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2007/05/26

ヘイロー

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2002年に米マイクロソフト社から発売されると瞬く間にX-BOXのキラータイトルとなりました。
翌年にはPC向けにマイナーチェンジを施された「ヘイロー・コンバットエボルヴ」が移植されています。

家庭用ゲームとして最も有名なFPSと云えるでしょうね。しかしPCでFPSを遊んでいる方たちの評判はそれほど良いものとはなっていません。その理由を裏返せばコンシューマで成功した秘訣を見出せるのではないでしょうか。

まず第一にFPSとしては単調な内容に仕上がっていると云えます。
ゲーム展開も平坦ですし、全体にスピード感がありません。だからと云ってストーリー性が重視されている訳でもない。どれを取っても平均点を超えているかいないかと云った感じですね。

しかし基本となるシューティング部分のゲーム性は良く出来ていると思います。
初めてFPSを体験した人であれば、平坦な展開の中で敵を撃ち殺す爽快感と充実感を長く味わえたのではないかと思われます。
武器の所持数も2種類までと制限されているのも分かり易い部分だと思います。無尽蔵に入手出来て、それらを選択する混乱が避けられている訳です。

スピード感の欠如も初心者には優しい配慮と受け取られたのではないでしょうか。
比較的ミドルレンジからの攻撃が多いゲームなので、敵を視認してからでもゆっくりと作戦を練る事の出来る余裕を有しています。

ストーリーはFPSの場合、取って付けたようなものも多いので特に重要視されるところではないとも思います。無駄にムービーシーンが多くてゲームの流れを途切らせる愚は犯していません。SFと云う舞台設定ですので全てを明らかにするよりは、多少の謎が残るような神秘性があっても良いと思えますね。

また残虐表現が抑えられているのも良心的です。敵がエイリアンであるので血が飛び散ってもビーグルで轢き殺してもグロさを演出しているようには見られません。
最近のPCで出ているFPSは殺戮表現等が進み過ぎていて気持ち悪くなる程です。家庭用と云う事も考慮すれば最低限考えられていると思います。

その他では乗り物である幾種類かのビーグルの操作性が良くてストレスを感じさせません。
難易度も全体として良く考えられていると思います。パズル要素がなく敵の攻撃のみで難度を決定しているタイプですが、極端に難しいステージはなく、簡単すぎると云う訳でもありません。プレイ時間は15時間くらいでしょうか。FPSのシングルモードとしては少し長い方かな。単調なゲームなので私は少し飽きてしまいましたが、ボリュームとしては納得出来る範囲ですね。

唯一不親切なのは全体マップの表示がない事から迷い易い部分くらい。マルチプレイ人口も多いゲームなので、FPSを遊んだ事のない方にはお奨めしたい作品だと思います。

でも続編の「ヘイロー2」がビスタ専用と云うのはニンともカンとも。しかも発売延期されているし……。

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