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2011/04/06

My Favorite Game 100 ファミリーコンピュータ編 38

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●テラクレスタ
日本物産 1986年9月27日発売

原作は1985年に発表されたアーケード版となっています。
ニチブツのファミコンソフトは話題になる事が少なく売上本数も多くなかったと思うのですが、実際のところ真面目な態度で丁寧に作られた作品が多いと云う特徴を持っています。

本作もその一つでAC版の忠実な移植作となっています。画面縦横比率の違いから完全なものとは云えませんが、SNKの「ASO」とは違い制作側の生真面目さと努力が伝わって来る思いです。

ファミコンならではの追加要素として、自機が全て合体した後のフォーメーションをエディット出来る機能が付いています。これは原作を汚さない最低限でありながらも遊び心を込めた良心的なアレンジと云えますね。

ゲームとしてもファミコンのシューティング物として良く出来ており、現在に遊んでも楽しめる内容となっていますよ。

アーケード版の記事はこちらです。
http://babsika.cocolog-nifty.com/okiniiri/2005/03/post_20.html


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●プロレス
任天堂 1986年10月21日発売(FCD)

今となっては何の変哲もないプロレスゲームですが、当時はキャラクターが大きい事に驚き喜びを覚えました。
相手と組み合ってから十字キー方向とボタン連打で技を仕掛けるゲームシステムです。任天堂作品としては独創性に欠ける作品でもあり、当時AC版で人気のあった「エキサイティング・アワー 1985テクノスジャパン」を参考に作られていると思われます。

それでも子供たちから絶大な支持を受けて売上本数142万本の大ヒットを記録しています。対戦プレイが面白いゲームなのですが、単調な展開とテンポが悪い事から現在に遊ぶには少々厳しい作品ではあります。


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●うる星やつら ラムのウエディングベル
ジャレコ 1986年10月23日発売

原作は同年に発表されたAC版「モモコ120%」となっています。
ゲーム内容はほぼ忠実な移植物で、主人公及び敵キャラクターを変更しただけのもの。「高橋名人の冒険島」と同様な仕様と云えるでしょう。
もともとAC版のBGMが「ラムのラブソング」を使用(無断?)していた事から、このような版権物に変化したのだと思います。

ゲーム自体は旧態依然とした貧相なジャンプアクション物で、語るべきところを全く持ち合わせない駄作となっています。AC版が出た際には「この時代にこのゲームはないだろう」と心底思ったほどです。それに加えて当時の二次元ロリコン・マニアに媚びを売るようなキャラクターにも反吐を催されました。


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●ミシシッピー殺人事件
ジャレコ 1986年10月31日発売

原作は同年に米アクティビジョン社から発売されたコモドール64版となっています。
キャラクターをリアルタイムで自在に操れる方式が新しいアドベンチャーゲームです。

プレイし始めて先ず落とし穴にはまり死亡。ナイフが飛んで来て死亡。殺人事件が起こる前に主人公が何度も殺されるゲームって……。
会話を一度しか聞けない為メモして置かないとはまるのもちょっと……。

購入前はなかなか面白そうな作品だと思っていたのですが、結局クリアする前にストレスが溜まり放擲してしまいました。
アドベンチャーゲームに一発死とかは必要ないのではないかと云う感想のみです。


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●スーパースターフォース
テクモ 1986年11月11日発売

「スターフォース」の続編にあたる本作はオリジナルを制作したテクモが開発販売する事になりました。
続編とは云い条、シューティングゲームとアクションRPGを組み合わせた歪な作品となってしまいました。ゲームとしても中途半端な出来映えで、シューティングとRPGの両パートとも全く面白くありません。

先ずシューティング面が単調で楽しめません。ゲーム性も角の摩耗した石像のように曖昧で前作の面影すら見出だせず。RPG面は旧態依然としていて何を目指していたのかも判然しません。

スターフォースとゼルダの伝説が合体したらさぞ面白かろうと云う企画意図だったのでしょうが、制作側の無能ぶりからどっちつかずの駄作となった……と云うところでしょう。
テクモは個人的に大好きなメーカーなのですが、本作には褒めるべき部分一つすらありません。

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