2021.04.29

H.A.F.S. スーパージェリー

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2009年にWAVE社から発売されたマシーネンクリーガーの1/20プラモデルです。
3種類のコンパチキットとなっていて、傭兵軍のオリジナルジェリーとスーパージェリー、シュトラール軍のギガントフローが選択して作れる大変お得な内容です。組立は結構難しい部類で中級者以上向けと言えます。

今回はスーパージェリーとして工作完了させました。
画像の角度で格好良く見えたりそうでなかったりと、なかなか難しいメカなのですが、どこから見ても格好良く感じられるように改修してみた積もりです。

風防をギガントフローの物にしてボリュームアップ。鼻面と前面パネルの形状と繋がりを変更。足の付け根アーマーを一回りほど小さくしました。これでバランスが整えられたと思います。
オマケで後部背面にグラジエーターの水タンクを付けました。

塗装はもう少し暖かくなってから行おうと思っています。2014年に再販されたきりなので、そろそろ補充分も欲しいですね。

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2021.03.10

P.K.A. Ausf N-1 ニーゼ

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シュトラール軍の宇宙用パワードスーツ「フリーゲ」の陸戦型で、次期主力パワードスーツ「メルジーネ」のダウングレード版が「ニーゼ」となります。

まだニーゼのプラキット化の報もなかった2016年にスクラッチビルドし始めました。
ニーゼのオリジナルモデルは横山先生が粗方作っていた物を、原型師の伊原源造さんが譲り受けて完成させました。初出は2006年発行の「横山宏Ma.k.モデリングブック」となっています。

オリジナルモデルはメルジーネを基にして作られているのですが、私はフリーゲの旧キットを芯にして作り始めました。メルジーネのキットは手持ちが少なかったので多少余裕のあるフリーゲにしたと言うのが理由です。これに依り作成の難度が上がってしまいました

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こんな感じでパテ等を盛りながら作りました。

ニーゼは胴体以外はP.K.A. Ausf G グスタフの物が使われているのですが、最新機体であるとしてシーカー部やレーザーアームをK型に換装しています。

胴体横が金属っぽく見えるのは、板オモリをディティールラインで結合させて、隙間のないスジ彫りを表現する為です。如何にもプラモっぽいスジ彫りが嫌いなので考えた手法です。
まあまあ上手く行ったかなと思い、後日、下の画像のようにハヤブサの機体全面を同様な手法で作り出しました。未完成。

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大体の形出しが終わった段階。左横にあるのが上位機体のメルジーネです。
全然違う機体に見えますが、相違点は胴体真ん中だけだったりします。

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更に工作が進んでほぼ完成状態。
設定にはありませんが、風防をサンバイザー式に上げて見た状態。採用は見送ったけれど悪くはないかなと言う印象。

 

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完成したスクラッチ物と2017年にwave社からプラキット化されたニーゼのツーショット。
う~む、随分と違う形状になっているなあ。私の作ったスクラッチ物はちょっと丸々とし過ぎていますね。
(風防が付いていないのは展示会の輸送で壊れてしまった為)
(左手レーザーアームはオリジナルの葉巻レーザーにしています)

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横からの比較。こりゃ全然違う。後頭部をなだらかにし過ぎてしまったようです。
キットの方はオリジナルモデルよりも後頭部が立っているので余計そう見えてしまいます。ここにフリーゲから作った弊害が出ているとも言えます。

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背面画像。エンジンの位置が下がって見えるのも後頭部が寝ている証拠ですね。

色々と反省する部分は多いのですが、キット化された際に答え合わせが出来るのは、スクラッチビルドした者だけに許されたご褒美でもあります。
まだキット化されていない作りたい機体が沢山あるので、これからも時間の許す限り手を付けて行きたいと思っています。「嬉し恥ずかし答え合わせ」は至福の時間ですよ。

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工作完了したキットのニーゼ。超男前です。

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2021.03.09

A.F.SプロトタイプS.A.F.S

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SF3D現マシーネンクリーガー発表メカ第一弾が「A.F.S」mk.Ⅰとmk.Ⅱでした。HJ誌1982年5月号。ミクロマンの改造作例と言う企画物でしたが、それまで見た事がなかった独特なSFミリタリー風味に驚きました。

とは言えガンプラに夢中だった小学生の私にはピンと来なかったのも正直なところです。HJ誌も立ち読みして格好いいガンプラ作例があれば購入していた程度でしたが、1982年12月号にてS.A.F.Sが発表された事で心を鷲掴みされました。

それまでの常識を覆す卵みた滑らかな曲線を持った人型兵器。シュトラール軍の最強兵器ナッツロッカーを撃破するS.A.F.S軍団のフォトストーリー。本当に刺激的でした。当時の興奮を今でもありありと思い出せるほどです。これはSF3Dファンの多くが共有している思い出ではないかと思います。

以降、SF3D目的で毎月HJ誌を購入する事になりました。
ノイスポッター、ファルケ、ファイアボール、グスタフ、クレーテとシリーズを代表する人気メカが続々と発表されて行きます。毎月25日のHJ誌発売が待ち遠しくて仕方ありませんでした。

そうしてA.F.S mk.Ⅱがプラキット化されます。HJ誌1984年3月号「AFS特集!」で祭りは最高潮に。プロモデラー16名によるA.F.S改造作例は圧巻の一言でした。

次期主力パワードスーツのプロトタイプとなる「アーケロン」と「S.A.F.Sプロトタイプ」はここで作例発表されました。
アーケロンは原作者の横山先生。S.A.F.Sプロトタイプはスターウォーズ作例で有名な佐藤直樹さんが制作。

どちらもA.F.Sキットから比較的簡単に自作出来そうに思えました。あの格好良いプロトタイプ2機種を自分でも作りたい。ファンの多くはそう考えたのではないでしょうか。
ただ模型用のポリパテも殆ど発売されておらず入手も困難な時代でした。パテ革命モリモリはおろかタミヤのエポパテも発売されていなかったと記憶しています。
私はどうにか業務用のポリパテを入手したものの、納得出来るようなプロトタイプは作れませんでした。

時は流れて「アーケロン」はモデルカステンのガレージキットを経て2015年に。「S.A.F.Sプロトタイプ」は2017年にwave社からプラキット化されました。良い時代になったもんだなあと感慨もひとしおです。

 

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A.F.S mk.Ⅰ

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A.F.S mk.Ⅱ

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アーケロン
2008年頃日東A.F.Sから改造した物です。手足はwave製。

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wave製アーケロン

A.F.Sからの流れでボディ部がやや角張っているのが特徴。

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背面ディティール。mk.Ⅰから開発されている事が分かります。

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wave製S.A.F.Sプロトタイプ
間接視認システムがまだ導入されておらず胴体に窓があります。

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背面ダクトがS.A.F.Sに近付いています。

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模型出戻り後に作った日東S.A.F.S。2001年頃。なかなか丁寧に作っていたみたい。

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2021.03.08

ファイアボール・バリエーション

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1980年代のSF3D時代から2000年以降のマシーネンクリーガー・シリーズに於いて最も人気のあるメカがファイアボールのバリエーションだと思います。
傭兵軍の地上主力パワードスーツであるS.A.F.Sの宇宙用がファイアボールとなります。

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このシンプルで独特なシルエットがS.A.F.Sの特徴で、本機が登場した事でSF3Dの人気は確固としたものになりました。HJ誌1982年12月号

その人気メカに横山先生の手際で大きいバーニヤやタンク、アンテナが付いたのですから格好良くなるのは当然ですね。ホワイト一色の機体も紙面に映えて本当に格好良かった。HJ誌1983年5月号が初出です。
当時は2001年宇宙の旅やスターウォーズの影響で宇宙用と言えばホワイト一色とする記号が存在していました。

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画像は模型出戻りした20年ほど前に作ったNITTO社製1/20ファイアボールをレストアしたものとなっています。未塗装状態。
前面から見るとS.A.F.Sと大きく違わないのですが、背面のゴチャメカ感が超カッコイイ。ファイアボールを作る度に当時のワクワクした気持ちが蘇って来ます。

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こちらはファイアボールの指揮官タイプで索敵能力と活動時間を向上させた「プラウラー」となっています。NITTO社の再販キットを完成させた物です。
機体前面に取り付けられたオプチカルシーカーと背中のプロペラントタンクが特徴。
初出はHJ誌1984年10月号でファイボールのキットが発売された事による改造作例でした。

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そうして時は流れて1999年モデルグラフィックス誌2月号マシーネンクリーガー特集にて、新世代のファイアボールである「スネークアイ」が発表されます。

確かにベースはファイアボールなんだけど全然印象が違う…でも超カッコイイ。これが私の第一印象でした。
すぐさまモデルカステンからガレージキットとして発売される予定だったのですが、原型師の岩井秀さんが納得行くものが作れず2000年8月まで延び延びに。

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モデルグラフィックス誌2000年8月号初出の「シーピッグ」です。画像は後にwave社から発売されたプラキットです。未塗装状態。
本来なら7月発売予定だったスネークアイのガレージキットからの改造例として発表されるはずだったものの、スネークアイの発売が遅れた為にフライング掲載となった珍しい例。
スネークアイの指揮官タイプで物々しいデザインが凄くカッコイイ。現在のところファイアボール系の最新機体となっています。

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その他にはファイアボールSG、スーパーボールと言うバリエーションが存在します。


トップにある画像が「NEW ファイアボール」でSF3D最終回に登場した機体です。HJ誌1985年12月号で唐突に連載終了してしまい面食らった記憶が残っています。私の模型人生も一旦ここで途切れます。

プラキットはまだ発売されておらず、レインボーエッグさんのガレージキットを作成したものです。

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ファイアボールはバリエーションを含めて15機くらい作っているのですが、何回作っても飽き足らない、もっと作りたいと思わせてくれる素晴らしいデザインなんですよねえ。
まだまだ新しいバリエーションが発表される可能性もありますし、再販する度に購入しているので一生を掛けて作り続けられるような気がします。

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2021.03.07

月面用戦術偵察機 LUM-168 キャメル

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2012年にハセガワ社から発売されたプラモデルです。スケールは1/20で完成すると高さ16㎝長さ23㎝となり同シリーズの中でも最大級のボリュームを誇ります。

SF3D時代の1984年ホビージャパン誌5月号で発表された時から大好きなメカです。コクピットの球状がガチャポンから作られている事にも驚きましたし、緊急時には本体から切り離されエスケープポッドとなる設定が斬新です。

海外にファンの多いシリーズでもあるので、トムクルーズ主演オブリビオンの偵察機は本作を参考にしている可能性もありますね。コクピットが瓜二つです。

 

キットの組み立てはやや難しい部類に入ります。
最近の物としては本体パーツの噛み合わせが少し悪い。コクピットに納めるフィギュアがムクなので重く、足付け根の関節がへたり易いと言った感じです。中級者以上のモデラーであれば問題ないかなとも思います。

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ほぼ組み立てが終わった状態。格好良すぎるよキャメル。

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一体型だったエリマキ部分は個別可動する物だと解釈。細切れにして角度を変えながら接着しました。。

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エリマキの内部が寂しかったので気儘にデッチアップ。

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コクピット内部はパイピングを三倍増し。カールコードの付いている生体センサーは可動式にしました。フットスイッチはオリジナルっぽく棒オンリーに。

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本体にはスジ彫りの代わりとして、板オモリをディティールラインに貼り付ける事で段差処理としました。バーニア基部も適当にデッチアップ。

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お尻のタンクはドイツ戦車のイメージでベコベコ凹ませました。

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脚部はこんな感じでディティールアップしています。

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コクピットの支柱は1㎜プラ板で厚くして、パイプはプラ棒で作り直しています。

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ラッカーのアイアンで下塗りした状態。やっぱり格好良すぎるよキャメル。今は塗装出来ないけど待っていてね。

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2021.03.06

グスタフ・バリエーション

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傭兵軍(連合国イメージ)とシュトラール国(ドイツ軍イメージ)の戦争がマシーネンクリーガーの物語設定となっています。それ以上の知識は特に必要なく、ただ格好いいメカ同士が戦っているとだけ思えば十分です。

 

グスタフはシュトラール軍の主力パワードスーツとして多くの派生型を持っています。
画像は右から
P.K.A. Ausf G グスタフ
P.K.A. Ausf F フリードリヒ(現地改修型ダウングレード)
P.K.A. Ausf D ドーラ(その更に現地改修型)
と言うような設定です。

 

詳しくない方からすれば何れも同じ機体に見えてしまうかも知れませんが、よく見ると細部が随分違っているんですよ。
実際にある兵器開発史のようにひとつのメカが派生しく行くリアルさが堪りません。傍目には同じ機体なのに作って見るとその差異に気付ける…これも模型ならではの楽しさと言えるでしょう。

 

右のグスタフは仮組み状態で素のキット。真ん中のフリードリヒは製品を改修したもの。左のドーラはキットが発売されていないので、フリードリヒから改造したものとなっています。
全てのメカをキット化すると原作者の横山先生が発言していますので、敢えてドーラを作る必要もなかった訳ですが、ついつい手を出してしまいたくなるのもモデラーの性。

 

フリードリヒからドーラへの改造は簡単に見えるかも知れませんが、実は結構難しい。
胴体横キャノピー部分の位置と大きさが違うのでバランスの摺り合わせが必要です。その上で腕の取り付け位置を前方へ移動調整。シーリングのみの二の腕も悩みどころですが、ここはアルミ線を芯にして熱収縮チューブで作りました。
左手ガンサイトは真鍮の挽物で製作。この手のオプションパーツは比較的簡単な部分です。
腰や足首の横シールドなどは旧キットPKAから流用します。他フレーダーマウスのパーツも必要です。

 

ドーラを作る際に最も難しいのがパイロットの位置調整です。腕の生え際が違うのでそのままだと繋がりが悪く不自然に見えてしまいます。ここに一番時間を掛けた分ちゃんとパイロットがスーツを着込んでいるようになったかと思います。

 

あとはお楽しみの塗装なのですが、家庭の事情でなかなかシンナーを使えない現状。工作まで終わったプラモが増えて行くのです。

 

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DとFの違い。側面キャノピーと二の腕が大きな相違点。

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Fの素組み状態。手を入れなくても十分の格好良さ。

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FとGの違い。ぱっと見は殆ど同じ。

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背面。積んでいるエンジンが大きな相違点。


グスタフ系はフィギュア塗装が障害となって敬遠している方も多いと思うのですが、超カッコイイ機体なので、そんなの気にせずにガンガン作って欲しいですね。フィギュアの成形色が考えられた肌色なのでスミ入れするだけでも良いと思います。また腕前は追々上がって行くものですから練習あるのみです。失敗したらシンナーにドボンしてやり直せば良いのです。

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2021.03.05

1/35 ドイツ駆逐戦車 ヤクトパンサー(後期型)

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画像は20年前に作ってあったものを2年前に塗装し終えたタミヤ製ヤクトパンサーです。
基本塗装後に表面をシンナーで湿らせてから点描写を繰り返す手法で仕上げました。「ぼかしドッティング」とでも言えば良いでしょうか。なかなか深みが出たと自画自賛。

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こちらは近い内に仕上げようと思っている基本塗装まで終えたJS3。潰れた饅頭に長い砲塔。三角木馬のように鋭角な車体。大好きな戦車です。

 

私は戦車模型が大好きなのですがガチ勢ではありません。ガンプラが発売される以前は1/76ミニAFVシリーズを多く作っていましたし、余程マイナーな戦車以外なら名称も知っています。しかし史実や開発経緯まで抑えているガルパンのガチ勢には全く敵わないと言ったところです。

ただ何の知識がないとしても戦車模型って楽しいんですよ。
これからプラモデルを作って見たいと言う方に「どのジャンルの物が簡単ですか?」と聞かれる事があります。大抵はガンプラのHGシリーズをオススメするのですが、中にはアニメ系はちょっと…と毛嫌いしている方も存在するんですよね。
ここで待ってましたとばかりにマシーネンクリーガーか戦車を推す事にしています。最近のマシーネンは接着剤がなくても作れるので、ガンプラを幼稚だと考えている浅く始めようとしている方への代替え案。
大人の新しい趣味として模型作りを始めたいと考えているような方には戦車を薦めています。

 

戦車模型の良いところは、工作完了するまで塗装が必要ない部分ですね。途中で塗装しなければならないと言うのは中級者以上でも億劫に感じるところでしょう。
戦車模型でよく言われる「あとから塗れない所は見えないところ」このタフな精神性こそが戦車道なのです。そうして、この格言は最近発売された新キットから50年前に発売された古いキットにも通じています。

 

誤解を恐れずに言うならば、戦車模型の組み立て方法は殆ど進化していないのです。これはパーツの分割なども実機に倣って行われているからであって、その縮尺模型を作る上での絶対真理である訳です。ここにメスを入れるのはリアリティを削ぎ落とす行為と一般であると言えるでしょう。

 

とは言っても最近のキットと古いキットの作り易さが同じである訳ではなく、最近の物であればあるほど親切でストレスなく組めるようになっています。
設計技術の向上は甚だしいくらいで細かなパーツの一体化が進められています。それまで一個一個作らなければならなかったサスペンションが車体に全てモールドされているのは当たり前で、しかもその整形は個別パーツに引けを取らないほどシャープに抜けています。
転輪は流石に別パーツとなりますが、キャタピラは限られたパーツ数に分割されており容易に組めて、組み上がると自重によるタワミまで演出してくれるのです。

 

タミヤ製品を組んだ事のある方なら、パーツの嵌合の良さに毎回覚える快感をご存じでしょう。その度に「流石タミヤだ」と独りごちるのです。

 

ただ中国トランペッターの製品だけは要注意です。ここまでパーツを細分化しちゃうのかあ…と言う無限地獄に陥ること必至です。その心意気私は好きですけどね。

 

塗装もWW2時代の物であれば単色で済む事が多いので気楽です。ドイツの三色迷彩などは上手くなってから挑戦すれば良いと思います。はみ出した接着剤だって汚し塗装でなかった事に出来ます。

 

戦車模型作りに於いてネガティブな要素は欠片もありません。ただ戦車自体に魅力を感じるかどうかだけなんですよ。
アニメメカのように長い角もなければ光る目もありません。動く箇所も限られていますから大股開きで見栄も切れません。何もない外装にバーニアを設置する事も出来ません。なにより迷彩効果を重視しているので見た目が地味です。

 

それでも必要な機能の為に必然とそうなった形状は説得力があり美しいものです。最初は全てが同じ戦車に見えるかも知れませんが、模型をひとつ作る毎にその個性が判然として来るはずです。組立説明書にある機体の解説を読めば確実に思い入れが増すでしょう。ガンダムで言うアムロみたいなエースパイロットが存在した事も知れるはずです。
まずは食わず嫌いせず多くの方に戦車模型を作って欲しいと思います。

 

戦車模型の入口の広さを紹介した積もりなのですが、全ての模型ジャンルに於いて頂点に君臨していると私が信じて疑わないのは「高石 誠」氏でもあります。戦車道は奥も深いですよ。

高石誠Google画像検索
https://tinyurl.com/ybt4pjcg

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2021.03.04

P.K.A. Ausf L レオパルト

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wave社から2016年に発売されたマシーネンクリーガーのプラモデルです。
P.K.A. Ausf GグスタフからP.K.A. Ausf Mメルジーネに至るまでの試作機のような存在となっています。発表されたのが最近なのでメルジーネからグスタフに退化させるような感じでデザインがなされたのだと思います。
ポケモンで言うとカビゴンから逆算してゴンベが導き出されたみたいな。

レオパルトは作者である横山宏氏のオリジナル模型が存在しない数少ないタイプの製品でもあります。
他で言うとフレーダーマウス、コンラート、クラッフェンフォーゲルなどもこのパターンですね。レオパルトは横山先生のデザイン画を基にして、原型師の背戸真樹さんが具体的な形出しをし、横山先生が修正指示監修すると言った感じで作られているのかなと想像します。

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オリジナルモデルが存在しないので自分好みにプロポーションを改修しています。
白っぽく見える部分がパテ等で手を入れた箇所となります。
大まかには胴体を短縮。胴体を横にボリュームアップ。足を細く…と言った感じです。
左手レーザーは設定にはない葉巻型にして見ました。鹵獲した傭兵軍ラプターの物から技術コピーしたと言う勝手な設定です。

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基本塗装は画像にある4色だけを使っています。

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汚す前の状態。識別帯はポスカのイエロー。自衛隊の迷彩をイメージしたのですが、少し明るくなってしまいました。あとはMr.ウェザリングカラーで汚してトップ画像のように完成しました。

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2021.03.03

かりくみフェステボー

プラモデルを完成させる纏まった時間のない時や、なんか作りたいんだけど何かこれはと言うものに当たりを付けられない事があると思います。そんな時には手を拱く無駄を体現するよりも「仮組み」をする事をオススメします。

仮組みとは砕けて言えば、一先ず説明書通りにプラモを完成させないで組み上げる事です。
プラモを作らない方や最近のガンプラしか作った事のない方にはピンと来ないかも知れませんね。
昔のプラモはパーツの合いが至極悪かったり、なかなかに理不尽な組み立て方があったりしたので、まずはパーツ同士をマスキングテープなどで貼り合わせて完成形まで試しに組む事が推奨されていました。海外のプラモなんかは説明書を見てもどうやって組むのか分からない物まであったくらいです。

これが予行演習となり、接着剤を使う本番の組み立ての際に失敗を犯し難くなるのです。
また、改造派モデラーは仮組みを行ったプラモを四方八方から観察する事で、どのように作り直そうかと策を巡らすのです。塗装手順を考える事にも役立ちました。

現在の進化したプラモの多くは接着剤がなくても組み上がりますし、塗装しなくても設定通りに色分けされていますから、仮組みは無駄な工程となってしまった嫌いがあります。キットをストレートに組むのであれば確かに無駄な作業には違いありません。

しかし「改造しないと死んじゃう病」のモデラーには欠かす事の出来ないルーティンでもあるのです。それに仮組みさえしておけば今ではなくても本式に組む場合の時間短縮にもなりますから、軽い気持ちで作業に入れると言う安心感に包まれます。
余程の大物でない限り休日に2、3体は軽く作れるので気保養にもなるのが良いところ。
と言う訳で、ここ何年間の内に仮組みしたピュアでオボコな状態なプラモたちをアップします。

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ガンプラ旧キット1/100ズゴックとゾゴック
左ズゴックは現在の目で見ても良い出来映えですね。股間のオムツがちょっと大きいのもまた可愛い。当時ストリームベースの小田さんも手を入れるところがないと褒めていました。個人的には後年発売されたどのズゴックよりもカッコイイと思っています。
それに比べて右ゾゴックはパチモン臭が半端ないなあ。ここまで酷いと作る気も萎えてしまうのですが、逆に素組みで作ってしまうのもアリのような気がします。

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ザブングル旧キット1/100。右からカプリコタイプ。ダッガー・タイプ。ガラバゴスタイプ。いずれも40年近く前のキットですが、体型も悪くありませんし細かいディティールに関しては現在のキットより素晴らしいと肯えます。
同スケールのガバメントタイプ、オットリッチタイプ、プロメウスタイプはクリアパーツの金型が行方不明で再販が絶望的なのは本当に残念でなりません。

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スーパーミニプラの1/144ザブングル・セット
食玩扱いで2016年にバンダイから発売されたキット。オッサンホイホイ素晴らしい内容です。小型WM3体は初のアニメ設定版ですがディティールアップしてくれと言っているようです。
ザブングルとギャリアも良い体型です。ただこのシリーズはプラが脆いからか組んだあとパーツのポロリが多いので接着剤が必要になると思います。

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RRR1/100ウォーカーギャリアとミニプラの比較。
念願の1/100が30年の時を経てやっと新規発売。涙がちょちょ切れました。開発途中の光造形の体型がアレだっただけに文句なしで格好良く見えます。
組み上がるとかなりボリューミーなメカなので満足感も高し。頭部が小さすぎて同スケールフィギュアが乗せられないのは愛嬌です。初回生産分にはレッグタイプ2体と小冊子がオマケで付いています。

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RRR1/100エルガイムMk.Ⅱ
これも文句なしの格好良さ。太腿が小さい以外体型に不満はありません。ただ左右のバインダーが重すぎて肩の関節がすぐへたってしまいます。顔のマスクは作り直す積もりだったからか失くなってしまいました。

因みにこのRRRシリーズは80年代のサンライズ作品を現在に開発し直す意図で始まったものの、残念ながら早々に終了してしまいました。
もっと詳細に言えば古いキットをMG化する目的だったと思うのですが、この企画の時点で失敗していたと思います。
客層は当時の子供で現在の40~50代だとすれば、もう少し簡易な内容にすべきだったはずです。モナカキットとMGの中間でややモナカ寄りのHG辺りが着弾点だったのではないでしょうか。ガンプラを作り続けてくれていたユーザーであれば容易く完成させられるキット内容でしょうが、懐かしさで復帰して作るには複雑すぎますし値段が高すぎました。
バンダイの商品はしばしば策に溺れる事が多いと思います。開発者のエゴとも言えますしマーケティングの不備とも取れます。今までどれだけのIPを無駄に潰してしまったか知れません。

箱絵を髙荷義之氏に頼まなかった時点で負け戦が決まっていたのだと思います。CGやアニメイラストの箱絵では誰も喜びませんよ。そうして如何にも子供のオモチャ然とした箱を持ち帰って許容してくれる奥さんがどれほど存在しているのか、真面目にデータを取った方が良いのではないでしょうか。

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1/40オーガス量産型
イマイ社2000年の再販キットです。体型が破綻していますがプラキットで4種類に変形出来る機構は凄い。可動軸にメタルパーツを使っていたり豪華な内容となっています。

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1/72ダグラム
2014年にマックスファクトリー初のプラキットとして発売されました。体型に関して色々文句はあるのですが、出してくれただけでも感謝しなくてはなりませんね。可動ギミックなどはガンダムHGシリーズにも遅れを取っていない素晴らしい内容となっています。
画像はランペイジ社の改造レジンパーツを取り付けた状態となっています。

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1/72ブロックヘッド
こちらもマックスファクトリー社のキットです。内容は素晴らしいのだけれど体型のバランスが悪いと思っています。スカート部分を削っていて気付いたのですが、腰が前方に付き過ぎているのだと思います。あと顎から繋がるパイプが何か下品に見えてしまいます。
ガンプラで言うところの1/144シリーズなのですが、大きさ的には1/100ほどあるので組み上げた時の満足感は高いです。大好きなメカなので文句が出てしまいました。

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1/72アイアンフット
こちらもマックスファクトリー社製品。個人的にダグラムの中で一番好きなメカです。画像では分かり難くしていますが、やっぱり体型のバランスがちょっと悪いかと思います。と言ってもポーズを付けさえすれば看過出来る程度のもので問題とはなりませんね。

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1/72ビッグフット
こちらもマックスファクトリー社製品。この中で最後発のキットなので全く文句のない素晴らしいキットとなっています。ブロックヘッド同様「すごく…大きいです…」

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1/144HGジュアッグ
最近のバンダイ製品なので非のない内容です。仮組みしたあと頭部にパテを盛って遊んでしまいました。最終的にはトゲを付けたりパイピング増し増しにしてマッドマックス化しようと思っています。

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1/72アラドAr555爆撃機
現実では計画だけで完成しなかったドイツ爆撃機です。Revell社のこれは仮組みと言うよりは素組みでほぼ完成している状態。キワモノキットだけど良く出来たキットです。

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1/144 サンダーバード1号
青島文化教材社の傑作キット。パーツ数が少なく接着剤だけあれば簡単に形になります。近い内に素組みしようと思っている候補のひとつです。

1/600スーパーミニプラのイデオン
今の時代にイデオンの新規キットが発売されるなんて感無量。バンダイさんありがとうございます。いつかハードディティールアップを施して作る予定ではあります。

真ん中は修理の為に帰宅しているケロメカです。

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1/20スコープドッグ
プレミアムバンダイで購入したソリッドシューターとラウンドムーバー付きキットです。
作る前は体型がイマイチだと思っていたのですが、全然そんな事はありませんでした。ボリュームがあるので仮組みだけでも大満足出来ます。

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1/35スコープドッグ
wave社のレッドソルジャー4機同梱キットの一種類。友人たちと共同購入して分けました。最も優れたプロポーションのスコタコだと思っています。手を入れる箇所が殆どないので整形処理だけして速攻素組みしました。

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1/100一七式衛人 継衛改二
シドニアの騎士の主役メカです。原作やアニメではよく分からなかった構造などが知れて仮組みが楽しかった。コドブキヤ製品なのでパーツのエッジがキレキレ。このキットも素組みで十分かなと思われます。

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リブギゴ
Dr.スランプ アラレちゃん1982年の映画「ほよよ!宇宙大冒険」に出て来たモビルスーツらしき物。スケールは1/144っぽい。再版キットを購入したその日に偶然Facebookで鳥山明先生とフレンドになったのですが、投稿はひとつもせずに辞めてしまったようです。
HGドムのガワを交換する形で改造すれば格好良くなりそう。

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1/35IV号人型重機 (RIESEN PANZER IV)
クラウドファンディングで資金を募りキャビコモデルズから発売された架空兵器です。デザインの好き嫌いはあるかも知れませんがとても良く出来たキットです。AFV仕上げで作りたいですね。

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1/100スーパーミニプラ ガリアンと鉄巨神
鉄巨神は知らないメカなのですが、ガリアンともにカッコイイ出来映えですね。プレバンでプロマキスとウインガルも購入してあるので早く作りたいと思っています。
RRRシリーズとは違ってこちらは「分かっている」内容。しかし企画の方は既にバンダイにはいない模様です。

右のブッシュマンはマックスファクトリー1/72。

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1/72バトロイド バルキリー VF-1J
イマイ製品をバンダイが再販したものです。画像では肩の位置を高くして付けていますが、これだけで俄然格好良くなりますね。改造せずとも四肢の位置変更だけで格好良く生まれ変わるのが旧キットの良いところです。

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1/48Xウイング・スターファイター
手前がファインモールド社から2007年に発売されたもの。映画プロップモデルからは随分と離れたプロポーションですがヒーローモデルの印象を与えてくれる格好良さ。後期の製品だからか同社としてはモールドも曖昧で少し残念なところがあります。

1/48Xウイング・スターファイター
奥がバンダイから2015年に発売されたもの。ムービングエディションと銘打って光と音、翼の自動可動演出が組み込まれています。プロポーションはルーク乗機のLED5を忠実に再現していますが、バンダイ製品はスジボリが太すぎる…全て埋めてから彫り直すのは大変ですね。
あと残念なのはスターウォーズファンが誰も望んでいないギミックの為に定価一万円を超えてしまった事。不人気キットとなり半額の投げ売り常連となってしまいました。この失敗の反省は後のスターデストロイヤーで改善される事となります。

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1/12ダース・ベイダー
フィギュアシリーズ第一弾だったからかプロポーションは微妙な出来映え。組み立て易さとギミックは素晴らしい商品です。肩をすぼめるだけで格好良くなると思います。

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1/12ストームトルーパー
文句なしでカッコイイのですが逆にストームトルーパーとしては格好良すぎる困った商品。ダース・ベイダーと同様にプラの質感が劇中のものを再現しているので塗装しないで沢山作るのが正解と言えるかも。

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1/12ボバ・フェット
これも最高にカッコイイ出来映え。組み立て易さギミックも含めて同シリーズの最高傑作かと思います。色分けの再現度も高いので汚し塗装だけでも十分と感じてしまいます。

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1/12キャプテン・ファズマ
新シリーズのボバ・フェット的な役回りなのかと思っていたら何もなく死亡してしまうなんて…。キットの出来は素晴らしくて最高。近い内にメッキの輝きを消す作業だけして仕上げたい。

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1/48 AT-ST
超大好きなメカなので速攻素組みで作ってしまった。大小プロップのごった煮ディティールだけど気になりませんでした。もう1機作って並べたいと思っています。
MPCの旧キットよりは良いのですが、デザイン上安定感がなく倒れ易いのでスリッパ部にオモリを入れた方が良いと思います。

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1/5000 スター・デストロイヤー
ビークルモデル スター・デストロイヤー(小)

待ちに待った大きいスターデストロイヤー。発表された時は30㎝では物足りないのではないかと思ったものの実際に仮組みしたら大満足の出来映えでした。
初回限定版は「どろぼうひげ氏」提唱によるクリアパーツとその電飾方法を記した小冊子が付属。通常版は普通のプラキットとなっています。もちろん両方購入しました。Xウイングもこのように内容と値段を差別化すれば良かったのだと思います。

ビークルモデルも顕微鏡で見ないと分からないレベルのスーパーディティールで超オススメの一品です。定価¥660。モデルグラフィックス誌2018年8月号付録のクリアパーツ版もいつか電飾して作りたい。

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1/5000怒濤のディティール。これは実際に手に取って確認して欲しい。プラモデルの認識を新たにするほどのインパクトですよ。仮組みしたあと机の上に置いて一週間ほど飽かず眺めていました。

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1/95 Y-Wing Fighter
1984年に米MPC社から発売されたイージーキットです。現在の目で見るとなかなか…カワイイですね。今では出来の良いバンダイのキットがありますし、却って改造するくらいなら素組みで完成させた方が良いかなと思っちゃいます。ボクらの夢を未来へと長年繋いで来たキットに敬意を表する意味でも。

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1/20タイレル P34 1977 モナコGP
F1ドライバーのロマン・グロージャンが日本GP中止の際にホテルで1日モデリングしたニュースに感化されて作りました。パーツ整形だけして2日で素組み完了。古いキットなのでなかなか歯応えがありました。幼少の頃完成に至らなかった訳だわ。
もともと流用パーツの為に購入していたキットなので買い直さないとなりません。

 

仮組みしてある物はこの倍はあるのですが、キリがないのでここいらで終わりにします。皆様も気軽に仮組みライフ若しくは素組みライフを楽しんでは如何でしょうか。個々プラモデルの素性を知ると言う意味でも有意義な活動だと思います。ブンドドして童心に返るのもまた一興です。

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2021.03.02

SK362 Pnzer Spahwagenオスカル [25mm Linear Gun type]

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2014年にWave社から発売された1/20スケールのプラモデルです。マシーネンクリーガー・シリーズの中でもマイナーな部類のメカですが、レーザー砲を装備したホバークラフト偵察機と言うSF厨二病心をくすぐる魅力的なデザインとなっています。

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1984年ホビージャパン2月号が初出なのですが、当時中学生だった私は同連載の中でもパワードスーツ系の直接的な格好良さに魅入られていたので、このオスカルには特に魅力を感じていませんでした。
しかし30年の時を経てフィフティーにAnkleを突っ込んだUncleな私はuncoolだとする前言を撤回しなければならない程に素敵なデザインだと思うようになりました。

 

年を取ると好みが変わると言うメカニズムの一環とも取れますし30年の間に蓄積された鑑賞眼の賜物だとも思えます。
その間に見た戦車や戦闘機、車両の画像、実際に接して来た本物の機械などからの情報が集積される事で、架空メカの中にも機能美を追求しているのだと考えられます。
そうして見ると横山宏氏のメカデザインは神懸かっています。有り得ないけれども実在しているかのような存在感を演出してくれるのです。

実在の兵器には色気を感じない、ガンダムなどアニメのメカは嘘にしか見えない、新スターウォーズのメカデザイナーであるダグ・チャンが大嫌い……このような層の受け皿としてマシーネンクリーガーは支持されているのだと思います。
誤解しないで欲しいのですが、私はガンプラも作ります。戦車やエアプレーン、F1のプラモも作りますし大好きだと言う事です。
ただ一番好きなのは架空SFでありリアルさ外連味のバランスの取れたマシーネンクリーガーだと言うだけの話です。
でも、同シリーズ内での好悪が前後しようが、この好みだけは中学生時代から30年間変わっていないんですよね。ここまで来たら死ぬまでこのまま変わらないのだろうなと幸せを噛み締めながらプラモを作るのです。

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