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2007.06.28

G3ガンダム_05

今回のパーフェクトガンダムを作る際に定めた方向性は「重量感」となっています。
それを象徴付ける存在として盾を作成してみました。具体的に云うと、使い込まれた無塗装銀を塗装で表現してみようと思ったのです。

で、出来たのが下の画像となります。

Pg_g3_31

なかなかリアルに仕上がったと思うのですが如何でしょうか?
無骨な巨大感を演出する事には成功したかなと自負しています。

通常だとシルバーを塗装する際は、ペーパー掛けなどの下地処理を念入りに行い塗装面を均一に整えます。
これはシルバー塗料の粒子が細かく分離している為、塗装面が荒れていると粒子が細かい隙間に入り込み、本来得られる筈の輝きが発揮出来なくなる為の前措置となっているからです。

しかし、今回はセオリーを無視して塗装面を故意に荒らす事でシルバーの輝きを表現する方法を考えました。
具体的なレシピは以下の通りとなります。


行程その1
パーツ全体に番手180の紙ヤスリをかけてヒケとめくりを消す。
以下、240、320、600番の紙ヤスリで塗装面を成形。この際、前面左右の角に向けてアールを描くようにペーパー掛けを行う。
分かるか分からない程度の曲線がシルバーを塗装した後に陰影と輝きを入手します。


行程その2
個人的な好みで弾痕を付ける。これは以前ザクF-2を作った時と同様なやり方で作成しました。
パーツに若干大きめの穴を開け、ゼリー状瞬間接着剤のアルミ箔を埋め込むと云う手法です。
その後、周囲に粗く溶いた田宮パテを指で塗布して成形。
パテのムラを作る為に指を使用しているので、綺麗に成形しない事を心掛けます。このムラも塗装後に陰影を入手する事を目的としています。


行程その3
サーフェーサーを吹く。
これは通常のやり方で行いますが、アルミ箔を使っているのでプライマー効果を持つ田宮サーフェーサーを使用。

生乾きくらいの状態になったら弾痕部分のサフを拭き取ります。
アルミ箔の輝きを失いたくない為の措置であるのと、本物のシルバーを隣に置きながら参考として塗装したいと思ったからです。


行程その4
筆でグロスの黒を塗装。
塗料はやや濃いめにして故意に筆ムラを残すようにします。場所によっては禁忌とされる返し筆を用い塗料面を荒らしています。これも最終的な陰影を入手する為の措置です。
弾痕部分は塗りません。


行程その5
ラッカーのクロームシルバーを厚めに塗布。
乾燥後に磨き込むので厚めに塗るのがポイントです。


行程その6
ラッカーのノーマルシルバーにホワイトを混色。ぼかし筆で全体をドライブラシ。

このドライブラシは塗料を筆に多く残したまま行います。下地のクロームシルバーが溶けない程度の塗料と云った感じです。

ドライブラシは細かい円運動で行います。円周1㎝くらいを強く細かく無心にと云えば良いでしょうか。
こうする事によって金属に特有の擦れ傷が再現出来ます。クロームシルバーの中に混色シルバーが埋め込まれて行く感覚とも云えます。

コツは塗料がなくなり色が着かなくなっても円運動を止めない事です。クロームシルバーがむけない程度に下地の黒が出て来れば良い案配ですね。
場合によっては円運動のみならず縦に擦っても良いと思います。全体に鈍い輝きで出て来たら完了とします。


行程その7
エナメル塗料で全体をウォッシング。
艶消し黒、プラス茶色、艶消し黒と計三回行いました。


行程その8
アトランダム的に2000番の紙ヤスリを掛けて下地を露出させます。
水研ぎをせずに行い、ペーパーの汚れた部分を使わないようにするのがコツです。

塗膜にムラがあるのでシルバーを削ってしまう事にもなるのですが、露出した黒には次の行程でドライブラシをかけます。


行程その9
エッジを中心にノーマルシルバーで通常ドライブラシ。
下地が露出した部分にもドライブラシを掛ける事で立体感が得られます。


行程その10
エナメル塗料でウォッシング。色が着くか着かない程度に薄めた艶消し黒で行いました。これで全体に統一感が得られます。

Pg_g3_33

完成したアップ画像です。
実際には筆ムラによる凹凸があって微妙な立体感があるのですが、デジカメでは残念ながら写せませんでした。


Pg_g3_34

盾の裏側はこんな感じに仕上げました。
これは個人的な好みでスターウォーズのプロップモデルっぽい雰囲気を出しています。


Pg_g3_08

盾の持ち手は無駄にディティールアップ。完成すると殆ど見えない部分だと思うのですが、キットのままでは寂しいので金属パーツでデコレートしました。

Pg_g3_38

塗装するとこんな感じになります。
追加した金属パーツには強い錆を表現。あとはシルバーでドライブラシ。エナメル塗料でウォッシングを施しています。


今回は久し振りに塗装を満喫しました。
盾の前面は試行錯誤しながらも新しい表現を入手出来ましたし、裏側はスターウォーズ風の仕上げを楽しんで行えました。手間はかかっているのですが、下地が出来てさえいれば一日で終わる作業でもあります。ガンダム自体をシルバーに塗り直そうかとの誘惑にも駆られてしまいました。

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2007.06.27

G3ガンダム_04

Pg_g3_26

ビームライフルはアウトラインが良く出来ていて手を入れる箇所が見付かりませんでした。
ディティール部分に関しては淡泊な感があるものの、ガンダム自体が完成した際のトータルバランスを考えて改造も何もせず仕上げる事に決定。

しかし、中途に平面が広いデザインなので、そのままだと間が保てなくなる危惧が存在します。
と云う事でデカールでディティールを追加して、汚し塗装で密度を高めてみました。重量感も出ていると思うのですが如何でしょうか?

Pg_g3_27

Pg_g3_300唯一手を入れたのがスコープ部分で、真ん中に無色ダイオードを仕込みました。
発光ギミックはないものの見る角度によって、周囲の銀色に反応して面白い光の集め方をしてくれます。





Pg_g3_04_1

逆にランドセルは適度なディティールアップを施しました。
背面に位置する事と、デザインとして本体から分離しつつ繋がりを持っている事。この為に大袈裟なディティールアップにも十分に耐えてくれます。

Pg_g3_43

塗装してしまうと全く違和感がなくなっていると思います。もっとパーツを追加しても良かったかも知れません。
要所要所に錆を強く乗せているのはスターウォーズモデラーの癖と云うか基本事項です。


Pg_g3_05_1Pg_g3_41

ビームサーベルのスイッチ部分も金属パーツでそれらしくディティールアップ。
塗装すると右のようになります。
アップにするとかなり汚く見えますね。この上から艶消しスプレーでコートする事にします。

因みに後ろにあるクリップはもともと光沢のある銀色なのですが、塗装する際にテストピースとして使用している事から、かなり味のある色彩になっています。多分サビ表現の練習用として使ったやつかな。

Pg_g3_301_1現在の全身像はこんな感じとなっています。早ければ今週中に完成しそうです。

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2007.06.26

G3ガンダム_03

最近やっと調子が上向いて来たので、少しずつではあるものの作っています。と云う訳で完成した部分だけでもアップして行こうと思います。


Pg_g3_21

キットの手は五本の指が独立可動する優れ物なのですが、甲の部分が薄っぺらいのでボリュームアップしました。
指の基部に金属パーツを仕込み、そこから後方へとパテを盛り成形したのが上の画像です。

塗装すると下の画像のようになります。
金属パーツの繊細で複雑な情報量が組み込まれた事で、なかなか格好良くなったと自画自賛。

Pg_g3_24

余談なのですが、ネットや雑誌でガンプラの作例を見ていますと、金属パーツを塗装していないものを多く見受けます。
意図として考えられるのは、出来が良く手を入れる部分の少ないガンプラに、これだけ手を掛けましたとするアピールなのでしょうけれど、あれって玩具っぽく見えませんか?

製作記事などを読むとリアルに仕上げました……みたいに書かれているのですが、ちょっと違うのではないかと思ってしまいます。
エアブラシで綺麗に塗装した上にアクセントとして追加しました……でしたら理解出来るんですけどね。

誰かが使い出した画期的なディティールアップだったものの、それが簡易で素晴らしい表現だった事から、皆が皆真似をしてしまったが為に慢性化し、本来の意図が薄れてしまったのだと思われます。
個人的にも嫌いな方向性ではないのですが、あまりにも安易に使われ過ぎていて飽和感を覚えてしまいます。

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2007.06.09

G3ガンダム_02

Pg_g3_16

パーフェクトグレード(PG)ガンダムは全体として良く出来ているプラモデルなのですが、マッシブな上半身に比較すると下半身が脆弱に見えると云う欠点を持っています。
足の長さと太さが両方とも不足しているのです。

と云う訳でボリュームアップしてみました。
PGガンダムが発売された当時のホビージャパン誌にてMAX渡辺さんが同様な改造をしていたので参考にしようと思ったのですが、その号は持っていなかった……。若しくは押し入れのどこかに仕舞ってあるのかも知れません。普段ガンプラを作らないのでHJ誌は毎号購入していなんですよねえ。

取り敢えず自己流で改造してしまいます。

足の長さは約1㎝延長しました。
内部フレームにバネによるサスペンションが仕込まれているのですが、その部分にプラ棒を挟み込む事で簡単に調整出来ます。その代わりサスペンション機能は省略しました。

延長分に合わせて裾部分の装甲をプラ板で伸ばしパテで成形。

Pg_g3_09_1

画像は足の位置が揃っていないので長さが分かり難いですね。
また太もも部分のボリュームアップは左右対称とせずに内側を大きく膨らませています。これも画像だと伝わらないなあ。

Pg_g3_10

横から見ると分かるように脛に大きな角度を付けました。これに合わせて足首のガードも延長しています。

ふくらはぎもモッコリとボリュームアップした事でメリハリが付いたと思います。

Pg_g3_15

後ろから見るとこんな感じ。
ふくらはぎのスラスター部は徒にディティールアップしています。

まだ細かい調整は終わっていないものの、アウトラインはこんな感じで良いかなと思います。
簡単に作る積もりだったのですが、また手を入れてしまったのでなかなか完成しませんねえ。

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