ダークソウルシリーズおすすめ順~その4
DARK SOULS II
2014年に発売されたシリーズ第三弾の本作がお奨めの最後になってしまいました。発売当初から賛否、どちらかと言えば否の多い評価を受けていたと言えるでしょう。
私もそのような立場でプレイしてすぐに見切りを付けてクソゲーのレッテルを貼った一員でした。何が悪く見えたかと言えば一言センスが悪かった。
初代ダークソウルで構築されていたグラフィック美術の統一感が全く感じられないと思えたのです。
地形構成の粗雑さ、キャラクターデザインの稚拙と凡庸、可動域の少ない人形のような不自然な動き等々……初代は疎かデモンズよりも退化しています。
またプレイアビリティの低さにも閉口させられました。
狭い地形に落ちてくださいと言わんばかりの穴ぼこ。一気に動き出し集団戦を余儀なくさせる意地悪な戦闘。謎の当たり判定。扉を開ける際にあった無敵時間の短縮等々。
またシリーズの胆であるローリング回避がステータスを振らないと有効に作用しない部分には愕然とさせられました。またボスを倒しても近くに篝火が出現しないのも辛い。
しかし今回シリーズを全てクリアしようと思い再プレイした事で、意外にも評価が随分と上がってしまったのです。
今作で一番強いと言われているレイピアで遊んで見ると、戦闘のゲーム性が驚くほど高い事に気付いたのです。以後クリアするまでに様々な武器を試して見たのですが、いずれも高いゲーム性を所持していました。ダークソウルⅡがこんなに楽しかったなんて……。
もちろんクソだと言われる要素やイライラさせられる部分も多々あったものの、一周クリアするまで存分に本作を堪能するまでとなったのです。
これには理由があって、本作の直前にデモンズソウルを遊んでいたのが大きいと感じます。
本作は初代ダークソウルの続編と言うよりはデモンズの続編とした方が流れとして自然な感があるんですよね。
操作性の頼りなさや戦闘のゲーム性、エスト瓶よりも雫石で回復する有効性、面クリア型のマップとその広さなど似ている部分が多いのです。もし単品でプレイしていたら以前のように投げ出していたと思います。
とは言えゲームとして面白い事には気付けたけれど、シリーズ作品としては一段落ちる完成度なのは疑うまでもありません。
デモンズ、初代でプロデューサー兼ディレクターを務めた宮崎英高氏は「ブラッドボーン」を制作していた為、若手にⅡの制作を任せたと言う事らしいです。結果シリーズの鬼子が生まれてしまった訳ですが、本作の設定や一部システムが以降のシリーズにも組み込まれて行った事実を考えると、全くの駄作とは言えないでしょう。
現に本作の楽しさを知ってしまった私は2週目をクリアするべくイライラしながらも奮闘しているのです。
最近のコメント