2014 最近遊んだゲーム その02
●BioShock Infinite
舞台を空に求めたシリーズ最新作。
2K Gamesの作品は基本日本語翻訳吹き替え版となっているのが嬉しいですね。それだけで多少お高くても購入する動機を提供してくれます。
ゲームの方はと云うと少し微妙な出来映え。大作感があり物語性も興味を惹き付けますが、如何せんゲーム性が低いと思います。特にFPSとして見るとシューティング部分に面白さを見出だせません。
前作までの近接攻撃が強すぎる反省点を踏まえてなのでしょうが、舞台が広くなり敵が遠方から攻撃して来ます。この事から遠距離攻撃に比重が傾き敵を倒している感覚が希薄になってしまいました。リアル系ではない作品ですので豆粒ほどな敵を倒しても充実感は生まれないのです。
それでもストーリーが気になって最後まで遊ばせてもらいました。あとはDLCが出揃ったら再度プレイしたいと考えています。
●Borderlands 2
オープンワールドFPS+RPG。こちらも2Kの作品なので日本語吹き替えで楽しめます。好みはどうあれ有名声優が多く使われており非常にレベルの高い吹き替え版になっていると云えるでしょう。
ゲームの方も素晴らしい出来映えとなっており、単調さを理由に前作を投げてしまった私でも楽しめました。
フレンドとのCOOPも最高に楽しいのですが、レベル差があり過ぎると逆に詰まらなくなってしまう弱点は克服されていませんね。ここは2周目から一緒に始めれば問題はないとも思います。
●Hitman: Absolution
ステルスTPSアクション物。
PC版の話ですが予約段階では日本語が入っていたものの発売後告知もなく削除されました。バイナリを書き換える事で日本語化出来たのですが、その方法を記した個人ブログなどにスクエニから脅しが入るなど色々問題がありました。
ゲームとしては悪くないものの新しいシステムなどは蛇足感を演出しています。解法も窮屈になってしまっておりヒットマンらしさは減少。過去作のHD版が出るそうなのでそちらには期待したいところです。
●Sleeping Dogs
GTAの舞台を香港にしました的なオープンワールドTPSアクション。
ゲームとしてはなかなか面白く仕上がっているので残虐シーンが苦手でなければお奨め出来ます。ただGTAシリーズに比べてしまうとボリュームが少なくリプレイ性は低いかな。
PC日本語版は独自exe.で不具合が残っているのにパッチも更新されないままと云う不備を持っています。規模の小さい日本のPCゲーム市場ですから「売ってやるだけありがたいと思え」と云うスクエニのスタンスが見て取れますね。
●Tomb Raider
新生Tomb RaiderはEidos開発スクエニ販売の迷コンビで蘇りました。
私は本作を購入していないのですが「日本語DLC$30」の事は書いて置きたいなと思います。
本作は日本を除いて13国語のバージョンがあり、全ての言語はパッケージ(発売時$59.99)に同梱されています。日本版だけそこにプラスして約¥3000の言語を購入しなければならないのです。
これはコンシューマ版と値段を合わせる為の施策なのは分かるのですが、不公平な感だけを与えるユーザーの気持ちを逆撫でする方法でしかないと思います。
こんなやり方をするよりは前出のHitman: Absolution、Sleeping Dogsのように日本独自の価格(通称おま値)のままの方が良いのではないでしょうか。
他の国より値段は高いけれど日本語はちゃんとパッケージされているし、興味がなくてもセールが来たら購入してみようかなと思えるはずです。
2Kのゲームなんかは正しくこのパターンなんですけどね。そうして購入プレイしてみたら翻訳などのローカライズは完璧、ゲームも最高に面白い。2Kは良いメーカーだなと。次も購入しようかしらとお布施が増えて来る。
スクエニはこれの逆で日本のメーカーなのに日本人に優しくないと云うイメージが既に付いてしまっています。
日本では市場規模の小さいPCゲーマーにどう思われたって構うものかと云うスクエニの考えが見ても取れますが、間違いなく時代はダウンロード販売に傾いている訳ですから早めに軌道修正を願いたいものです。
ダウンロード販売に関して日本はガラパゴス化していますが、現在の問屋流通システムはいつか必ず崩壊するでしょう。スクウェアが以前行ったデジキューブと云う販売システムは失敗こそしましたが高い志を持った素晴らしいものだったと考えます。
任天堂やレベルファイブ、PSPGOも痛い目を見ている現状の流通システム。メーカーとユーザーが一致団結して勇気を以て戦わなければならないところまで来ているのではないかと思います。
電子書籍の次に荒波を味わうのは間違いなくゲーム業界のはずですよ。
| 固定リンク
コメント