2008.05.09

1:20 アーケロン 完成

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久し振りの2連休を満喫する為に、工作自体は終了していたアーケロンを塗装して見ました。
塗装方法は以前作ったHGジオングと同様のものとして一日目でサラっと終了。2日目はハンブロールエナメルとコピックで汚し塗装を行いました。

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シルバーを塗装する際は工作時に表面処理を丁寧に行うのが基本なのですが、今回はタミヤパテを指で擦り付ける事でテクスチャー処理を施しました。
シルバー塗装後にティッシュで軽く磨き込みをして光沢を付け、汚し塗装後には歯ブラシで表面を馴らし付けています。
こうする事でハンブロールとコピックのダマがなくなり自然な感じに落ち着きます。手荒い方法ではあるものの磨き込み効果も期待出来て光沢も復活します。

手軽に塗装した割には中々可愛いアーケロンちゃんが完成したと思います。

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2008.01.01

謹賀新年 2008

お正月とは全く関係ないのですが、プロモデラー平田英明さんのブログに興味深い記事が載っていたのでご紹介します。

http://hiratahideaki.blog8.fc2.com/blog-entry-502.html

具体的には「ホビージャパンプラス」と云う模型誌に、現在入手出来る最もポピュラーな模型ハウツー本「ノモ研」でお馴染みの古参モデラー野本憲一さんが、筆塗りを推奨する記事を書いていた……と云うものです。

模型を趣味としていない方には「なんのこっちゃか分からない」話だと思うので簡単に要約しますと、
野本氏はホビージャパン誌を通じてこれまでエアブラシによる塗装方法を推奨して来た第一人者と云えます。その氏が突然いままで散々時代遅れだ的に貶めて来た「筆塗り」に乗り換えたかのような態度で阿世している……と云った内容です。

私の印象だけで云わせて貰えば、野本氏は映画界で喩えるとプログラムピクチャー監督かなと思われます。適度な技術を持っているもののポリシーが少ないか人が好く優柔不断な為に組織からは使いやすい人材……それだからまだ意見を持ち得ない初心者の為のハウツー本を執筆出来る。

ハウツー本好きな私は「ノモ研」別冊を全て購入しています。もちろん模型を作る際の参考になる良書である事に疑いを持ちません。しかし中級者以上の目からすれば当たり前すぎる行程と技法に飽和感を覚えてしまうのもまた事実です。毒にはならないものの良薬とも成り得ない。風邪を引いたあとに飲む「ルル」みたいな存在とも云えるでしょうか。

「横山宏Ma.k.モデリングブック」以降、模型界に(特にプロモデラーの間で)筆塗り流行の兆しがあるのは確かだと感じます。
エアブラシ塗装のマンネリズムと無個性化は個人に作家性を付与しない弊害を生みました。プロモデラーである彼らが筆塗りと云う個性を発揮し易い原点に戻ろうとする流れは自然のものと云えるでしょう。塗装はエアブラシ以外に有り得ないとして来た野本氏だとて例外ではない筈です。特に氏の得意分野は筆塗りと相性の良いボトムズですしね。

詰まるところ、今回の筆塗り推奨論はどちらかと云えばホビージャパン誌側からの要求ではなかったかとも考えられます。
10年前から5年前だと「エアブラシ特集」としただけでHJ誌は随分と部数を伸ばしたそうですが、ハンドピースの普及と技術の一律化と云う役目を終えた今、それだけでは部数が伸びなくなった。それならば温故知新お抱えライターたちも夢中になりつつある「筆塗り」を推し進めて見ようではないか……こんな企画会議があったのではないかと穿つ事も出来ます。ただでさえ電撃ホビーに専門誌一位の座を奪われてしまっている訳ですから、新しい何かを打ち出したいとするのは急務であった筈です。

私自身は野本氏を悪の権化とまでは思わないのですが、筆塗り一本で今迄やって来た平田さんからすれば、矢面に晒してしまいたい気持ちがあるのも当然であり立派な仇討ちであるとも感じます。
取り敢えず結論が出る類のものでもないのでここらで終わりにします。ただ模型界のようなミニマムな業界でもこのよう興味深い論争があるのだと知っていただけたならば幸いです。


野本氏の事を「毛沢東に似ているあの人」と云ってしまう過激な平田さんは時として敵を作ってしまう方だと思うのですが、少年のような佇まいを備えたユーモアのあるキャラクターとして慕われています。大人の計算をし得ない為か多少迂闊なところがあるものの愛くるしくて憎めない方ですね。私も個人的に平田さんの大ファンであります。
モデラーとしても一流で専門誌の作例の他、最近では食玩やキューブリックなどの原型制作も多く手掛けています。
フジテレビCS「プラモつくろう」に出演された回は、筆塗りで模型を仕上げる醍醐味と楽しさがダイレクト伝わって来る放送でした。機会がありましたら是非多くの方に見ていただきたいと思います。プラモデルが作りたくなる事を請け合いますよ。

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2007.12.31

1:144 HG ジオング 完成

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なんとか年内に作り終える事が出来ました。
クリスさんと取引を密約したのが11月初旬だったので2ヶ月も経た事になります。当初の完成予定を随分と超過してしまい申し訳ない気分で一杯です。しかし一仕事終えた実感には安堵しております。

基本塗装後に提出した画像に満足を見出していただけたようなので、その印象を残したままでのフィニッシュとしました。
普段だとまだまだウェザリングを施して汚くして行くところなのですが、クリスさんの嗜好に添ってメタルのギラギラ感とグロス塗装のピカピカ度を優先した形となります。
自分の満足度が進むに従い他者の評価が下がって行くのを日頃実感しているので、丁度良い案配で終了出来たのではないかなとも思っています。

以下が今回の改修した部分です。

●頭部
モノアイのスリットを狭め、内部メカを金属パーツで作成。
またモノアイの下に来るパーツの合わせ目は不自然なので消去。塗装の利便を考えて後ハメ方式に。

アンテナ基部、耳にあたる箇所を丸みの帯びたラインに修正。

●胴体
胸部分が大きく見えるので、前方バーニアが付く位置を上に5㎜ほど移動。後方バーニアはそのまま。

面に色気がないので、面と面が重なる箇所に生ずる斜めのライン――所謂C面を大袈裟に。

●肩
中身がスカスカなので内側にエポパテで作ったアンコを入れる。

肩自体のデザインラインが最低だったので、下側をすぼませるようにして自然な形に修正(ここがHGジオング最大の欠点だと思います)。

●スカート
エポパテで約7㎜延長。
多分パーフェクトジオングの商品展開を考えていた為に故意に短くしていたものと思われます。改修した事で結果的にMGジオングのアウトラインに近くなりました。

スカート内部を大袈裟にディティールアップ。

●ディスプレイスタンド
短すぎて不自然に感じたので2㎝ほど延長。
ここだけまだ塗装していません。メタルアイアン下地→スモークをスプレーとする予定。

と、こんな感じでしょうか。スカート延長以外は殆どパテ類を使わずに行えるプロポーション改修ですので、これからHGジオングを作る方には同様をお奨め出来るのではないかと思います。いずれも難度が低い割には効果的な改修になっています。

塗装が終わったあとに遊び心でスカート後方にメタルテープを貼って見ました。

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当初の予定だとここは白黒のストライプで同様なラインを書き込む積もりだったのですが、メタリック好きのクリスさんに向けてこのようにしました。ちょっと地味だったかな?

あとは来年早々にでもクリスさんのもとへ発送して「秘密の取引」を結び完了としたいところです。
このような機会でもなければ絶対に作る事がなかったと思われるHGジオングでしたが、シルバーの新しい塗装方法を考えついたり、ジオングの格好良さを再認識させられたりと楽しんで作る事が出来ました。クリスさんには重ね重ね感謝の気持ちで一杯です。

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2007.12.21

秘密の取引 その3

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頭部の塗装が終わりました。

ジオングはHG、MGともに頭の大きい印象があるのですが、個人的には許容範囲内だと感じます。ただ左右アンテナの基部とも云える耳当てが角張っていてデザインの整合性が取れていませんね。

ここはかなり気になる部分なので、パテで裏打ちをして丸くなるようなだらかに削り込みました。

またHGはモノアイ内部が省略された形となっているので、パーツを輪切りして左右モノアイレール部分のみ金属部品で作り込み。
モノアイレール上部はキットのままですが、筋彫りを消したのち丁寧に成形し、ラッカー艶あり黒で塗装。仕上げにスモークを吹いています。
こうする事で若干奥行きが生まれて疑似クリアーパーツとなります。

手を入れたのはこんなところですが、左右モノアイ部にちょっとした仕掛けを作っています。
私やクリスさんのようなファーストガンダム世代はジオングと云うと、モノアイが左右どちらかに偏って位置している印象が強く残っていると思います。
これはアニメ本編や設定画、旧キットの箱絵が影響しているからなのですが、これを今回HGキットで再現してみる事にします。

その為にはモノアイ自体に可動軸を設ければ良いだけの話でしょうけど、移動レバーを付けるのは格好悪いし、わざわざパーツを外して動かすのも億劫です。なので考えたのは目の錯覚を利用したトリックです。

簡単な事なのですが、モノアイ自体を正面の奥まった位置に付けて見ました。
こうする事で見る角度の問題から下画像のように、左向きの時はモノアイが右に、右向きの時はモノアイが左に位置しているように見えるのです。

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もちろん正面から見ればモノアイは真ん中に位置している事になります。まあ大したものではないのですが、なかなか効果的なアイディアではなかったかと思います。

ああ、今日はエロギャグ入れるの忘れていました。期待されていた方には申し訳ありまセンズリータ。

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2007.12.19

秘密の取引 その2

クリスさんから例のブツが早速送られて来たものの、私の方は作業がなかなか捗っていません。サービス精神旺盛な氏はマニアックなAVのみならず、「むちむち陵辱倶楽部」「臭いからフタ★」「女子寮監禁物語」「山城新吾のトリプル××(チョメチョメ)」などダンボール一杯の18禁PCゲームまで提供してれると云う周到さ。まったく亀頭……いや頭が上がらない所存です。

安定しない天候の間隙を縫いスカート内部をまず塗装して見ました。

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ここはいつも通りのラッカー黒を基調としてシルバーでドライブラシ、ハンブロールエナメルのウェザリングで仕上げました。完成イメージが出来ているので手早く完成。

問題だったのは機体の基本色だったのですが、当初はガルグレーを考えていて実際に塗って見ました。

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その上からラッカー黒で影を描き、耐水ペーパーで軽く研ぎ出しを行ったのが上の画像です。悪くはないと思うのですが、どうもマンネリズムを感じてしまったので新しい表現を模索。

最終的に前回のG3ガンダムで盾に施した無塗装銀のようなものにしようと考えました。
設定だとジオングは3機生産されているそうなので(シャアが搭乗したのは2号機?)、テスト運用された機体であれば塗装もされていないだろうと思ったからです。

しかし前回の無塗装銀は平面には効果を発揮しつつ塗りやすいのですが、入り組んだ面やエッジには塗り難い技法でもありました。と云う訳で新しいやり方を考えなければなりません。そうして出来たのが下の画像の無塗装銀塗装です。

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なかなか格好良く出来たのではないでしょうか。
具体的なレシピは、ガルグレーの上にスモークをスプレー塗装し、1500番の耐水ペーパーで研ぎ出し、その上からラッカーのクロームシルバーを塗ると云う手順です。

正確に記すとクロームシルバーはシンナー分を飛ばして粉末状にしておいたものを擦り付けています。前段階で研ぎ出しを行っているのは、ペーパーで出来た傷に粉末を塗り込める為です。こうする事によって金属の細かい荒れを表現しています。
テストして見た感じだと1000番では粗すぎて、2000番まで行くと細かすぎるようでした。

この粉末を塗り込める技法には他にも利点があります。通常だとシルバー系は塗装後に触ると指紋が付いたり輝きを失ってしまうのですが、指紋が付き難くなりティッシュなどで軽く拭くだけでも輝きが復活する点です。また色を完全に被せている訳ではないので、下地を透過させる事も可能となります。ムラがある銀塗装は以前から試行錯誤していたのですが、今回なんとか形になったかなと思います。

また実験的にスモークを吹く前にマスキングテープでラインを引いています。
ガルグレーとスモークの明度差がシルバーを塗布後に現れると思ったのですが、これは少し中途半端な感じになってしまいました。まだ研究の余地が残っていますね。

あとは残りの部分を塗装して、マーキングとウェザリングを施して完成となる予定です。なんとか今年中には完成させたいところです。
では取り敢えず「コリン星のボボ・ブラジル」をインストールして遊ぼうかな。

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2007.12.12

秘密の取引

「あんたの好きなそうなメガネOLが制服のまま犬やら馬にやられているAVをあげるからさあ、アチキの為になんかプラモでも作ってみなよ」

と或る方に持ち掛けられた。
まあ砕けて云えばリンク先のクリスさんなんですけどね。氏とは私がブログを始めた3年前からお付き合いをさせてもらっています。
ゲームやエミュレーターと云う趣味の一致と、年齢を同じくしている事から話題において共通点の多い事が親しくさせていただいている要因でしょうか。またクリスさんの親しみやすい性格に私は「和み」や「癒し」さえ感じています。

本来ならば喉から手が出るほど欲しいマニアックなAVなのですが、上手い具合に時間を使えていない今日この頃。他人の為に手間暇のかかるプラモを作るなんて……。

「良かったら豊丸が大根を入れてるAVも付け足しとくよ」

OK! 早速クリスさんの希望するプラモの中から選んだHGジオングを買いに走りました。

高まる股間をくの字になって抑え込みながら、あとは塗装して完成と云う段階まで進んでいます。
塗装完成品と云うのがクリスさん唯一の要望だったのですが、個人的に気になる箇所があったので小改造を施しプロポーションを変更、あとはスカート内部をスターウォーズ風にディティールアップしました。

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仕事の休みに晴天が重なる幸運を入手出来るならば、何とかもう少しで完成しそうです。
最後にクリスさんへお願いです。スカ●ロと陵辱物は苦手なので送っていただかなくて結構です(^^)

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2007.11.01

MG サザビー 01

Sazabi01

休日の空いた時間に少しずつ作ってはいるのですが、見ての通り大掛かりな改造を余儀なくされて完成図が想像出来なくなっています。
もともとがかなり不出来なプラモデルであり、そのまま作る事に抵抗があったものの、四肢の着き具合を調整するだけで或る程度の体裁が整えられる事は発見しました。

取り敢えず頭部だけを好みの形状に改造しようと思い始めたのですが、手を入れ始めると止まらなくなってパテだらけの現状となっている次第です。

他にも作りたいプラモが溜まっています。
ファインモールドのY-WING、モデルグラフィックス付属の零戦二一型、WAVEのAFSバリエーション……などなど。
作りかけで放置してあるMPCミレニアムファルコンもそろそろ再開したいとする希望もあります。

とは云うものの相変わらず停滞の日々を過ごしている身としては、いずれにも力を注入し難い現状であったりもします。
いつの間にか誕生日を迎え37歳になっているし、当ブログも4年目に突入していました。日々努力しなければいけない最下層に位置する身でありながら、その研鑽も怠っては無駄に人生を消費しています。
子供の頃に想像していた大人になった自分とは如何にも乖離していると云わざるを得ません。

まったく内容のない記事になっていますが、月イチしか更新しないのも如何なものかなと思い一太郎と戯れている次第なわけです。

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2007.07.02

G3ガンダム_07

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キット素組みとのプロポーション比較……と云っても角度が違うので参考になりませんね。

実際には足の長さと太さを増しただけなので、上半身はキットのままと同様です。

しかしキットだと上半身と下半身の繋ぎ目に隙間があり胴長に見えてしまいます。ちょうどコクピットハッチとフンドシ部分の間ですね。
ここは腰の接合部を細工する事で胴体が腰に一段入り込むように改造しています。これで胴長短足の印象がなくなりました。

またキットは腰の部分にボールジョイントが仕込まれていて可動するのですが、殆ど意味のない可動なので強度も考慮して固定してしまいました。このようにしないとシールドを取り付けた際にその重さで上半身が傾いてしまうんですよね。

本キットはガンダムのパーフェクトグレードシリーズ第1弾でしたので、現在から見ると多少の問題点を抱えています。

第一に可動部のモロさが挙げられます。
要所でビスによる保持を設けているのですが、それでも肘と膝、踝の関節がパーツの重さに負けています。
次作のPGザクでは多少改善されたように感じました。以後、私はPGシリーズを購入していないのですが、ゼータガンダムでは変形機構と関節の保持が完璧になったと聞いています。

第二にパーツ勘合の悪さを挙げたいと思います。
PGシリーズはマスターグレードシリーズ以上に内部メカの再現を目指しており、開閉する装甲パーツにより差し替えなしで内部メカを確認出来るようになっています。
これは素晴らしい試みで成功していると云えるのですが、CAD設計が未熟だった為かパネルラインに微妙な隙間が生じてしまう負も作ってしまいました。

今回私の作ったPGガンダムでは装甲パネルの開閉を全て省略しています。パネルラインはおろか無駄だと思われるスジ彫りさえ全て省略しました。

せっかくの売りである内部メカが見えなくなるのは勿体ないとする考えもあったのですが、内部メカのデザインと造形が中途半端な出来映えであるのは否めないところですし、可動部がポリパーツを多用したものとなっていて玩具っぽさが消えません。これを解消する為には多大な労力が必要になった事でしょう。
機会があったらもう一度PGガンダムを作りたいとする願望もあるので、その時には是非とも再現したい部分ではありますね。その時は哀戦士のポスター版カラーリングにしようかなあと考え中。

もうひとつPGガンダムの弱点を挙げるとなると、キット全体に色気がないと云う部分になります。
これはガンプラに限らず30センチ強もある巨大模型には常に付き纏う懸案とも云えます。

大きな模型は目が平面を捉え易い事からライン全体が単調に見えてしまい勝ちになるのです。特にPGガンダムはスジ彫り等のディティールが少ない事からも、この負を多く背負ってしまっています。

またCAD設計による負も抱え込んだ事が拍車をかけています。
旧キットの1:60ガンダムを持っている方は見比べて欲しいのですが(そんな人はあまりいないか……)、PGガンダムに比べて曲線の色気が出ていると思いませんか?
この頃のキットは職人さんが金型を手で彫っていたので、人間らしい癖が出ているんですよね。悪く云えば平面がキチンと出ていない事もあったりするのですが、現在のプラモデルよりも意匠を感じる事が出来ます。

PGガンダムも一部は手で彫っている感じが見えるものの個性の少ない作品に見えてしまいます。

旧キットで育った世代としては少しでも色気を出したいと考えて、以下のような工作を施してみました。

平面をペーパー掛けする際に角から角、線から線へ目で確認出来ない程度の曲線を作る。
そのままだとダルくなってしまうので、ラインを修正しながらエッジ出しは念入りに行う。

と、文章で書くとたったこれだけなのですが、もっとも時間のかかったのがこの作業でした。外装のほぼ全パーツに施したので労力も多大に使っています。これに比べたら足のボリュームアップ改造などは可愛いものです。

画像で判別出来るかどうか微妙ですけども、全体に曲線と丸みが生まれ、エッジは効いていると云う作風にはなったと思います。

因みに今回の画像が実物の色味に一番近いものとなっています。
PGクラスの大きさを持ったプラモデルをデジカメ撮影したのは初めてだったのですが、いつものように照明なしではピントが全く合わないし、撮影する角度なんかも難しいですね。未だに三脚を入手していないのでどうしても手ブレが出来てしまいます。時間があったらもう少しまともな画像も撮っておきたいところです。


http://babsika.cocolog-nifty.com/okiniiri/2006/06/pg01_a3b1.html
以前にも似たような内容の記事を書いていた事を思い出した……。

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2007.07.01

G3ガンダム 完成

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相変わらずピンぼけ気味だなあ……。

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G3ガンダム_06

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コアファイターを作りました。
これはかなり良く出来たキット内容となっています。プロポーションも破綻なく纏まっていますし、なによりもコアブロックへの変形機構が出色の出来映えです。

と云いつつも、ガンダムのAパーツBパーツ分離を省略している都合上、今回は固定モデルとして作りました。
三つある脚部のハッチのみ可動を活かしてあるので、飛行状態と着陸姿勢の差し替えは可能です。

ランディングギアは通常だと塗装出来ないとされているメッキで出来ているのですが、ちょっとした技を使って色を塗っています。

簡単な方法なのですが、先ずメッキにアクリルシルバーで強めのドライブラシを施します。
こうする事で塗料の粒子が繋がらなくなり、少し触ったくらいでは塗膜が剥がれ落ちなくなるのです。
その後、エナメル塗料でウォッシングし、メッキの安っぽい光沢を隠しました。
要所要所に於いてはメッキをそのまま残す事でリアルに仕上がりますね。

カラーリングはG3ガンダムに準じて行いましたが、黒地に赤いラインテープを多く使った為、どちらかと云うとプロトタイプガンダムに近くなってしまったかも知れません。

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2007.06.28

G3ガンダム_05

今回のパーフェクトガンダムを作る際に定めた方向性は「重量感」となっています。
それを象徴付ける存在として盾を作成してみました。具体的に云うと、使い込まれた無塗装銀を塗装で表現してみようと思ったのです。

で、出来たのが下の画像となります。

Pg_g3_31

なかなかリアルに仕上がったと思うのですが如何でしょうか?
無骨な巨大感を演出する事には成功したかなと自負しています。

通常だとシルバーを塗装する際は、ペーパー掛けなどの下地処理を念入りに行い塗装面を均一に整えます。
これはシルバー塗料の粒子が細かく分離している為、塗装面が荒れていると粒子が細かい隙間に入り込み、本来得られる筈の輝きが発揮出来なくなる為の前措置となっているからです。

しかし、今回はセオリーを無視して塗装面を故意に荒らす事でシルバーの輝きを表現する方法を考えました。
具体的なレシピは以下の通りとなります。


行程その1
パーツ全体に番手180の紙ヤスリをかけてヒケとめくりを消す。
以下、240、320、600番の紙ヤスリで塗装面を成形。この際、前面左右の角に向けてアールを描くようにペーパー掛けを行う。
分かるか分からない程度の曲線がシルバーを塗装した後に陰影と輝きを入手します。


行程その2
個人的な好みで弾痕を付ける。これは以前ザクF-2を作った時と同様なやり方で作成しました。
パーツに若干大きめの穴を開け、ゼリー状瞬間接着剤のアルミ箔を埋め込むと云う手法です。
その後、周囲に粗く溶いた田宮パテを指で塗布して成形。
パテのムラを作る為に指を使用しているので、綺麗に成形しない事を心掛けます。このムラも塗装後に陰影を入手する事を目的としています。


行程その3
サーフェーサーを吹く。
これは通常のやり方で行いますが、アルミ箔を使っているのでプライマー効果を持つ田宮サーフェーサーを使用。

生乾きくらいの状態になったら弾痕部分のサフを拭き取ります。
アルミ箔の輝きを失いたくない為の措置であるのと、本物のシルバーを隣に置きながら参考として塗装したいと思ったからです。


行程その4
筆でグロスの黒を塗装。
塗料はやや濃いめにして故意に筆ムラを残すようにします。場所によっては禁忌とされる返し筆を用い塗料面を荒らしています。これも最終的な陰影を入手する為の措置です。
弾痕部分は塗りません。


行程その5
ラッカーのクロームシルバーを厚めに塗布。
乾燥後に磨き込むので厚めに塗るのがポイントです。


行程その6
ラッカーのノーマルシルバーにホワイトを混色。ぼかし筆で全体をドライブラシ。

このドライブラシは塗料を筆に多く残したまま行います。下地のクロームシルバーが溶けない程度の塗料と云った感じです。

ドライブラシは細かい円運動で行います。円周1㎝くらいを強く細かく無心にと云えば良いでしょうか。
こうする事によって金属に特有の擦れ傷が再現出来ます。クロームシルバーの中に混色シルバーが埋め込まれて行く感覚とも云えます。

コツは塗料がなくなり色が着かなくなっても円運動を止めない事です。クロームシルバーがむけない程度に下地の黒が出て来れば良い案配ですね。
場合によっては円運動のみならず縦に擦っても良いと思います。全体に鈍い輝きで出て来たら完了とします。


行程その7
エナメル塗料で全体をウォッシング。
艶消し黒、プラス茶色、艶消し黒と計三回行いました。


行程その8
アトランダム的に2000番の紙ヤスリを掛けて下地を露出させます。
水研ぎをせずに行い、ペーパーの汚れた部分を使わないようにするのがコツです。

塗膜にムラがあるのでシルバーを削ってしまう事にもなるのですが、露出した黒には次の行程でドライブラシをかけます。


行程その9
エッジを中心にノーマルシルバーで通常ドライブラシ。
下地が露出した部分にもドライブラシを掛ける事で立体感が得られます。


行程その10
エナメル塗料でウォッシング。色が着くか着かない程度に薄めた艶消し黒で行いました。これで全体に統一感が得られます。

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完成したアップ画像です。
実際には筆ムラによる凹凸があって微妙な立体感があるのですが、デジカメでは残念ながら写せませんでした。


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盾の裏側はこんな感じに仕上げました。
これは個人的な好みでスターウォーズのプロップモデルっぽい雰囲気を出しています。


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盾の持ち手は無駄にディティールアップ。完成すると殆ど見えない部分だと思うのですが、キットのままでは寂しいので金属パーツでデコレートしました。

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塗装するとこんな感じになります。
追加した金属パーツには強い錆を表現。あとはシルバーでドライブラシ。エナメル塗料でウォッシングを施しています。


今回は久し振りに塗装を満喫しました。
盾の前面は試行錯誤しながらも新しい表現を入手出来ましたし、裏側はスターウォーズ風の仕上げを楽しんで行えました。手間はかかっているのですが、下地が出来てさえいれば一日で終わる作業でもあります。ガンダム自体をシルバーに塗り直そうかとの誘惑にも駆られてしまいました。

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2007.06.27

G3ガンダム_04

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ビームライフルはアウトラインが良く出来ていて手を入れる箇所が見付かりませんでした。
ディティール部分に関しては淡泊な感があるものの、ガンダム自体が完成した際のトータルバランスを考えて改造も何もせず仕上げる事に決定。

しかし、中途に平面が広いデザインなので、そのままだと間が保てなくなる危惧が存在します。
と云う事でデカールでディティールを追加して、汚し塗装で密度を高めてみました。重量感も出ていると思うのですが如何でしょうか?

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Pg_g3_300唯一手を入れたのがスコープ部分で、真ん中に無色ダイオードを仕込みました。
発光ギミックはないものの見る角度によって、周囲の銀色に反応して面白い光の集め方をしてくれます。





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逆にランドセルは適度なディティールアップを施しました。
背面に位置する事と、デザインとして本体から分離しつつ繋がりを持っている事。この為に大袈裟なディティールアップにも十分に耐えてくれます。

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塗装してしまうと全く違和感がなくなっていると思います。もっとパーツを追加しても良かったかも知れません。
要所要所に錆を強く乗せているのはスターウォーズモデラーの癖と云うか基本事項です。


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ビームサーベルのスイッチ部分も金属パーツでそれらしくディティールアップ。
塗装すると右のようになります。
アップにするとかなり汚く見えますね。この上から艶消しスプレーでコートする事にします。

因みに後ろにあるクリップはもともと光沢のある銀色なのですが、塗装する際にテストピースとして使用している事から、かなり味のある色彩になっています。多分サビ表現の練習用として使ったやつかな。

Pg_g3_301_1現在の全身像はこんな感じとなっています。早ければ今週中に完成しそうです。

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2007.06.26

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最近やっと調子が上向いて来たので、少しずつではあるものの作っています。と云う訳で完成した部分だけでもアップして行こうと思います。


Pg_g3_21

キットの手は五本の指が独立可動する優れ物なのですが、甲の部分が薄っぺらいのでボリュームアップしました。
指の基部に金属パーツを仕込み、そこから後方へとパテを盛り成形したのが上の画像です。

塗装すると下の画像のようになります。
金属パーツの繊細で複雑な情報量が組み込まれた事で、なかなか格好良くなったと自画自賛。

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余談なのですが、ネットや雑誌でガンプラの作例を見ていますと、金属パーツを塗装していないものを多く見受けます。
意図として考えられるのは、出来が良く手を入れる部分の少ないガンプラに、これだけ手を掛けましたとするアピールなのでしょうけれど、あれって玩具っぽく見えませんか?

製作記事などを読むとリアルに仕上げました……みたいに書かれているのですが、ちょっと違うのではないかと思ってしまいます。
エアブラシで綺麗に塗装した上にアクセントとして追加しました……でしたら理解出来るんですけどね。

誰かが使い出した画期的なディティールアップだったものの、それが簡易で素晴らしい表現だった事から、皆が皆真似をしてしまったが為に慢性化し、本来の意図が薄れてしまったのだと思われます。
個人的にも嫌いな方向性ではないのですが、あまりにも安易に使われ過ぎていて飽和感を覚えてしまいます。

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2007.06.09

G3ガンダム_02

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パーフェクトグレード(PG)ガンダムは全体として良く出来ているプラモデルなのですが、マッシブな上半身に比較すると下半身が脆弱に見えると云う欠点を持っています。
足の長さと太さが両方とも不足しているのです。

と云う訳でボリュームアップしてみました。
PGガンダムが発売された当時のホビージャパン誌にてMAX渡辺さんが同様な改造をしていたので参考にしようと思ったのですが、その号は持っていなかった……。若しくは押し入れのどこかに仕舞ってあるのかも知れません。普段ガンプラを作らないのでHJ誌は毎号購入していなんですよねえ。

取り敢えず自己流で改造してしまいます。

足の長さは約1㎝延長しました。
内部フレームにバネによるサスペンションが仕込まれているのですが、その部分にプラ棒を挟み込む事で簡単に調整出来ます。その代わりサスペンション機能は省略しました。

延長分に合わせて裾部分の装甲をプラ板で伸ばしパテで成形。

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画像は足の位置が揃っていないので長さが分かり難いですね。
また太もも部分のボリュームアップは左右対称とせずに内側を大きく膨らませています。これも画像だと伝わらないなあ。

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横から見ると分かるように脛に大きな角度を付けました。これに合わせて足首のガードも延長しています。

ふくらはぎもモッコリとボリュームアップした事でメリハリが付いたと思います。

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後ろから見るとこんな感じ。
ふくらはぎのスラスター部は徒にディティールアップしています。

まだ細かい調整は終わっていないものの、アウトラインはこんな感じで良いかなと思います。
簡単に作る積もりだったのですが、また手を入れてしまったのでなかなか完成しませんねえ。

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2007.04.20

G3ガンダム_01

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更新に二ヶ月以上も間が空いてしまいました。
職場が変わった事で通勤に一時間、拘束されている部分まで含めると、一日で三時間ほど無駄に消費せざるを得ない生活を送っています。

しかし、以前は一ヶ月で27日くらい働いていたものの、現在では20日程度の出勤となりました。これだけを取って見れば多く時間は余る筈なのですが、どうも上手く遣り繰り出来ていません。

生来が好い加減な質で新しい仕事や人間には順応し易い方なのですが、長年かけて作り上げて来た自らの生活リズムを再構築出来ずに苦心していると云えるでしょう。
特に私の場合は一日一日こつこつと進める性格なので、休日が増えたからと云って時間が融通出来るものとも思えません。一夜漬けの圧迫や焦慮が最も苦手な状況ですね。
なんだか歯車が狂ったまま低徊している牛車にでもなったような気分を味わっています。

パンを得る為の仕事を終えて帰宅してから、ゆっくりと自身の仕事を行う訳なのですが、無駄に過ごした三時間がモチベーションを整えてくれません。今から始めても中途半端だとする諦念と、満足は得られないだろうとしてしまう保守が怠惰を以て蹉跌させるのです。

そうして結局は目立った成果も上げられずに筆を仕舞うと拱手する日常。
この場合の拱手とは本来の目的とするものではないと云う意味で、場合に依ってはゲームをして遊んで見たり、直接関係のない調べ物をし出したり、プラモデルを作ると云った事になります。

自分の仕事が上手く行っていない時の娯楽とは、正直云って大した慰めを用意してくれないのが一般です。
友人に大量のPCゲーム(具体的に云うと「HALO」「WIZ戦闘の監獄」「xanado next」など)を借りたのですが、いずれも良く出来た作品だとは思うものの夢中にはなれませんでした。

上の画像のPGガンダムも少しずつ作ってはいるのですが、もうひとつ気乗り出来ていないのが現状です。
まだこのような状況は続くと思いますが、上手く行かない時だからこそブログの更新頻度だけでも上げて行こうかな~なんて思っちゃったりなんかして。

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2007.01.27

ルナポーン 完成

Afssa09

汚し塗装を行う模型はどこで完成とするかが難しいところですね。キリがないので取り敢えずここで終了としました。

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年末から作り始めたのですが、完成に要した時間の実質は、一日1時間ほどで計七日間くらいでしょうか。
模型を作らない方は1~2日で完成するものと思われているかも分かりませんが、改修などを全く行わない素組みでも、最低この程度は掛かってしまいます。私の場合だとこれでも早く完成した方ですね。
今回は極力シンナーを使わない方向で制作した為に、家族にも優しいモデリングとなりました。

パーツ同士の接着と合わせ目消しは瞬間接着剤で行い、どうしてもと云う場合だけ「リモネン」を使いました。リモネンは有機溶剤を含んだ接着剤であるものの、レモンやオレンジの成分を配合した爽やかな臭いを提供してくれます。シンナー臭に弱い方でも扱える最近の大発明であり、これからのスタンダードとなるマテリアルです。
私はリモネンの臭いに癒しと和みを感じてしまうほどです。しかしシンナーである事には変わりないので換気には気を付けなければなりませんね。

パーツを組んだあとにラッカー塗料の黒で全体を筆塗りしました。まともにシンナーを使ったのはここだけです。
妻が買い物に出た間隙を縫い、換気も十分に行っての作業でしたので非難を受ける事なく終了。

その後、ポスカの白を全体に塗布。勿論シンナー臭は発生しておりません。
ポスカが完全に乾燥してから表面をスチールウールで軽く擦り、下地の黒を露出させて大袈裟なチッピング(剥がれ塗装)としました。
やり過ぎた部分は再度ポスカを塗る事で簡単に修正出来ます。

水転写デカールを貼り完全に乾燥してから、半光沢スプレーで模型全体をコーティング。
これは朝方の寒い中ベランダで行いました。寝ている妻が起きて来ないようにと気を遣いながら、スプレーをタオルで包み、なるべく音がしないようにと素早く攪拌。知らない誰かに見られたら間違いなくエレジーを提供した事でしょう。

クリアースプレーは一回のみで終了。
本来ならば幾度かに分けて吹き付ける事で、デカールの段差をなくすべく研ぎ出しを行うところなのですが、手軽に完成させたいとする都合上、手間を放擲して諦める事としました。年末のベランダが寒かったと云う理由もあります。

今回のキットに付属しているデカールは薄手のものだったので、実際には段差も殆ど気になりませんね。ただ、ちょっと糊が弱いようなので、デカール用接着剤マークセッターは必須アイテムだと思います。

これ以降はコピックによる汚し塗装に入ります。
コピックはアルコールマーカーなのですが、シンナー臭もせず清々しい香りを提供してくれるので、誰に気兼ねするでもなく作業出来る優れものとなっています。
色付きのコピックで汚れや影を描き込み、透明コピックで色を伸ばしたり消したりを飽きるまで繰り返します。

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今回は通常の汚し作業に加えて、デザイン上の裏となる部分に緑色の影を入れています。
具体的に云うと、腕や足の内側や、光源の照り返しが掛かるだろう部分への面シャドーです。
絵画では当たり前の手法ですが、模型では先ず見られない塗装表現だと思います。
これには理由があって、絵画は平面からなるカンバスを鑑賞するものですので、作者の意図する陰影を狙い通りに受け手へと伝えられます。しかし、模型は立体からなる以上、見る角度やその時々の照明で、陰影を自動的に入手する事が出来るのです。
そうであるならば殊更に影を描く必要性が見当たらないとしても良いでしょう。

取り敢えず思うような陰影を操作する目的と、色味を増やす事を前提に入れて見た緑色なのですが、なかなか面白い効果が出ているのではないかと思います。この手法はまだ実験段階ですので、これから試行錯誤してみたいと考えています。

キャノピーはエナメルのスモークを筆塗りしたのち、コピックのオレンジを重ねて見ました。スモークのみでは得られない深い色味を入手出来ました。
ただ、この時点でフィギュアを普通に肌色で塗装していた為に、キャノピーを通して見ると、黄色が強くなってしまったかも知れません。
キャノピーの色味を考慮するならば、フィギュアは白黒のみで仕上げた方が良かったかなと後悔しています。

腕と足にあるパイプ類は、ライン入りのビニールコードに差し替えました。ここは好みの問題ですね。

と云う訳で完成。キット自体の出来映えが素晴らしい事と、なるべく手間を掛けずに作るとする方向性が一致して、思っていたより簡単に仕上がってしまいました。そうして最後まで遣り仰せた充実感も付与しています。
シンナー類を極力使わないようにしても、この程度の物なら気軽に制作出来ると云う一例になると嬉しいですね。

新作ルナポーンはマシーネンクリーガーに興味のなかった方にも作って欲しい良作キットとなっていますよ。

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2007.01.22

1:20 ルナポーン

Lunapawn


昨年末にWAVEからマシーネンクリーガーの新製品「ルナポーン」が発売されました。
同社からはこれまでに「ファイヤーボールSG」「ラプター」「陸戦ガンス」の3種類が商品化されているのですが、完全新規金型からなる物が作られたのは初めての事となります。

約20年前に作られたニットー製品に、WAVEの作った新しいランナーを混入する事で機体のバリエーションを商品化すると云う形態が取られていました。コスト面の問題があったにせよ、それだけニットー製キットの出来が良かった訳ですね。
しかし、如何せん古いキットである為に、最近のプラモをしか作った事のない方には作り難い代物であったかも知れません。

今回のルナポーンは新規客層を開拓する為に、ガンプラを意識した商品として開発されたと見て良いでしょう。
接着剤を使わなくても完成するスナップフィット方式を採用し、ポーズ固定が当然だった同シリーズでしたが、ポリパーツによる可動を仕込んであります。
箱絵のデザインが一新されたのと、塗装カードが付かなくなった事で憤慨している従来からのファンも存在するとは思いますが、WAVEがインジェクションプラスチックモデルメーカーとして一段上を目指している姿勢を評価したいところです。

キット自体の評価はと云うと、最先端を行くガンプラと比較するまでには行かない中途半端な仕様と云えます。
パーツ自体の分割構成はニットーの旧キットと大差ありませんし、合わせ目を消す作業が確実であるのにアンダーゲート方式を採用しています。アンダーゲートはヤスリを使わないと綺麗に組めない事から初心者には難しい処理を余儀なくします。
まだ商品の方向性が定まっていないのではないかと思えてしまいます。別に穿った見方をするのであれば、開発の方たちが使ってみたい技術を入れただけの、狭い玩具になってしまっている感もありますね。

でもマシーネンクリーガーのファンとしては新キットが出るだけでも満足です。
20年前に一度は終了したシリーズですし、ここ一年ほどニットーのキットは再販もされず市場に出回っていません。ガレージキットのイベントであるワンダーフェスティバルでは毎回素晴らしいキットが売られているものの、ガレージキットである以上一般人には購入も容易くありません。ここは新キットを開発し流通してくれているWAVEに素直な感謝の念を抱くのみです。

と云う事で私は年末に2個買いしてから、ちまちまとではありますが制作を続けています。先ずは新キットの素性を楽しむと云う意味でストレート組みする事に決めました。
下の画像は完成直前まで進んだ現段階のものとなっています。

Afssa04

今回は手間を減らす意味を込めて、下地にラッカー黒をベタ塗りしたのち、ポスカの白を塗りました。そののちスチールウールでポスカ塗装面を削る事で大袈裟なチッピング表現とします。

Afssa03

こんな感じ。
この上からクリアーコートを施してデカールを貼り、コピックで陰影を付けたものが二つ上の画像となります。茶色が強く見えるのですが、これは私の持つデジカメの特性でして、実際はクリームに近い色味です。

フィギュアもラッカー白を下地に塗り、あとはコピックのみで仕上げています。
コピックを使って最も楽になるのがフィギュアの塗装だとしても良いのではないでしょうか。絵を描くように陰影を書き込むだけでリアルな人間が出来上がります。

Qfssa06

画像は手ブレ状態のものですが、良い雰囲気が出ているのではないかと思います。
あとはパイピングを施して軽く汚したら完成となります。手を入れなくても十分に格好いいじゃないかと自画自賛。WAVEさん万歳の心境です。

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2006.12.15

横山宏Ma.k.モデリングブック

Makbook

今月2日に発売されたプラモデル制作に特化した大型本です。
発売元はモデルグラフィックスでお馴染みの大日本絵画。定価は税抜きで¥3800となっています。

当初、近くの本屋で購入しようと思っていたのですが、通えども通えども入荷せず、遂には我慢出来ずアマゾンで注文してしまいました。品薄で発送までに2~5週間かかるとの事でしたが、まあ入手出来ないよりは良いだろうとして気長に待つ考えでいました。
しかし友人からの情報で、セブンアンドワイ(セブンイレブンの通販本屋)ならば即日発送していると教えてもらい、アマゾンをキャンセルし二日後に無事購入。
終業後帰宅途中に最寄りのセブンイレブンで受け取りを済ませて、帰宅後に速攻で読了しました。

これは素晴らしいハウツー本です。
私は基本を学び、忘れないと云う意味でハウツー本をよく購入するのですが、今迄にない種類の内容に満ち充ちたハウツー本として感動しました。

これまで模型のハウツー本としては、MAX渡辺さんの「パーフェクトモデリングマニュアル」上下巻が有名でした(下巻は絶版)。現在だとホビージャパンで連載中の記事を纏めた野本憲一モデリング研究所こと「ノモ研」が最も入手し易いハウツー本として存在しています。
両著とも初心者からを対象にした親切で分かり易い優しいハウツー本ですね。道具の種類扱い方から、パテなどの特殊マテリアルの紹介、ヤスリの研ぎ方まで詳細に教授してくれています。

これに比べるとMa.k.モデリングブックはかなり異質なハウツー本となっています。
基本的に初心者をフォローするような内容とはなっていません。対象は模型製作の基礎を押さえている中級者から上級者、またはプロに向けられていると云っても良いでしょう。
しかし、だからこそ模型を作った事もない人たちに読んでもらいたい内容ともなっています。

MAX渡辺さんや野本憲一さんの著書はハウツー本として大変優れているのですが、プラモデルを作るには「こうしなければならない」と云う暗黙の了解を知らしめる為の縛りを与える負を含有しているとも思えるのです。
本来が趣味である模型製作ですから、個人によって楽しみ方は千差万別存在する筈です。しかしハウツー本とは上手く作る為の手順を列挙する前提のもと編纂されているものとなっています。

模型製作と云う豊かな趣味の世界に足を踏み入れ、もっと上手になりたいとしてハウツー本を読んだ初心者は、その膨大な約束事にがんじがらめに捉えられる事でしょう。
いざその技術や行程を実践して見ようとしても巧く行えず、最後には楽しく思えなくなり模型と云う趣味を放擲してしまう……そんな可能性だって少なからず有り得るのではないでしょうか?

横山宏さんが提唱する模型製作のあり方は「なんでもあり」に近いとも感じます。
もちろん技術力の蓄積からなる模型製作ですから、Ma.k.モデリングブックにも様々な高等テクニックが紹介されています。しかし無理強いをしないのがマシーネンクリーガーの模型製作法ですし、今迄に知らなかった技術が知識と経験から導き出された上で紹介されているので、読者の知的好奇心をくすぐる事で「やってみたい」と確実に思わせてくれるのです。

特に横山宏さんは本業がイラストレーターですので、塗装に関しての記事はこれまでの模型誌では語られる事もなかった本物の技術に裏打ちされています。この部分だけでも¥3800を払って十二分にお釣りが出るほどの記述がなされています。
現在ではエアブラシのみで仕上げられた作例が善であるとする風潮に染まったプラモデル業界ですが、基本である筆塗りの素晴らしさも再確認出来ます。

ここで個人的な感想を書かせてもらいますが、筆塗りって本当に面白いんですよ。
エアブラシ塗装では絶対に味わえない充実感がありますし、何よりも簡単に扱えるのが良いところです。そうして筆の運びひとつひとつが個性となり模型を形作って行くのですから詰まらない理由が見当たりません。
誰でも行えるだけに難しい部分を含んでもいるのですが、失敗した時のリカバリーはエアブラシよりも簡単だったりします。Ma.k.モデリングブックにも書かれていますが、ヤスリで塗装面を削って整えたりしても悪とはなりません。
その上にまた色を重ねて行く事で深み出て正解に近付いて行く感覚を味わえると云えば良いでしょうか。

エアブラシ塗装は最初にお金をかけて道具を集めてしまえば、あとは無個性を表現する手段としか成り得ないとさえ考えます。
極論かとも思いますが、実際にエアブラシで個性を出しているモデラーの作品って殆ど見た事がないんですよね。まあクリスチャンラッセンとかが好きな方であれば文句はないのですが、あれを毎回見せられて感動する事はないのではないでしょうか。私は油彩画にある絵の具の凹凸で勃起する人間なので特にそう思います。


少し話が逸れてしまいましたが、Ma.kモデリングブックには高等テクニックではあるけれども無理なく実践出来る技術が目白押しと云えるほど記載されています。また今迄基本テクニックだと思っていた技術を考え直す切っ掛けともなるだろう実際を伴った使用方法も多く書かれており、目から何枚も鱗が落ちる感覚を味わいました。
特に道具を使い易いように改造してしまう事などは、当然のようで行って来なかった事だけに感動してしまいました。プラモは改造するのに通常使用している物を改良していないなんて……。

とにかくプラモデルを作っている方、少しでも興味のある方には是非とも読んで欲しいハウツー本です。特にガンプラしか作った事のない方にお奨めしたいと思います。作り方のフォーマットが確立してしまっているガンプラにも流用出来る技術が満載されていますし、新たな楽しみ方を入手出来る事を請け負います。

マシーネンクリーガーの新作メカが2体追加されているのも売りのひとつですね。
陸戦フリーゲとジレーネと云うシュトラール軍の無人ホバー戦車なのですが、そのジレーネの土台が実際の自動走行掃除機(夜中の通販で売っているアレです)となっていて、部屋の掃除までしてくれると云うのがまた横山さんらしい遊びだなあと感心してしまいます。
やっぱり趣味ですから楽しくなくっちゃあいけませんよね。

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2006.10.20

HGUC メ