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2007/05/27

シリアスサム THE SECOND ENCOUNTER

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2002年にクロアチアのCroteamが開発したPCゲームです。

とにかく面白いFPS……と云う観点からすれば本作の右に出るものはないでしょうね。細かい事を考えずに理屈抜きで楽しめるゲームらしいゲームとなっています。

大量に出現する敵を豊富な武器と弾薬で撃ちまくり、広いマップ内を縦横無尽に使って避けまくるスピーディーなゲーム展開。スポーティーFPSの醍醐味を存分に味わえる傑作です。

コミカルな設定と下品なグラフィックに嫌悪感を催される方がいるかも知れませんが、遊び始めたら全く気にならなくなってしまいます。実際の私がそうでしたし、本作のお陰でFPSのキーボード操作を指が覚えてしまったくらいです。

ゲーム性として感じるのは、PCから始まったFPSの派生と云うよりも、アーケードゲームのガンシューティングにFPS要素を盛り込んだと云った味があります。
万人に向けた分かり易い設定(なんでもありの適当なSF的世界観)、スピード感とメリハリのある展開、ダメージ等から見えるゲームバランス、キャッチーな音楽、スコア表示……等々。FPS事始めには最適なタイトルと云えるでしょうね。またオンライン上で行う協力同時プレイ(COOP)が重視されている部分にもアーケードっぽさが感じられます。

ただ少し残念に思えるのが、最初の面に一発死にする罠が多い事で、これが為にテンポが悪くなっている嫌いがある部分です。セーブも任意に行う方式なのですが、オートセーブされる方が良かったかなと感じます。

前作であるファーストエンカウンターはやや単調なゲームで、完結編?であるシリアムサム2はまた違ったゲーム性となっています。遊ぶのでしたら本作セカンドエンカウンターが一番お奨めですよ。

余談なのですが、以前私が本作を遊んでいるのを見ていた妻は、以後FPSを遊ぶ事に不快感を示すようになってしまいました。
そりゃあ、最初に見た敵キャラが首なしマッチョで絶叫しながら自爆攻撃して来るんですから当然と云えば当然でしょうね。そうして、そんな変態を撃ち殺しては喜んでいる旦那を認めたくない気持ちも分からなくはありません……。

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2007/05/26

ヘイロー

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2002年に米マイクロソフト社から発売されると瞬く間にX-BOXのキラータイトルとなりました。
翌年にはPC向けにマイナーチェンジを施された「ヘイロー・コンバットエボルヴ」が移植されています。

家庭用ゲームとして最も有名なFPSと云えるでしょうね。しかしPCでFPSを遊んでいる方たちの評判はそれほど良いものとはなっていません。その理由を裏返せばコンシューマで成功した秘訣を見出せるのではないでしょうか。

まず第一にFPSとしては単調な内容に仕上がっていると云えます。
ゲーム展開も平坦ですし、全体にスピード感がありません。だからと云ってストーリー性が重視されている訳でもない。どれを取っても平均点を超えているかいないかと云った感じですね。

しかし基本となるシューティング部分のゲーム性は良く出来ていると思います。
初めてFPSを体験した人であれば、平坦な展開の中で敵を撃ち殺す爽快感と充実感を長く味わえたのではないかと思われます。
武器の所持数も2種類までと制限されているのも分かり易い部分だと思います。無尽蔵に入手出来て、それらを選択する混乱が避けられている訳です。

スピード感の欠如も初心者には優しい配慮と受け取られたのではないでしょうか。
比較的ミドルレンジからの攻撃が多いゲームなので、敵を視認してからでもゆっくりと作戦を練る事の出来る余裕を有しています。

ストーリーはFPSの場合、取って付けたようなものも多いので特に重要視されるところではないとも思います。無駄にムービーシーンが多くてゲームの流れを途切らせる愚は犯していません。SFと云う舞台設定ですので全てを明らかにするよりは、多少の謎が残るような神秘性があっても良いと思えますね。

また残虐表現が抑えられているのも良心的です。敵がエイリアンであるので血が飛び散ってもビーグルで轢き殺してもグロさを演出しているようには見られません。
最近のPCで出ているFPSは殺戮表現等が進み過ぎていて気持ち悪くなる程です。家庭用と云う事も考慮すれば最低限考えられていると思います。

その他では乗り物である幾種類かのビーグルの操作性が良くてストレスを感じさせません。
難易度も全体として良く考えられていると思います。パズル要素がなく敵の攻撃のみで難度を決定しているタイプですが、極端に難しいステージはなく、簡単すぎると云う訳でもありません。プレイ時間は15時間くらいでしょうか。FPSのシングルモードとしては少し長い方かな。単調なゲームなので私は少し飽きてしまいましたが、ボリュームとしては納得出来る範囲ですね。

唯一不親切なのは全体マップの表示がない事から迷い易い部分くらい。マルチプレイ人口も多いゲームなので、FPSを遊んだ事のない方にはお奨めしたい作品だと思います。

でも続編の「ヘイロー2」がビスタ専用と云うのはニンともカンとも。しかも発売延期されているし……。

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2007/05/25

コールオブデューティー

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2003年に米アクチビジョン社から発売されたPCゲームです。
内容は第二次世界大戦(WWⅡ)を舞台としたFPS物で、一人の歩兵を操作する事で悲惨な戦争の追体験をするものとなっています。
ゲーム進行により、順番にアメリカ、イギリス、ロシア側からの視点でプレイする事が可能となります。

バトルフィールド1942が面白かったので、同様なWWⅡ物のFPSがやりたくなり始めたのですが、そのゲーム性は随分と異なるものと云えました。

バトルフィールド1942は、箱庭マップ内を状況により自由に行き来する事が出来る融通性を持っています。或る程度のランダム性も加味される事から、地味な印象に陥る可能性もありはしますが、思考と想像力を刺激するゲーム性を提供してくれる訳です。ゲームらしいゲームと云えるでしょう。

対してコールオブデューテューは、ステージ内の決められたマップ上で逐一条件を満たしながらゲーム進行を促されるスプリクト型ゲームとなっています。
このようなフラグ立て重視ゲームの利点は、制作者の考えたドラマティックな展開をユーザーへと確実に提供出来る部分にあります。一方向から見せる映画的ゲームの多くがこのパターンに分類されます。
逆を云えばゲーム展開に融通性が少なく、感じ方によっては押し付けがましい強制労働をユーザーに強いる事ともなり得ます。

バトルフィールド1942のまったりとした展開と豊穣なゲーム性に魅せられていた私は、コールオブデューテューが持つ臨場感のある戦場の重い雰囲気に耐えられませんでした。
素晴らしい映像と音響、戦争映画にある劇的な演出、史実をもとにしたリアルなストーリー展開……良く出来た作品だと云う事に疑いを持たないものの、本物と見紛うばかりのポリゴン兵士を撃ち殺さなければならないゲーム性に罪悪感を覚えてしまいました。
またリアルな戦場表現を目指しているのに、場面によってはランボースタイルで敵中突破させられる理不尽感にも不満を覚えました。

本作はコンシューマ版も発売されており、海外ではX-BOX初のミリオンタイトルとなっています。この事からも良作である事に間違いはないでしょうね。ゲーム開始時に優れたチュートリアルも用意されていて感心させられます。バトルフィールド1942を遊んでいなかったならば楽しめたかも知れないと思いますが、個人的には肌に合わなかった作品です。
でもストーリーを重視するFPS初心者の方にはお奨め出来るゲームだとは思います。

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2007/05/24

バトルフィールド1942

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2002年に米エレクトロニック・アーツ社から発売されたPCゲームです。
一人称視点シューティング(FPS)の代表作であり、最大64人まで同時参加出来るオンラインゲームとしても最高の盛り上がりを誇っていました。

私は最近になって漸く遊び始めたのですが、本当に面白い作品だなと感じました。
タイトルの通り第二次世界大戦に材を取っている事から、当然のように戦車やレシプロ機が登場し、それらを自由に操れるだけでも感動してしまいます。

連合軍側であればシャーマン戦車やファイヤフライ、コルセア戦闘機やスピッツファイヤを、枢軸軍側であればティーガーⅠ戦車やT-34戦車、メッサーシュミットBF109やスツーカ爆撃機まで操作出来ます。
また日本軍の零戦、九七式戦車なんかも登場してくれます。

ゲームの基本は歩兵から始まるのですが、突撃兵、対戦車兵、偵察兵、衛生兵、工兵と役割分担が為されています。
この分担こそがオンラインプレイ時に幅広い楽しさを約束してくれていて、リプレイ性を高めていると云えるでしょう。

或る程度のリアリティを優先させている事から、キャラクター個々は体力制が取られてはいるもののほぼ一撃で即死してしまいます。当初はそのあっけない死に様にちょっとした不満を憶えたのですが、だからこそ他プレイヤーとの協力連携が促され重要視されているシステムになっているのだと分かってからは俄然面白くなって来ました。

またシングルプレイであるキャンペーンモードの最初の数面が物足りなくも思えますが、進行するごとに夢中度も高くなって行きます。

現在、廉価版が¥2980で売られていますので、まだ遊んだ事のない方には是非ともお奨めしたい作品ですね。
画像の方をチョッパらせていただいた4gamer.netさんには体験版が用意されています。こちらをプレイされてから購入を考えてみるのもアリでしょう。

実を云うと私は既に本作品をアンインストールしてしまいました。
いまゲームを遊ぶ時間の余裕が少ない事から、間違いなくハマってしまうだろう面白さが怖くなったんですよ。
しかし、もう少し生活にゆとりが出来たなら、きっとまた絶対遊び始めたいと思っています。

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