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2011.03.26

My Favorite Game 100 ファミリーコンピュータ編 33

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●メトロイド
任天堂 1986年8月6日発売(FCD)

現在まで続くメトロイドシリーズの第一弾はディスクシステム専用ゲームでした。
任天堂作品では異質とも云える世界観を持ち、陰鬱としたSF舞台設定にちょっとした戸惑いを覚えました。また現在では名作の誉れ高い「1」ですが、当時はクソゲーに近い評価を受けていた事も特筆すべき部分でしょう。
「ディスクの読み込みが長い」「操作性が悪い」「ゲーム内容が単調」このような謗り受けていました。いま思えばロード時間が長い以外は謂われのない非難なのですが、もとから万人に支持された作品ではなかったのは事実です。

しかしゲーム内容と同様に、遊び込むほど自機サムスがパワーアップし行動範囲が広がって行く面白さに魅せられて、国内では売上本数104万本まで実績を伸ばして行きました。SF世界観を持つゲームの人気が高い海外ではトータル500万本の大ヒットを記録しています。

ゲーム開始時が貧弱装備で、徐々にパワーアップする事でゲーム性が高くなるタイプの作品だった事から、せっかちな日本人の嗜好には合わなかったのかも知れません。そうして、そのように面白くなるゲームだと教えてくれるメディアもなかったのです。ファミコン通信のクロスレビューもまだ始まっていませんでした(ファミ通レビュアーの好きなタイプでもなかったでしょうし)。

現在では「メトロイド」とは迷路探索パワーアップ型のゲームとして認知されている事から、腰を据えてゆっくりと安心して楽しめる作品となっています。
雑誌等メディアの役目とはゲームを楽しむ為の指標を明確に伝える事ではないのか……と改めて考えさせられます。全てのゲームが「スーパーマリオ」のように金太郎飴よろしくどこを切っても面白いと云う訳ではないのですから、その責任は重大ですし難しいものであるとも思います。

鑑賞眼の確かな批評家と云うものはどの分野でも極僅かしか存在していません。特に歴史の浅いビデオゲーム業界ですからレビュー方法も確立していないと云って良いでしょう。
ゲームに独創性が感じられなくなったと云われて久しい現在なのですが、そこにはマスコミメディアを含む批評家の悪も関係していない訳ではありません。
主観を勢いだけで押し付ける悪。レビューの点数を金とコネで買う悪。不勉強から出た結論を正義とする悪。無理に流行を作ろうとする悪。
私たちが独自に正しい鑑賞眼を入手しなければ真贋を見分けられないとするならば、マスメディアは必要ないと云う事になります。しかし、これは本来正しい道ではないのです。優れたマスメディアに誘掖されて彼岸へと導かれるのが本当の姿と云えるでしょう。
この雑誌ならば、この批評家の意見ならばと信頼出来るプロフェッショナルが多く出現する事を願って止みません。

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