ダークソウルシリーズおすすめ順~その2番外編
DARK SOULS
2011年に発売された本作は現在までに3000万本近くの売上を誇り、英国の権威あるゴールデンジョイスティックアワードにて過去39年間で最も優れたビデオゲームに選出されました。これは寝耳に水の大ニュースでした。この報を受けシリーズを知り、直後に発売されたエルデンリングを購入した知人もいます。
ちょっと穿った見方かも知れませんが、過去に年度別受賞の栄誉を与えなかった委員会側の罪滅ぼしだったのではないかなとも思っています。それがエルデンリングのプロモーションにも結び付いていると言うオマケも付けたと。
本作にはゲーム内容とは関係のない功罪もありました。
デモンズソウル2とするべきタイトルをダークソウルとしたのは前作の価値を見誤るポカを犯したソニーからIPを独立させる施策だと思います。
これによりダークソウルは他プラットホームでも販売展開出来るようになりました。
PC版が発売される報が出た時はネットでお祭り騒ぎになったほどです。しかし販売地域から日本は除外されていました。俗に言う、お前の国では売ってやらない「おま国」状態です。
それでも購入を願う方は通貨レートの低いブラジルなどから安価でシリアルキーを入手していました。これがネット上で拡散された事で、あのダークソウルが安く手に入るとなってしまいダウンロード販売購入初心者が飛び付いてしまったのです。
当時の日本はまだパッケージ版以外は胡散臭いと敬遠されていた時代であり、データに過ぎないゲームでもパッケージとしての現物でなければ安心出来ないとするプレイヤーが大多数でした。たった10年前なのですがそのような状態だったんですよね。
PCがあれば安くダークソウルが遊べると飛び付いたユーザーでしたが、購入時の言語の壁、シリアルキーをどこに登録すれば良いか分からない、PCスペックなにそれおいしいの? インストール出来たものの日本語がない等々、その思いを蹉跌させる要素が満載でした。
そうしてその敗因を海外の販売サイトのせいにして苦情のメールや返金要求をしまくってしまいます。
結果ブラジルの販売サイトは日本からのアクセスを規制し、以後その流れは全世界に波及して行きます。遅かれ早かれ海外のシリアルキー販売は現在のように規制されたのでしょうが、ダークソウルのそれが岐路を認めさせた最初の事例となったのは間違いありませんね。
またPC版ダークソウルにはもうひとつ面白い逸話があります。
日本では「おま国」状態で販売もされず日本語さえ収録されていなかったのですが、発売から3年ほど経った2015年に日本語化ファイルが放流されます。
2ちゃんねるに突如現れ言葉少なにそのファイルをアップした方は、どうもフロム・ソフトウェアの中の人ではないかと言われています。まあ噂以上の確証もないので何とも言えませんが、本当に非常なくらい嬉しい出来事でした。
PC版を遊んでいたプレイヤーは高精度グラフィックや60fpsMODを入れていたでしょうから、これでオリジナルを凌駕する完璧なダークソウルを遊べるようになった訳です。
通常では繋がり難かったオンラインも有志の方が作られたパッチですぐマッチング出来たり、白霊プレイ出来たりと至れり尽くせり状態で細々と盛り上がっていました。
リマスター版が発売される少し前には、アイテムの出現場所や篝火の場所をランダム化するMODや、更なる高難度に再構築され没ボスまで出現するMODなどもあってPC版こそがダークソウルの最終形だと言う感じがありますね。
これもデモンズソウル2ではなくダークソウルとタイトルを改めた恩恵であったのは言うまでもありません。
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