久し振りにMAMEをバージョンアップしてみました。以前使っていたのが0.117だったので随分と経っていますね。その間の更新内容などはMAME E2JさんやEmuNaviさんで軽くチェックしてはいたのですが、「忍者くん」の開幕パターン検証以外では殆どMAMEに触れず終いで過ごして来ました。
と云う訳で個人的に気になっていた部分などを見て行きたいと思います。

先ずは0.116u2から動作可能となったCPS3の作品は外せませんね。
「ストリートファイターⅢ」シリーズ3作、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ2作、いままで移植版さえなかった「ウォーザード」。いずれも高いエミュレート精度を誇っているようです。
解読不可能とされて来た暗号のヒントが制作者たちの生年月日だったと云うのも驚きでした。
私はプレイヤーとしてではなくゲーセンの店員としてCPS3に触れていたのですが、正直云ってあまり良い印象はありません。結果的に見て「ストⅢ3rd」は現在でも安定した高インカムを稼ぐ長寿作品となりましたが(AMジャーナル誌では月間インカムTOP20に必ずランクインしています)、当初の売上は散々だったと云わざるを得ません。特に「ウォーザード」は酷いもので客が全く付かず稼働一週間で撤去してしまいました。
「ストⅢ」はキャラクター性の低さと新システムが浸透せずに面白さを理解させられませんでしたし、「ジョジョ」は最初だけ売上が良かったものの短命で終わりました。
しかし現在にMAMEで腰を据えて遊んで見ると、いずれも丁寧に作られた良作だと感じられますね。作品の価値を改めて見直せると云う意味でもエミュレータには存在価値があるのではないでしょうか。


ナムコシステム21のエミュレート精度が向上しているのは個人的に最も嬉しいニュースです。
いままで表示されていなかった「スターブレード」の地平線ほかグラフィックス再現。「ソルバルウ」の青空表示。未対応だった「サイバースレッド」が動作可能と盛り沢山の内容です。
「ウイニングラン」「エースコンバット」などはまだプレイ可能とは云えないものの、これからに期待出来ますね。

セガMODEL1ボードの「バーチャレーシング」もプレイに差し障りのない状態になっています。「バーチャファイター」のグラフィックごみと空中コンボが入らない部分はまだ修正されていないようです。
MODEL2の対応も徐々に進みつつありNAOMI基板にも動きがあるようなので、これからの動向にも目が離せませんね。

アタリ「スターウォーズ」の操作系統が改善されていました。実際にマウスを用いプレイしてみたところ良い感じで動いています。久々に小1時間ほど遊んでしまいました。

任天堂「ドンキーコング」は本来の色が出力されているそうですが、当時ハック物の「クレイジーコング」と半々で遊んでいた私には判断が付きません。
また、動作がかなり重くなっていると聞いていたので、サブPCのpen4-1.6Ghzで試してみたところギリでフルフレーム出ると行った感じでした。オリジナルCPUがZ80カスタムだと云う事を考えると確かに激重ですね。
ナムコ「ギャラクシアン」の背景も本来の姿を再現しているとの事。しかし0.117では問題のなかったBGMが変になっていますね。敵が少なくなると音楽ループが異様に早くなってしまっています。

コナミ「グラディウスⅣ」はどの程度のフレームレートが出るかと思い起動してみたのですが、プレイ中に強制落ちしてしまいました。0.117では重い以外に差し障りがなかったんですけどねえ。これは私のPC環境によるものかも知れませんので何とも分かりません。
休日だった事もあり久し振りのMAMEライフを楽しんだ訳ですが、動作検証したりお気に入りフォルダを作り直したりと充実した時間を過ごさせて貰いました。
以前に比べるとめぼしい新規対応などはなくなり、時に方向性を見失い迷走しているかのように写るMAMEですが、様々な楽しみ方を提供してくれる宝箱のような存在である事に疑いを持ちません。これからも1ファンとして行く末を見守り続けたいと思っています。
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