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2006.11.27

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その8

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。

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グランドチャンピオン ★★★★

1981年に発表された画面見下ろし型のレースゲームです。

翌82年にナムコ「ポールポジション」が発表されるまでは、本作がレースゲームの王座に位置していたとしても良いと思います。

内容はビデオゲーム黎明期から続くトップビューの態が取られており、敵車が画面上から降って来る障害物として扱われています。
映像がラスタ方式になってからの数年間は、このシステムこそがレースゲームであったと云えるでしょう。本作もこれに倣った王道を行くゲームなのですが、様々な演出でリアルを作り出し2次元世界からの脱却が図られています。

先ずはコインを入れてキーを回す事でゲームがスタートします。

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ラウンド始めのコース見取り図。20数台の車が一斉にスタートするシーン。

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俄に雨が降り出して轟音とともに雷が落ちる演出。

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トンネルが現れるとリアビューに移り変わり、視点が固定されたままトンネルへと突入します。絵としての矛盾も感じられません。

トンネル内は暗黒で視界は自車のヘッドライト分しかありません。凄い緊張感を提供してくれます。

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トンネルを抜けると、鮮やかな海岸線が出現。その後は住宅地へと舞台を移します。

分岐路は海に架けられた橋と云う設定でしょうか。

郊外に入ると左右に複合コーナーが続き、レースゲームの醍醐味を味わえます。また、敵車同士が接触する事で大爆発し、4方向に破片が飛び散るのですが、これに当たってもミスとなります。本作では敵や縁石に接触するとミスになるのですが、スピンして速度が落ちるだけなので、ゲーム内のテンポはさほど妨げられません。しかしミスを続けるとクラッシュしてピットインを余儀なくされます。

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霧が発生し前方の視界が妨げられるのが本作が持つ演出の極めだと思います。

ゴール前の直線では敵車との熱いデッドヒートが繰り広げられます。
そしてゴール。6位以内に入賞すると次のラウンドに進めます。タイム設定もあるのですが、先ず完走出来るほどの余裕を有しています。これが為に最低でも1面は遊べるので満足感が高く出来上がっていますね。小学生の頃はお金がなかったので、長く遊べる本作には大変お世話になりました。

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1位優勝するとこのような画面で祝福してくれます。


本作は2Dレースゲームの最高峰だと思います。ポールポジションの登場が以後このようなゲーム的なレース物を生む土壌を奪ってしまいました。しかし、現在にプレイするとポールポジションは中途半端な3D物として遊び難く感じられます。却ってゲームとしての割り切りを楽しめる本作にこそ、2007年に発表される意味があると云えるのではないでしょうか。

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2006.11.13

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その7

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Ninjakid

ニンジャキッズ ★★★

1990年に発表されたベルト移動式アクションゲームです。

激亀忍者伝ことコナミの「ミュータントニンジャタートルズ」に影響を受けて作られた事が明白な作品です。海外での受けを狙いステレオタイプなナンチャッテ忍者キャラゲーに仕立て上げられています。

ヒット作の二番煎じと云う事もあり、独創性に乏しく開発者の意識も低俗極まりない内容と云えますが、ゲームとしては面白く楽しめる作品になっています。
タイトー作品としては珍しく操作性が軽快で、その点からしてもストレスを感じさせません。特にレバーを同方向に二回連続で入れると作動する「ダッシュ攻撃」が気持ちいいですよ。

4人同時プレイが可能な事も相まって、家庭でワイワイ遊ぶ分にはお奨め出来る作品です。


Scij

S.C.I ★★★

1989年に発表されたカーアクションシューティングゲームです。

ドライブレース物に攻撃要素を取り入れた「チェイスHQ」の続編となっています。今回は衝突による攻撃に加え、銃を発砲すると云う直接的な攻撃方法が加わりました。ターボボタンを押す事で得られる加速感も特徴のひとつですね。

企画としての斬新さやゲームとしての奥深さはありませんが、適当に楽しめる作品となっています。前作の正常進化版とも取れる為、チェイスHQが好きな方には十分お奨め出来る内容でしょうね。


Tokio

スクランブルフォーメーション ★★★

1986年に発表された強制縦スクロールシューティングゲームです。

当時各ビデオゲームメーカーは「ゼビウス」からの脱却を図ろうと、シューティング物に新しいアイディアを導入しては熟成を待ちましたが、決して逃れられない呪縛を現前にして苦しみ続ける事となります。

本作では空中地上攻撃の打ち分けを、僚機フォーメーションの変更で賄おうとしています。
アイディアとしてはシステマティックで面白いものだったのですが、テンポの悪さを露呈するだけの失敗作となってしまいました。このようなシステムは複雑さの内包を余儀なくされますし、敵キャラの配置や難易度調整がシステムに絡み合う難しさも提供します。
この事から本作は机上の理論を実践に移せなかった失敗作となったのです。


一部マニアに人気のあったゲームではありますが、シューティング部分のゲーム性も低く遊んでいて楽しいものとはなっていません。
唯一期待するところを見出だすならば、前作のタイトーメモリーズに協力していたニコラ氏を通して、未だオリジナルが動作不可のMAMEにソースが提供されないかなと云う事くらいでしょうか。

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ディズニーに訴えられそうになった問題のグラフィックです。ROM差し替え前の旧バージョンでのみ確認出来ます。当然タイトーメモリーズでは見られないでしょうね。

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2006.11.11

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その6

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Gunlock

レイフォース ★★★★★

1993年に発表された強制縦スクロールシューティングゲームです。

丁寧に作られた素晴らしい作品ですね。ゲームとしては空中地上を打ち分ける「ゼビウス」タイプのシューティングなのですが、ハード性能の進化がグラフィックスとシステムに融通を持たせた事で独特のゲーム性を持つに至りました。
複数の敵に照準を合わせる事が可能となり、一定時間内に纏めて倒す……ゼビウスのシステムが進化すると「アフターバーナーⅡ」に変化する事を確認出来ます。

グラフィックスとサウンド、演出効果なども高い完成度を有しています。
90年代に入ってからのタイトーはシューティングの名作をコンスタントに開発。「ガンフロンティア」「メタルブラック」「グリッドシーカー」「ダライアス外伝」……いずれもアイディア性に優れた良作ばかりですね。しかし会社の方針から近年シューティングチームは解散を余儀なくされました。残ったのはパズルチームとバトルギアチームのみとなり、殆どを外注に頼る制作体制となります。「人は得難き宝なり」と云う言葉を知らない会社の将来は、皆様も知っての通り(自社より規模の小さい)スクウェアエニックスに買収される事でひと先ずの終焉を迎えました。余談ですが、タイトーの持つ保守社風とスクエニ経営陣が取る操舵の不明確さは、現在もアーケード関連部門に迷走を続けさせています。


Fhawk

ファイティングホーク ★★

1988年に発表された強制縦スクロールシューティングゲームです。

アイディア性に富みゲーム完成度の高い「レイフォース」のあとに紹介する作品としては悲しくなるほどの駄作です。
タイトー内で東亜プラン社製シューティングゲームの劣化コピーを作るとこうなります。
本作が「飛翔鮫」をもとに企画制作された事は明らかですね。ぱっと見は東亜プランシューティングに思えますし、グラフィックス他の細かいクセも研究して真似ています。
しかし、上っ張りだけの猿真似に過ぎず、プレイ感やゲーム性は著しく低下していると云わざるを得ません。同人レベルにも届かない単調で最悪な作品としても良いでしょう。

しかしゲームセンターに足を運ぶ多くの人が皆「レイフォース」のように斬新な作品を求めている訳でもないのです。
時間潰しや待ち合わせ場所としてゲームセンターを利用する一般ユーザーには、作品の独創性など埒外にあって当然の気味を帯びています。どちらかと云えば今迄にもありそうな1プレイでルールを把握出来る作品が好まれます。

事実、「レイフォース」は稼働時にはマニアが躍起となり攻略しようとしていたのでインカムも好調でしたが、作品の完成度とは裏腹に短期間で寿命を終えました。
かたや「ファイティングホーク」並びに二番煎じシューティングゲームは、爆発的な人気もありませんが長期間にわたってインカムを稼いで行きます。
トータルの売上で云えば後者に軍配が上がる現実を提供するのです。

これはなかなか難しい問題を孕んでいる部分ですので、簡単な答えは出せませんね。

個人的な考えを述べさせて貰えれば、「レイフォース」は中途半端に斬新で中途半端に素晴らしい作品だったのだと思います。ゲームシステムが全くのオリジナルではなく既存の発展型に過ぎず、マニアにしかその素晴らしさを提供出来なかった。またハード性能の向上が徒となり、それを使いこなそうとした結果グラフィカルな分かり易さを開発者が放棄した。一般ユーザーには破壊対象物が多いゲームは煩雑と混乱を想起させるものです。
「ファイティングホーク」はこの逆を行きます。ただ現在に語られる事の全くないゲームなのは、あまりにも低俗過ぎただけなのでしょう。

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2006.11.09

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その5

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Benberob

べんべろべえ ★★★

1984年に発表された固定画面アクションゲームです。

火事で燃えさかるビルの中、怪傑ダミちゃんを操作して画面最下段で助けを求めているナオちゃんの所まで行くと1面クリア。

画像を見てもお分かりでしょうがシュールな作品です。キャラクター、グラフィックス、サウンドとも特に秀でたものを持っていませんし、どちらかと云うと最悪のセンスを印象付けます。見た目だけで判断すればコアランドの「ごんべえのアイムソーリー」と選ぶところがないかも知れません。出荷台数も少なかった為にマイナー作品の一つに数えられています。

しかしアイディア的に見ると、タイトーから同年に発表されている「ちゃっくんぽっぷ」や「ルンバランバ」「アウターゾーン」などの佳作群(どれもマイナーですが)と並べても引けを取らないほどの作品に仕上がっていると云えるでしょう。

当時のゲームにすると操作にかなりの融通性を持っていました。
通常の左右移動にしゃがみ歩きが加わり、ジャンプの他に、消化器による攻撃方向は上中下段の選択幅が取り入れられています。また攻撃しながら移動出来る事も斬新でした。

敵である炎の出現場所がランダム処理されているのも面白い部分ですね。ただ運が悪いと障害物と炎の位置関係でクリア出来なくなるパターンもあったと記憶しています。
併せて敵の動きに理不尽さを覚えてしまうような場面も多々見受けられます。階段まわりの上下移動も操作性が悪くゲームに対する心象を悪化させていると云えるでしょう。

ゲーム自体は8bitパソコンゲームの豪華版と云った感じで、特に優れているとも思えません。
でも不思議な魅力を持ったゲームなんですよねえ。当時タイトーの直営店に通っていた私はかなり遊び込んでいました。たまに扉から被災者が凄い顔で飛び出して来る演出or障害があるのですが、そこからエレベーターアクションの敵が出て来たり、ちゃっくんがボーナスキャラを落として行ったりとサービス精神も旺盛で、タイトーのファンであればニヤリとさせられること頻りです。バブルボブルの隠し面の永久防止キャラである「日吉山のラスカル」も本作からの出典です。
今迄コンシューマーへの移植もありませんでしたから、個人的には本ソフトの目玉作品の一つと考えています。

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2006.11.08

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その4

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Rainbowo_1

レインボーアイランド ★★★★

1987年に発表されたアクションパズルゲームでバブルボブルの続編となっています。

ポップなグラフィックスと秀逸なサウンド。斬新なゲームシステム。名作の続編と呼ぶに相応しい内容となっています。
しかし、高い難度と複雑な隠しフィーチャーの導入によって、前作を楽しんだ一般ユーザーを置いてけぼりにしてしまいました。

素晴らしいアイディアである虹を使った攻撃方法なのですが、横方向への攻撃に特化している為に、画面上部から現れる敵に弱いと云う側面を併せ持ちます。
画面の上へ上へと進むゲームですので、敵の配置を憶えないと即死に近いミスを誘発させられる理不尽感をも提供してしまうのです。
システムとしては計算通りだったと作者のMTJ氏に以前指摘されたのですが、プレイヤーからすると突然死の理不尽さは拭い切れないものがありました。特に後半面でミスする殆どがこのパターンだと云い切れます。結局は敵の配置を憶えて虹の仕掛けを作り、敵を呼び出してから殺す……この繰り返しに陥ってテンポの悪い印象が付随したと考えられます。

また、虹を崩す行為にゲーム性の殆どが集約されており、敵を倒している感が殆どしないところは痛し痒しな部分です。極端な実験として、音を消して遊んで見ると分かるのですが、音ありの時とゲーム性があまり変わらない事実に行き当たります。それだけ虹を崩す爽快感と充実感が素晴らしいとも云えます。

本作品を名作としなかったA級戦犯は隠し扉のフィーチャーだったと思っています。
敵を虹崩しで倒すと現れる小ダイアを7色集めるとエクステンドします。これを各ワールドで全て集めないと隠しワールドが出現せず全面クリア出来ません。これ自体はゲームに目的を設けると云う意味で成功しています。

しかし或る法則のもとに小ダイアを集めると、各ワールド最後に待ち受けるボス面に隠し扉が出現するのです。
その法則とは、小ダイアを左から並び順に赤、橙、黄、緑、水色、紺色、紫と7色集めると云うものでした。小ダイアは敵が死んで落下して来た際の位置で色を変化させます。敵を倒す位置と落下させる位置を厳密に計算しておかなければなりません。これはあまりにもマニアックなフィーチャーです。初心者お断りの難しさであるし、虹崩しでダイアを含むアイテムも回収出来るシステムが、時として上級者にも失敗を犯させる仕打ちを用意しました。

苦労して出現させた隠し扉は、ボス戦をキャンセル出来るほどの融通を持っています。そうしてその先には強力な隠しアイテムが用意されているのです。
隠しアイテムの効能は、壷アイテムの効果をミスしても持続させる。自機に羽が生え永久に空を飛べる。攻撃と防御の効果を併せ持つバリアが付く……など非常に強力なものばかりです。これらは入手しなくてもクリア出来るのですが、持っている上での難易度設定がしてあるので必須アイテムだと思って良いでしょう。
結局は上級者であればあるほど簡単になっていくゲームバランスが取られているのです。小ダイア集めにストレスを感じて遊ばなくなったユーザーが多いと思います。

個人的には17歳の一時期を賭けてまで遊び込んだ青春のゲームではあるのですが、多くの方にお奨め出来る作品だとは思っていません。ポップな見た目に誘われて本気でプレイすると痛い目に遭いますよ。

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2006.11.07

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その3

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Spacegun

スペースガン ★★★★

1990年に発表された3Dガンシューティングゲームです。

オペレーションウルフシリーズから始まるタイトーのガンシューティング物は意外なほどに良い作品が多く作られています。

本作もジャンルに忠実な基本はしっかりと作り込まれており、新機軸としては来た道を後退する為のフットペダルが設けられています。銃の横に付けられた特殊ウエポン選択ボタンもあまり例を見ませんね。

映画「エイリアン2」をモチーフにしたような世界観は重々しくもありますが、この手のジャンルを遊ぶ一般層には受けていたと思います。事実、長い期間を通して高インカムを稼いでいました。
フットペダル使用とタイム設定がある為かなり難度の高いゲームとなっていますが、コンティニューを準拠とするならば許される範囲の散財だったのかも知れませんね。まだバブル期のお釣りが残っていた時代ではありました。

ガンシューティングゲームの家庭用移植は多くありませんから、それだけでも貴重な存在と云えるかも。


Dinorexj

ダイノレックス ★★★

1992年に発表された対戦格闘アクションゲームです。

当時各メーカーがこぞって作り出した「ストリートファイターⅡ」の二番煎じ作品の中でも異色の存在ですね。

ゲーム的に見ると自キャラを恐竜にした以外は特に見るべきところのない作品なのですが、そのインパクトと簡単な操作体系で一般層にも遊べる対戦格闘となっていました。ストⅡや餓狼など他の格闘には興味のないカップルなどが結構遊んでいた記憶があります。
当初インカムもそこそこ稼いでいましたが、ゲーム的な奥深さがなかった為に短命で終わった事実も提供します。

狙いどころは良かったのかも知れませんが、偶然の発想に頼った感が強いので客層を絞り切れなかった事が敗因でしょうか。
現在でもゲームに詳しくない人とガチャプレーする分には楽しめるゲームだと思います。


Chukatai

中華大仙 ★★★

1988年に発表された強制横スクロールシューティングゲームです。

西遊記に材を求めた以外は何の変哲もない横シューとなっています。アーケードゲームと云うよりはファミコンやパソコンゲームにありそうな単調さを持っています。難度も低く淡々としているところが個人的には好きです。でも何も語れないほどの無個性な作品……。


Asuka

飛鳥&飛鳥 ★★

1988年に発表された強制縦スクロールシューティングゲームです。

絵、音、内容、全てが平均を下回る駄作です。かろうじてゲーム性はそこそこ。適度に楽しめない事もありませんが、敢えて遊ぶ必要も見出だせません。
ショットのパワーアップ方式やボムシステムから見て東亜プランの作品を意識して作られているのでしょうけど、不勉強の為か故意にか全く違う系統のゲームをやっている錯覚に陥れてくれます。
また左右方向にも若干スクロールするのですが、スクロール開始位置が端にあり過ぎ、スクロール速度が速い為にプレイアビリティも損ねています。

全4面エンドの作品なのですが、3面から敵の耐久力が急激に上がる為バランスにも難があります。だからと云ってゲーム自体の難度が上がっている訳ではないんですよねえ。同人レベルの内容としか云えません。ビスコ社の制作です。


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タイムトンネル ★★★★★

1982年に発表された列車アクションパズルゲームです。

ビデオゲーム初期の大傑作です。アイディアとストーリーが見事に合致した作品としても大成功を収めています。

上下2方向レバーで列車を前進、後退。ボタンはレールの進路を切り替える事に使用します。汽車の特徴を捉えたシンプルな操作性でありながら、ちょっとした思考力を必要とするところが優れていますね。

全3面のループゲームなのですが、一面では列車を連結させる。2面では乗客を迎え入れる。三面では乗客を送り出す……とゲームシステムとストーリーが密接に関係する事で納得性を入手しています。
以降の作品ではアイレム社「イメージファイト」がシステムとストーリーを結び付ける演出を導入していますが、タイムトンネルほどの素晴らしさは持っていませんね。

1面が「過去」、2面「現在」、3面「未来」と云う設定がタイムトンネルと云うタイトルの由来です。ロマンチックなストーリーが何の説明もないゲーム画面から伝わって来ます。スタート時とミス再開時に勇ましいテーマ音楽を伴い車庫から出発する演出も当時斬新でした。

この作品は是非ともゲームの開発者に改めてプレイしていただきたい傑作だと思います。ビデオゲームとは本来どう云うものであったかを考えるに適した最高のテキストとなり得るでしょう。

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2006.11.05

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その2

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Bubblemj

バブルメモリーズ ★★★

1995年に発表された固定画面アクションパズルゲームです。

バブルボブル、レインボーアイランドに続くシリーズ第3弾となっているようですが、オリジナル作者の手を離れて以後のものですから、物語の重要度は低いと云えるでしょう。ただ単にネタがなくなったから大ヒット作の続編でも作ってみましょう的な発想から開発された事は明らかです。

既に11年前の作品ですが今回のラインナップ上では最も新しいものとなっています。
ゲーム内容としては20年前のオリジナルから飛躍した部分も特に見当たりません。逆に退化していると云っても良いでしょう。

泡を吐くor泡を割る爽快感がなくなっていますし、新しいフィーチャーである気合い泡の所為でパズル性も低下。背景に無駄なグラフィックスを追加した事でポップな雰囲気も塗り潰されています。細かい部分で云えば、ハード性能の向上が災いしてかゲームの「間」が統一させられ単調を作り出しています。F3ボードの音源も貧弱です。
オリジナルにあったマニアでも楽しめるやり込み要素もなくなってしまいました。ゲームとしての奥深さを感じられないのは制作の無能力に他なりません。

しかし遊べないゲームではないので適当には時間を潰せるでしょう。多分コンティニューで全面クリアだけして、はいお終いと云う流れが見えるようではありますが。


Champwrj

チャンピオンレスラー ★★

1989年に発表されたプロレスアクションゲームです。

この手のジャンルは84年セガから発表された「アッポー」から材をなし、85年テクノスジャパンの「エキサイティングアワー」でひとつの完成を見ました。で、ビデオゲーム成熟期とも云える89年に発表された本作なのですが、何ら発展もなく工夫も凝らされていない凡作となっています。

使い古されたゲームシステム、お座なりなグラフィックス、サウンドはやっつけ仕事……。もうどう仕様もありませんね。
タイトーにはこのような駄作凡作が多数あるのですが、それ相応の理由が存在します。
直営店舗の多いタイトーですからゲームと云うソフトをバラエティに富む形で揃えなければならなかったのです。他社製品に頼らず様々なカテゴリー作品を充実させる。ここに作品としての完成度は特に求められません。限られた予算と決められた納期が絶対の基準として存在するのみです。
タイトーにとってゲーム作品とは、ベルトコンベア式に店舗へ供給されるだけの商品に過ぎなかった……これが偽るところのない現実です。

ダライアスやサイバリオンなどの大作は稀有な例外に過ぎません。本作を含む多くの作品はスポーツ進学校に於ける数集め的な一般学生と選ぶところがないのです。


Schaser

スペースチェイサー ★★

1979に発表されたドットイートタイプのアクションゲームです。

今回の収録作品中もっとも年代の遠いゲームとなっています。
パックマン以前の同ジャンル作品ですので、現在に遊ぶにはちょっと楽しめない内容と云えますね。
しかしスプライトが存在せずBGMもない初期ビデオゲームならではの味わいは感じられます。少し遊んで見たのですが意外と熱くなれました。リアルタイムで結構プレイした記憶はあるものの難しくて1面すらクリア出来ず。敵の誘導を前提としたパターンゲームなので、そのパターン作成に目覚めればかなり面白くはなると思います。でも今時そんな事をする人はいないかな?

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2006.11.04

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その1

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Driu0006

ダライアスⅡ ★★★

1989年に発表された強制横スクロールのシューティングゲームです。

名作ダライアスの正統続編なのですが、進化したのはグラフィックスのみで音響面では単調なマンネリズムを提供し、ゲーム性は大幅に退化しています。
美麗なグラフィックスも懲り過ぎた嫌いがあり、面によっては敵の弾が見え難いと云う弊害さえ生んでしまっています。背景がラインスクロールする演出は面白いかな。

ダライアス筐体を流用した3画面版と新規筐体の2画面版が存在します。
今回収録されているのはテレビ画面の解像度の関係で2画面版でしょうね。この問題が解決されたならば初代ダライアスの完全移植も期待出来るのですが……。
下の画像が3画面版と2画面版の比較となっています。

Drius2do

Darius2

ゲームとしてはそれなり楽しめる内容ではあります。しかしノーミスクリアを前提とした内容には疑問符を付けざるを得ません。アイテムを取り逃してもハマる可能性があるのはいただけませんね。
チマチマしたゲーム進行もつまらなさを助長しています。自機が強くなり過ぎる為に初代では重要だったミサイルの前後方向誘導も意味をなくし、テクニカルな操作要素がなくなってしまいました。
チマチマとした大味な作品と云うのが本作の印象です。


Cont0000

コンチネンタルサーカス ★★★

1987年に発表されたレーシングゲームです。

アウトラン以後に発表されたレース物としては普通の出来映えだと思います。操作性も悪くないしスピード感もそこそこ。適当に楽しめる作品と云えるでしょう。
このゲームならではの要素としては、故障した際にピットに入らなければならない事と、ランダムで降る雨の存在が大きいですね。

当時はフジテレビがF1をテレビ中継し始めた頃でした。スーパーカーブームで洗礼を受けていた少年たちは青年となり、憧れ続けていた世界最高峰の自動車レースが毎回見られる現実に夢中となりました。中島悟がキャメルロータスに在籍していた影響で皆が皆揃えたように同じタバコを吸っていた事も思い出されます。マルボロブームが来る少し前の話です。


Ogonsiro

黄金の城 ★★★

1986年に発表されたサイドビュー剣戟アクションゲームです。

自機は左右方向にしか移動出来ないものの(ジャンプもなし)、剣ボタン3個で攻撃方向を上中下と指定し、レバーを用い盾を上中下と操る事で防御方向も指定出来ます。
これは非常に良く考えられた操作システムですね。レバーによる防御は感覚的に掴み易く、攻撃方向と一致しない事でゲームらしい矛盾を提供しません。テクニカルな印象もあり操作しているだけでも楽しいと思わせてくれます。しかしオリジナルコンパネは当然ボタンが横に並んでいた事から、縦方向への攻撃にちょっとした混乱を覚えた記憶も残っています。

攻撃を受けた箇所の鎧が剥がれて行き、再度同じ場所を攻撃されるとミスとなります。これも魔界村以前だったので斬新なシステムでした。

これまでコンシューマーへの移植に恵まれなかった本作ですので、目玉となり得る一本と云えるでしょう。
完全パターンゲームなのですが、敵を攻略して行く過程も楽しい作品です。グラフィックスはバタ臭くも美しく、音響面では金属のぶつかり合う効果音が秀逸です。20年後の現在でも口真似が出来るほど印象的な音でした。

一見硬派な内容にも見えますが、おちゃらけた演出があったりして笑わせてくれます。特に女キャラの或る部位の鎧を外してから倒すと……まさにxxx状態です。まあ、それは置いておくとしてもお奨めのゲームですよ。

Ogon0002
「お前は全裸でオイラはキ●タマ露出……これが男の戦いだ!」


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キック アンド ラン ★★★

1986年に発表されたスポーツアクションゲームです。

内容は任天堂のファミコンサッカーと大差ないとしても良いでしょう。現在の完成されたポリゴンサッカーと比較すれば旧態依然としたゲームなのですが、当時のスポーツ物としては抜群に豊かなゲーム性を誇っていました。

チームによって特性があったり、シュートに変化をかけたり、ボールとの位置関係でオーバーヘッドキックが打てたりとバラエティに富んでいます。何よりもスライディングが絶対的な強さを持っていて、リアルとは云えないものの素晴らしい爽快感を提供してくれます。
センスの悪いタイトーゲームの中にあって最高にポップな雰囲気を所持していました。プレイ中にゲーム画面の切り替えが全くないのも秀逸な部分です。

サッカーに興味のない友達や女の子とでも無理なく楽しめると思います。パーティーグッズとしても機能するのではないでしょうか?

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