My Favorite Game 100 ファミリーコンピュータ編 36
●ASO
SNK 1986年9月3日発売
SNK参入第一弾ソフト。原作は1985年に発表されたアーケード版となっています。
ゼビウスの亜流作品としては「B-WING」と肩を並べるほどの独自性を持ち、猶且つ新たなゲーム性の入手に成功したシューティングゲームの傑作です。
アーケード版の記事はこちらです。
http://babsika.cocolog-nifty.com/okiniiri/2006/02/strongstrong10_a755.html
ファミコン版はかなりやる気のない作品となっています。はなから忠実な移植を放棄したかのような内容と云っても良いでしょう。
もともとのゲーム内容は家庭で腰を落ち着けて楽しむに適した作品である事から、非常に残念としか云えませんね。SNKと云うゲームメーカーの核心を見る思いです。
●スーパーピットフォール
ポニーキャニオン 1983年9月5日発売
原作は米アクティビジョン社が1982年Atari 2600用に発売した大ヒットアクションゲームです。
固定画面内の様々なトラップをジャンプアクションでかいくぐり、画面の端まで行き着くと切り替えスクロールすると云うシステムが取られています。現在に見ると旧態依然とした作品に映るかも知れませんが、ビデオゲームの面白さを世間に遍く知らしめた大傑作と云えるでしょう。
しかし「スーパーピットフォール」はスーパーマリオの二番煎じとして企画された糞にも等しい駄作となっています。世界中で愛され続けた傑作をここまで汚す行為は許されるものではありませんね。遊ぶ価値も皆無。その存在すら抹殺されて然るべきでしょう。金儲けの臭いにだけ釣られて参入して来たポニーキャニオンのようなメーカーがファミコンを駄目にして行きます。
●高橋名人の冒険島
ハドソン 1986年9月12日発売
原作は同年にセガから発表されたAC版「ワンダーボーイ」(開発は現ウエストン)となっています。
スーパーマリオのフォロワーとして最も丁寧に作られており、且つバランスが良く整えられた作品と云えるでしょう。
ファミコンへの移植版となる本作も隠しキャラ隠しフィーチャーの追加要素があるものの、ゲームの基本部分はきちんと作られていて好感を与えてくれます。
原作の弱点であったキャラクター性の低さは「高橋名人」を起用する事で克服。売上本数105万本のミリオンヒットとなりました。
スーパーマリオのように壊せる対象物(ブロックなど)が殆どない事から、シンプルなジャンプアクションとして完成しているのですが、敵を飛び道具で倒す部分のゲーム性はテンポの良さと相俟って高く仕上がっています。
但し流れるようなゲーム展開と即死し易いゲームシステムと難易度が上手く噛み合っていない嫌いがあり、繰り返し遊びたいと思えるゲームにはなっていないと思います。
自機キャラクターの移動慣性も少し強すぎると感じます。この事からコースレイアウトと敵配置を暗記しなければ進めないゲームとなり、スーパーマリオのユーザー層とギャップが生じてしまいました。また敵の配置場所が若干ずれている事でAC版よりも難しくなっていますね。
しかし良く出来た作品に相違なく、スーパーマリオの呪縛が解けた現在ではオリジナル作として十分に楽しめるのではないでしょうか。
●キングスナイト
スクウェア 1986年9月18日発売
発売当時はRPGとして宣伝されていましたが、実際は強制縦スクロールのシューティングアクション物となっています。
1面……戦士
2面……魔法使い
3面……モンスター
4面……盗賊
と各面で違う自機キャラクターを操作して最終面となる5面で隊列を組んだ全キャラクターを操作する事になります。
自機キャラが死ぬとその面は終了し、別のキャラで次の面が始まるのですが、最終面は全キャラが揃っていないとクリア出来ません。当時は理不尽だと不評を買ってしまったシステムなのですが、個人的にはシステマチックな方式として考えられた良いものだと思います。
ゲームとしては地味に面白く地味に詰まらない作品と云う印象。
地形などの障害物をボタン連射で壊しまくりアイテムを探す……ゲーム性は殆どここに集約されていて、システムとしては幼稚低俗の域を出ていません。
「心に残らない歴史上あるにはあった」と云うところが正当な評価だと思います。
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