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2009/10/24

DOOM

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短時間でサクっと楽しめるシューティングゲームが遊びたいなあ……と云う欲求が募り、PC版「The Ultimate Doom」に入っている「Doom 1」を始めて見ました。

ご存じのように「Doom」は1993年にid Softwareから発売されたFPSゲームです。当時の私はDOS/Vパソコンを持っていなかったのですが、周囲にはまっている知人が多くいた事から、その熱狂ぶりを傍観者と云う立場で見ていました。
人伝に聞くゲーム内容からは特に魅力を感じられなかったので、どちらかと云うと怪訝な顔で見詰めていたかも知れません。バタ臭いグラフィックスの3Dシューティングゲームだくらいの認識だったと思います。

時は流れて私が初めて「Doom」に触れたのは1997年に発売されたNINTENDO64 の「DOOM64」でした。いま思い返すと非常に良く出来た作品だったと肯えるのですが、同時期に発売された64版の「ゴールデンアイ 007」を先に遊んでいた所為で、単調で爽快感のない凡庸なゲームと決めてしまいました。併せて「Doom」と云う作品とはネット対戦の出来る3Dシューティングゲームとして先駆者ではあったけれど、現在に通用するものではないのだろうなと勝手に烙印を押してしまったのです。

またまた時は流れて私が再び「Doom」に触れる機会を得たのは2004年頃でした。知人に大量のPCゲームを貰ったのですが、その中に「The Ultimate Doom」が入っていたのです。Doom自体に悪い印象はなかったものの特に惹かれる何かがあった訳でもなかったので、すぐに遊ぼうとも思っていなかったのですが、短時間でサクっと楽しめるシューティングゲームが遊びたいなあ……とする気分が不朽の名作と出会う機会を与えてくれました。

改めてプレイした元祖「Doom」は本当に面白い作品でした。シューティングゲームの原初に充ち満ちた素晴らしい爽快感と緊張感。均衡の取れた迷路を踏破する3D表現の妙。衒い過ぎとも思えるけれど最高に盛り上がるハードロック調のBGM。ここまで完成度の高い作品だったとは思っても見ませんでした。

また、Doomがあったからこそ以後のFPS作品が続いて行ったのだと確信が持てました。シンプルなFPSからの脱却が物語性を重視した「ハーフライフ」を生み、現在までのFPSに繋がっているのだとも感じられました。そうして「シリアスサム」やスポーツ系FPSの系譜を読み解く事も出来たように感じます。

今回は二度目のプレイとなる「Doom」なのですが、その面白さたるや前回クリアした時と同等の興奮を提供してくれて飽きさせません。却って或る程度の知識と経験がクリアへの道程を約束しているからか、純粋にシューティング部分を楽しめている感さえ覚えるほどです。1プレイが数分から30分弱と云うところも嬉しい部分です。集中力が切れない程度の時間に凝縮された爽快感を味わえるのですから楽しくない訳がありませんね。
手の空いた時に一日1面クリアと云う感じで遊んでいるのですが、全36面あるので悠々一、二ヶ月は楽しめる計算となっています。

もし未だ「Doom」を遊んだ事がない方がいるのならば自信を持ってお奨めしたい作品となっています。現在のリアルになり過ぎた嫌いのあるFPSにはないゲームとしての娯楽性を再発見出来る良い機会ともなるでしょう。

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