場所を攻撃されるとミスとなります。これも魔界村以前だったので斬新なシステムでした。

これまでコンシューマーへの移植に恵まれなかった本作ですので、目玉となり得る一本と云えるでしょう。
完全パターンゲームなのですが、敵を攻略して行く過程も楽しい作品です。グラフィックスはバタ臭くも美しく、音響面では金属のぶつかり合う効果音が秀逸です。20年後の現在でも口真似が出来るほど印象的な音でした。

一見硬派な内容にも見えますが、おちゃらけた演出があったりして笑わせてくれます。特に女キャラの或る部位の鎧を外してから倒すと……まさにxxx状態です。まあ、それは置いておくとしてもお奨めのゲームですよ。

Ogon0002
「お前は全裸でオイラはキ●タマ露出……これが男の戦いだ!」


Kick0001

キック アンド ラン ★★★

1986年に発表されたスポーツアクションゲームです。

内容は任天堂のファミコンサッカーと大差ないとしても良いでしょう。現在の完成されたポリゴンサッカーと比較すれば旧態依然としたゲームなのですが、当時のスポーツ物としては抜群に豊かなゲーム性を誇っていました。

チームによって特性があったり、シュートに変化をかけたり、ボールとの位置関係でオーバーヘッドキックが打てたりとバラエティに富んでいます。何よりもスライディングが絶対的な強さを持っていて、リアルとは云えないものの素晴らしい爽快感を提供してくれます。
センスの悪いタイトーゲームの中にあって最高にポップな雰囲気を所持していました。プレイ中にゲーム画面の切り替えが全くないのも秀逸な部分です。

サッカーに興味のない友達や女の子とでも無理なく楽しめると思います。パーティーグッズとしても機能するのではないでしょうか?

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コメント

コンチネンタルサーカスは…液晶シャッターが無いので「スペースハリアー3D」の移植みたいに赤青メガネになったりするのかしら(*´д`*)

…と思いきや、公式サイトで「当時の立体映像は再現しておりません」だそうですね…。

_| ̄|○

…あと、メモリーズ1で、ルナークの肉片が出なかったり、ライトブリンガーで血の色が白…などなどを考えると、黄金の城の「乳」は拝めないのでは…と思う自分がいたりします。

…。
……。
………。

…まあそれはそれとして、メモリーズ2、下巻の内容も気になるところです。

オペレーションサンダーボルトがあるなら、オペレーションウルフは勿論、ウルフ3、タイガーも移植して欲しいですし…。
S.C.IがあるならチェイスHQやスーパーチェイスも欲しいですし…。

2画面のダライアスIIが移植出来るなら、同じく2画面のウォリアーブレードも出来るかも…と期待してしまいますし、3画面の初代ダライアスやニンジャウォリアーズももしかしたら…と期待してしまいます。(でも家庭用テレビで3画面は解像度的に無理がある気が)

きらめきスターロード…はJAS●ACの陰謀でたぶん移植は無理っぽいんで、素直にDSリメイク版を買うとして…。

他にも、マスターオブウェポンとか、デッドコネクションとか、ライディングファイトとか、トップランキングスターズとか…色々移植して欲しいゲームが多かったりします。

…本当、下巻でどんなゲームがでるのか気になるところです。

投稿: 都筑てんが | 2006/12/11 00:21

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