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2010/04/11

恋愛相談室 6

女子高生カオリ(17)の相談

 世の男性が貴女を放って置かない。ちやほやされ過ぎて困ると云うのは中々おつなお悩みですね。
 確かに貴女のようにお若くて美しい方であれば至極当然の事と云えなくもないでしょう。なるほどご自分でも満更不思議がる必要を認めていないと見えます。
 貴女が所持する最大の武器はその瞳だと云えます。黒目勝ちな大きな瞳で異性を真正面から見詰める技術は中々のものです。瞳から発する輝きは童心と稚気を表現していて、百戦錬磨の私ですら心の奥を見透かされているような気恥ずかしさを感じてしまう程です。
 ただご自身でもご承知のように貴女には賞味期限が設けられています。現在に女子高生と云うブランドを最大活用している貴女ですから、女子大生なったらなったで新たなブランドを上手に着飾る事とは思います。OLになる頃にはまた新しい手管を身に付けているかも知れません。
 しかし貴女の目標である、将来に於いても世の男性を魅了し続けると云うまでには届かないと感じます。賞味期限とはいつか必ず切れてしまうものなのですから、それならば期限を設ける必要のない普遍的な魅力を入手すれば良いのです。
 その為には先ず貴女は貴女と云うブランドを内面から高めて行く必要があります。鏡を見て笑顔の研究をすると同時に数学の復習も行わなくてはなりません。若手俳優やお笑い芸人の名前を憶えるのと一緒に歴史事件も暗記した方が良いでしょう。流行の店へお洒落を決めて出掛けるならば世界の地理も知るべきでしょう。仲間内にしか通用しない略語を作る前に著名な書物も嗜んで然るべきです。男性が貴女に求めて来る屋内のみのマット運動は不健全をしか生み出しません。
 これらの事を最低限でも良いから両立し実行出来た時、貴女は一つ上の段階に存在する異性をその瞳で容易く虜にし得る筈です。

 貴女がたお若い女性たちが唯一重きを置いている直感とは、知識と経験が瞬時導き出す脳を経由しない貴女自身に他ならないのですよ。努力は劣化を駆逐すると云う事実を知って貰いたいものです。

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