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2011/03/21

My Favorite Game 100 ファミリーコンピュータ編 30

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●魔界村
カプコン 1986年6月13日発売

原作は1985年に発表されたアーケード版となっています。AC版の大ヒットによりカプコンは新しい社屋を建てたとも云われるほどのメガタイトルだったのです。

アーケード版の記事はこちらです。
http://babsika.cocolog-nifty.com/okiniiri/2004/12/post_14.html

ビデオゲーム新時代の扉を開いた本作なのですが、その人気も覚めやらぬ内に発売されたファミコンへの移植版も当然の如く大ヒット。カプコンの公式データを参考にすると売上本数164万本を記録しています。

しかし移植度と云う点では納得が行くものとはなっておらず、AC版が持っていた驚くほど高いゲーム性が抜け落ちてしまっています。
これは今迄のファミコン移植版と同様に、グラフィックス再現に重きを置いてしまった為かゲーム性その他を蔑ろにしているとも受け取れます。
または当時のカプコン移植担当者はグラフィックスとサウンドを移植すれば「ゲーム性」も付いて来ると思っていたのではないかとも考えられます。

ファミコン版「魔界村」の欠陥は「プレイアビリティ」が低いの一言で表現出来ます。もっと具体的にすれば「当たり判定」がお座成りなのです。
自機アーサーの当たり判定が大きい、武器ショットの当たり判定が小さい……これが為にAC版以上の難しさと理不尽さを提供するものとなっています。

AC版も高難度のゲームとして有名ですが、自機ショットの当たり判定がかなり大きく取られており、敵キャラとの横軸さえ大体一致していれば撃ち漏らしがないように出来ています。これに武器ショット効果音、敵やられ効果音+グラフィックスが合わさる事で極上のゲーム性を形成しているのです。難度の高さはファミコン版とは別のところにあるとして良いでしょう。

結局ファミコン版「魔界村」は物語性のある高難度のジャンプアクション物と云う認識しか持たれていないのではないかと思います。
もしファミコン版のみでAC版をプレイした事がない方がいらしたら、Wiiのバーチャルコンソールでタウンロード販売していますので購入してみる事をお奨めします。
本物の「魔界村」が所持するゲーム性の高さは現在でも色褪せていないと保証致しますよ。

余談ですが……当時の深夜ラジオ内で時のアイドル小泉今日子さんが本作をプレイして、そのあまりの難しさに発狂していたのを思い出します。このラジオ番組は「オールナイトニッポン(水曜日)」でゲームフリークの田尻智さんがファミコンソフトを紹介し、小泉さんに遊ばせると云うコーナーでした。田尻さんはSっ気が強い方なのか、1面のゾンビ地帯でミスしまくり怒り心頭の小泉さんを、冷徹な笑いを伴って長時間放置プレイしていました。また、未成年だった小泉さんが喫煙している事を喋ってしまい怒られていましたが、これも今となっては懐かしい思い出ですね。

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コメント

Kirkeさん初めまして。情報ありがとうございます。
なるほど外注説があるのですか。確かにファミコン時代には幾つかの便利屋メーカーがあったとは聞きますね。

それとポーズ音が同じゲームと云うのも記憶にあります。ここら辺は業界の裏事情に通じる面白いネタともなりそうですね。機会があったら調べて見たいところでもあります。

投稿: バブシカ | 2013/01/01 06:38

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