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2007.02.13

家庭教師

Yasuyuki

1990年に発表された岡村靖幸さんの4thアルバムです(画像は次作「禁じられた生きがい」のジャケットとなっています)。

岡村靖幸さんは一般的にメジャーな存在ではないと思うのですが、一部のファンと現役ミュージシャンたちから絶大な支持を受けているアーティストだと云えます。

1984年に若干19歳で作曲家としてデビューした氏は、渡辺美里さんを中心に楽曲を提供し実績を重ね、1987年にアルバム「yellow」でソロデビューを果たします。
そして翌年に2ndアルバム「DATE」をリリース。シングル「イケナイコトカイ」の有線リクエストと、アニメ「シティハンター2」のエンディング曲を提供した事で世間に認知される事となります。

しかし和製プリンスを地で行く風貌と淫靡な内容の詩が多い事から、メディアへの露出は多くありませんでした。

1989年に発表された3rdアルバム「靖幸」からはホンダアルトのCM曲となった「だいすき」がヒットしたものの、メジャー路線に乗せられないキャラクターとして、知る人ぞ知る……と云う位置に甘んじていたと云えるでしょう。真っピンクのアルバムジャケットは斬新と気色悪さを演出していました。

1990年に発表された「家庭教師」は現在にも氏の最高傑作と謳われる名盤として輝きを失っていません。
極上のポップスとダンスミュージックの軽快さにファンクが味付けされていて、飽くことなく聞き続けられる内容となっています。
全9曲41分、捨て曲もなく纏められています。構成としてはシングル曲の寄せ集めにも思えるのですが、不思議なトータルバランスを有しています。これは氏のアルバム全般に云える事ですね。
作詞作曲アレンジ、演奏までも全て一人でこなしてしまう氏だからこそ出来る奇跡の構成術とも考えられます。
特に現在の耳にも新しいアレンジ面での才能は刮目に値しますね。若干25歳の若者が手掛けた作品とは思えないほどの完成度を有しています。
デビュー直前のミスチル桜井さんが大きな衝撃を受けた事にも納得が行きます。

本アルバムからは「カルアミルク」と「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」のシングルヒットが生まれています。

しかし、ここから岡村靖幸さんは長い冬眠に入ってしまいました。
5thアルバム「禁じられた生きがい」が発表される1995年まで5年を要してしまいます。
定期的にシングルは発表されるもののアルバム発売は幾度となく延期を繰り返します。アルバムと同名の全国ツアーが行われてもいたのですが……。

この間氏に何があったのかは判然としません。親友であった尾崎豊の死も無関係ではなかったと思われるのですが、実際は去年の事件へと連綿と続く問題を抱えていたのではないかと考えてしまいます。

2005年冬、最悪のニュースが耳に飛び込んで来ました。
「岡村靖幸、覚醒剤取締法違反で逮捕される」
1990年以降、ファンの間で噂となっていた懸案が明白となった瞬間でした。
そうして、最も最悪なニュースだったのが、2003年にも氏が同罪で逮捕されており、懲役2年、執行猶予3年を経過していない事実です。これにより今回の逮捕で実刑を免れないと悟らされました。

現在、岡村靖幸さんは服役中の身上です。
刑期を全うして出所したとしても芸能界に復帰出来るかどうか分かりません。
覚醒剤が自他ともに与える危険を知る以上悪い事には相違ないでしょう。
しかし公判で見せた涙は純粋な岡村靖幸を知る私たちファンにとって、決して嘘とは受け取れないのです。
いつまでも「家庭教師」をも超える名盤を届けてくれる筈だと心待ちに期待し続けています。

 
 
 
 
でも石野卓球が逮捕されていない事実には納得が行かないなあ……。
劣化コピーの及川ミッチーでは役不足だしなあ……。
逮捕を受けて渡辺美里のベスト版が宣伝かけられなかったと云うのは本当なのかな?
ところで親友の吉川さんは既に卒業していたのだろうか……。

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Comments

岡村靖幸は「岡村と言えば?」「岡村孝子!」という輩が多い僕らの世代においてすら熱く心に響くメロディをいくつも届けてくれた僕も大好きなアーティストです。
「あの娘・・」「カルアミルク」が事実上の入り口になったことは否定しませんが、「だいすき」「ターザンボーイ」「パラーシュートガール」「チャームポイント」なんかもスゲェメロディも声も好きですね。

コラボアルバム(コンピレーション?カバー?)が作られること自体彼の楽曲の良さが広く認知されている証だったと思いますし、桜井さんも歌ってるくらいですからよっぽど好きだったんでしょうね。
※それでも僕はオリジナルの方が好きですけど(^^;。

覚醒剤うんぬんのお話は全然知りませんでしたが、僕らの世代、中学高校でニューミュージック(ここはあえてJ-POPと言うべきじゃない)の洗礼を受けた世代には、かなりツボとなるアーティストだと思いますから、刑を終えたあともなんとか業界に復帰して欲しいですね。
※個人的にはCHARAのコーラスも凄く好きでしたね(^^)。

Posted by: クリス | 2007.02.13 08:55 AM

クリスさんの挙げられたのは後期シングル曲ですね。

岡村靖幸を聞いた事のない方にお奨めするならば、2nd「DATE」になると思います。このアルバムで彼の方向性が定まったと云えるでしょうし、楽曲としてもバラエティに富んでいて楽しめるものとなっています。なによりも代表曲「イケナイコトカイ」が入っているだけでも買いですね。

ターザン、パラシュート、チャームが好みであれば、今のところ最新作となっている「me-imi」も良いアルバムですよ。ただ歌唱力が下がっているので評価の分かれる作品だとは思います。またエレクトロニカが聞ける事も前提と云えるかも。

Posted by: バブシカ | 2007.02.14 06:32 AM

最新作は聞いていないのですが、自分はもっぱらベスト版「Oh!ベスト」だったかを聴いてました。今日久々に聞き直してみても、全然古びてないどころか思わず気持ちよく口ずさんでしまう自分を見つけたりして(^^)。

かっこつけて言うわけではありませんが、岡村靖幸の前に岡村靖幸なし、岡村靖幸の後にも岡村靖幸なしって気がします。

Posted by: クリス | 2007.02.14 11:02 PM

プリンス(またはレオンラッセル)→岡村靖幸→及川ミッチー

系譜としてはこんな感じかな?

Posted by: バブシカ | 2007.02.15 08:35 AM

初めまして、umrと申します。以前より拝見させていただいておりました。
岡村靖幸、大ファンなのですが、服役中とは全く知りませんでした。
「me-imi」が出た頃、インタビューに対してやる気満々そうだったのに新作がでないのはなんでだろう?と思っていました。謎が解けてすっきりしました。
私は、「家庭教師」と「DATE」が好きです。
また素晴らしい曲を聴けるようになるといいな。

Posted by: umr | 2007.02.21 05:26 PM

umrさん初めまして。管理人のバブシカと申します。

>「me-imi」が出た頃

この頃はメディアにかなり露出していましたね。
やっと復活するのかと思ったものの寡作傾向は引き続き、どちらかと云うとプロデュース業に移行したかの様相でした。

またLIVEでは見ていたのですが、太った彼をまともに知ったのもこの頃でした。

出所は早くて2年後だと思います。今度こそは絶対完全復活をしてくれるものと信じています。

Posted by: バブシカ | 2007.02.22 04:11 AM

岡村靖幸さんは冬ごろに出所されたようで、AP BANG! 東京環境会議 vol.1に出演されるようです。
チケットが取れれば行きたいですね。
ソース http://natalie.mu/news/show/id/480

Posted by: norahi | 2007.03.01 10:11 PM

norahiさん有益な情報ありがとうございます。

既に出所なされていたのですね。意外と早かったなあ。
LIVEは行けそうにありませんが、早く音源を発表して欲しいところです。
もちろん麻薬撲滅ソングとは無関係なフルアルバムが聴きたいと思っています。

Posted by: バブシカ | 2007.03.02 09:28 AM

こんにちは
いまはまたもや悲しい状況となっていますね

岡村ちゃんを語るとき、頻繁にミッチーの名前が出て
きますが、パフォーマンス、歌唱力、表現・・・諸々
岡村ちゃんの足元にも及ばないと思うのだけど。
ミッチーは愛と青春の苦悩でどうにかなりそう、なんて
ことないだろうしキャラも薄いしね。

岡村靖幸に似た人の出現など不可能であり、望まれても
いないと思う

Posted by: エム | 2008.07.27 03:09 PM

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