~2019最近遊んだゲーム その16
Un Pas Fragile
https://store.steampowered.com/app/1093520/
女の子カエルの日常を綴ったカジュアル作品です。
物語に大きな起伏もなく、どんでん返しもない有り触れたお話。プレイ時間も10分くらいで終わってしまいます。
でも心をちょっとだけ暖かくしてくれます。たったそれだけの尊い作品です。
Un Pas Fragile
https://store.steampowered.com/app/1093520/
女の子カエルの日常を綴ったカジュアル作品です。
物語に大きな起伏もなく、どんでん返しもない有り触れたお話。プレイ時間も10分くらいで終わってしまいます。
でも心をちょっとだけ暖かくしてくれます。たったそれだけの尊い作品です。
METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN
https://store.steampowered.com/app/287700/
小島監督が手掛けたシリーズ最後の作品。オープンワールドTPSアクション。
この作品を作る以前に小島監督は「オープンワールド? あんなものはゲームではない(なんかよく知らんけど)」「Steam? なにそれ、おいしいの」みたいな発言をしていました。
プラチナゲームズ作品で有名な横尾太郎さんも数年前までSteamを知らなかったそうですし、9/6のTwitterで「VRで初めて自分の想像を超えたモノを見た気がする」と1年以上前から話題のVRゲーム「Beat Saber」の事を呟いていました。
日本のガラパゴス化はよく扱われる話頭ですが、有名クリエイターがこんな発言をしているのですから、そりゃあガラパゴス化もするわなと思ってしまいます。
とは言え、プラチナゲームズはSteam参入後続々と作品をリリースしていますし、身軽で軽薄な小島監督も今では「オープンワールド、オープンワールド」と忙しくしています。早晩「これからはオートチェスの時代だ」と宣言してくれる事でしょう。
ただこれが日本のゲーム業界の現状なのだと思います。随分と立ち遅れてしまいましたが良くも悪くもこれからなのです。
平成時代に四方八方からの圧力で翼をもがれた日本ですが、令和時代にライジングサンを受けてきっと復活するでしょう。そうです。きっとこれからなのです。
R-Type Dimensions EX
https://store.steampowered.com/app/928390/
アイレムの名作STG「R-TYPE(1987)」「R-TYPE II(1989)」2作品のコレクターズアイテムです。
R-TYPEほどのメジャータイトルであれば収録本数が少なくても、まあ納得は出来ますね。定価も現在では¥1500なので手頃なものとなっています。
本作の売りはオリジナル移植と3D(2.5D)グラフィックスの追加と言えるでしょう。
3D版は小綺麗すぎてオリジナルの雰囲気をスポイルしている感がありますが、目新しいので悪くはない印象です。ゲーム中でもボタンひとつで2Dと3Dが切り替えられる仕様となっています。
ただ愛のある移植作品ではないと言う感想が拭えません。
キーコンフィグは自由に出来ませんし、面クリア時のテンポをシステム変更で悪くしている。ゲーム内実績の為に新要素を盛り込み完全移植とはなっていない……など色々不備が目立ちます。
オリジナル作品への愛から生まれたものではなく、R-TYPEを題材として扱っただけの商品に見えてしまうのです。
最強装備で始められる部分と残機無制限なのもユーザーフレンドリーと言うよりは、一回通してクリアで「はい終了」となり兼ねない仕様となっています。
悪い印象を与える記事となってしまいましたが、移植度は高くR-TYPEと言う作品を味わうには不備がないパッケージである事も併記します。
Lode Runner Legacy
https://store.steampowered.com/app/628660/
1983年に米ブローダーバンド社から発売された名作アクションパズルのリメイク作品です。「R-Type Dimensions EX」と同じ会社からリリースされています。
こちらもちゃんと作ろうとしている姿勢は感じられるものの、若干ずれているリメイク作と言う印象。昔のままのグラフィックスでは間が持たないし、見向きもされないだろうから取り敢えずポリゴン化して見ました~みたいな。
メインはオリジナルモードだと思うのですが、ポリゴングラフィックス、キャラの大型化、二人同時プレイ、パズルモードの拡充……これって彩京の「ロードランナー・ザ・ディグファイト(2000)」が既に行って失敗しているリメイク方向なんですよ。
ロードランナーの面白さの心髄とは……それが現在に通じるものなのか……もう少しレトロゲームの研究が必要なのではないでしょうか。
とは言っても良く出来たパッケージに間違いはなく、ロードランナーを懐かしみたい方にはオススメ出来るものとなっています。事実、私もオリジナル150面クリアするまでは遊び続けたいと思っています。
ロードランナーについて以前書いた記事です。宜しければ併せてお読みください。
http://babsika.cocolog-nifty.com/okiniiri/2011/02/my-favorite-g-1.html
カプコン ベルトアクション コレクション
https://store.steampowered.com/app/885150/
こちらはカプコンのベルトスクロールアクションのコレクターズアイテムです。
収録作品は7本で名作ファイナルファイト以下小粒ながらキラリと光る佳作群が並んでいます。
ゲーム難易度や残機、キーコンフィグ、グラフィックス設定など必要なものは全て取り揃えてあります。当然設定資料集も充実。ネットを介した協力プレイも大きな売りとなっています。
しかしSNK 40th ANNIVERSARY COLLECTIONに比べてしまうと物足りなく感じてしまいます。以前であればこれで十分と言う素晴らしい内容ではあるんですけどね。付加価値が少ない事からMAMEで事足りてしまうのであれば購入する意味合いも薄れてしまうかなと思ってしまいます。
それでも収録作品に思い入れがあればライブラリに納めて置きたいソフトである事に変わりありません。
特に今回初移植となるパワード ギア、バトルサーキットはプレイする価値のある良作となっています。
あと昔からカプコンはこの手のコレクターズアイテムをジャンルで分けてリリースしますが、ユーザー側からするとあまり嬉しくない仕様だと個人的には思っています。
1942シリーズだけとか戦場の狼シリーズだけとか物足りなくありませんか? 似たような作品を沢山集められても心ときめかないと言うか……。
これは当時発売され好評だったナムコミュージアムに対する差別化だったのかも知れませんし、企画として纏め易いと言うところから出立したものかと邪推出来ます。ユーザー目線で今一度再考を願いたいですね。
SNK 40th ANNIVERSARY COLLECTION
https://store.steampowered.com/app/865940/
1980年代のSNKアーケード作品を24本も収録したコレクターズアイテムです。
コレクターズアイテムとは言い条、現在に楽しめる工夫も多くされており、単純なエミュレータ移植とは一線を画しています。
まず驚いたのは各ゲームのリプレイデータが入っていて超絶プレイが見られる事です。80年代のアーケードゲームは難度の高いものが殆どなので、この施策はクリアへと導く最適解ではないかとも思わせます。ネット動画を確認しなくてもソフト内で攻略法が確認出来るのは親切ですね。それに見ていて楽しいのが最高。効率的なクリア動画ではなく魅せるプレイなのも面白い。DLCでリプレイデータをもっと増やして欲しいと切望します。
また、リプレイの途中からプレイする事が可能となっているのも新しいところです。
ゲームプレイの補助として巻き戻し機能が付いているのも親切です。今から攻略したい方には役立つでしょうし、往年のプレイヤーにも気軽にプレイ出来る環境が整えられています。当然セーブ機能も付いているので苦手な場面の克服にも役立つでしょう。
ループレバー作品が多く収録されていますが、操作方法が複数用意されている手際の良さ。具体的にはアナログスティック左で自キャラ移動、アナログスティック右を使って攻撃方向を指示、LRボタンで攻撃するシステムがメイン。自キャラ移動と攻撃方向を一致させたタイプがサブ操作と言った感じになっています。
どちらも多少の修練が必要になると思いますが、特殊な操作デバイスであるループレバーを家庭用コントローラーにそつなく落とし込んでいると言えるでしょう。
私はこの操作方法の是非を確かめたくて本作を購入したのですが、まずは納得のものとなっていました。ループレバーの操作感が100%再現されているとは言えないものの、これ以上の操作方法はないだろうなとも思います。
この手の作品に付き物の資料集も充実しています。アテナのマンガなどは懐かしくもロリ臭くて恥ずかしくなるほどです。
本作はコレクターズアイテムとして非常に素晴らしい出来映えとなっていますが、現代に通じるこれはと言うメジャータイトルが不在のため地味に感じてしまうかも知れません。
しかし、レトロゲームを楽しむと言う意味ではSNKの佳作群が網羅されている事から絶対に損はしない内容となっています。温故知新、多くのゲーマーが手に取ってくれる事を願います。
そうしてレトロゲームのコレクターズアイテムとはここまでやってこそと言う気概を強く感じました。これからは本作が基準となり新旧ユーザーに訴える事の出来るレトロゲーム移植を進めてもらいたいと思います。
あともうひとつ特筆すべきはファミコンへの移植作品も同時に収録されていると言う大盤振る舞いぶりです。これは誰得かどうか分かりませんが新しい試みでしょうね。
T・A・N・Kのようなオリジナル作品に近いものまで入っているのは凄いとしか言い様がありません。これぞユーザーフレンドリーの決定版とも言うべきメーカーの姿勢と捉える事が出来ます。
以下が宝石のように輝き続ける収録作品となっています。
・ASO/Alpha Mission
・アテナ/Athena
・ゴッド・スレイヤー はるか天空のソナタ/Crystalis
・怒/Ikari Warriors
・怒号層圏/Ikari Warriors II: Victory Road
・怒III/Ikari Warriors III: The Rescue
・ゲバラ/Guerrilla War
・脱獄/P.O.W.: Prisoners of War
・原始島/Prehistoric Isle
・サイコソルジャー/Psycho Soldier
・ストリートスマート/Street Smart
・T・A・N・K /TNK III
・ヴァンガード/Vanguard
・航空騎兵物語/Chopper I
・ファンタジー/Fantasy
・ジョイフルロード/Munch Mobile
・サスケVSコマンダー/SASUKE vs COMMANDER
・バトルフィールド/Time Soldiers
・ビーストバスターズ/Beast Busters
・バミューダトライアングル/Bermuda Triangle
・オズマウォーズ/Ozma Wars
・パドルマニア/Paddle Mania
・SAR サーチアンドレスキュー/S.A.R. - Search and Rescue
・ワールドウォーズ/World Wars
Scanner Sombre
https://store.steampowered.com/app/475190/
FPS視点のアクション・アドベンチャー物です。そのようなジャンルの中でもゲーム性に乏しく雰囲気だけで遊ばせるものでウォーキング・シミュレーターに分類されるでしょう。
本作ならではのアイディアは真っ暗な空間にスキャナーを投射する事で地形を把握させると言う部分ですね。画像を見てもらえば分かるようにドットの集積による美しい美術を提供してくれます。
暗闇から徐々に浮かび上がる地形は神秘的であり、それだけで冒険的な気分を構築させます。そうして曖昧な物語性が加わる事で唯一無二の雰囲気を味わえる作品に仕上がっています。
2時間ほどでクリア出来る内容ですが満足度の高いものと言えるでしょう。新し物好きの方にオススメな芸術作品ですよ。
Keep in Mind: Remastered
https://store.steampowered.com/app/643200
システムとしてはカジュアルなアドベンチャー物なのですが、内容は深く現代人の業を扱った問題作と言えます。以下は私なりの物語意訳となります。
私たち人間は各々異なった性格個性を持っています。一人として同様は存在しないはずです。では、そのような千差万別は何処から生じたものなのでしょうか。
貧乏の劣等から卑屈を受けて根暗になる? 金持ちだから余裕があり明快を入手した?
だとしたら貧しいけれど明朗な人は存在しない事になります。陰鬱な資産家はフィクションからしか生まれ出ない事になってしまいます。
上の一例は因果による結果のひとつではあるかも知れません。しかし絶対的な法則とは認められないでしょう。
貧しいから悪、裕福だから善、醜いから悪、美しいから善、これらは他人が決めたルールであり多くの賛同に踏み固められたまやかしの轍に過ぎません。
他人が何と言おうが何を言われようが私個人の善悪は私の中からしか導き出せない答えであるべきなのです。
道徳の靴を履き違えた私は賛同の轍に蹉跌して唾を吐くでしょう。見誤ったコンパスは迷界を螺旋させる事に他意を覚えません。何もかもが悪意に充ちて接近して来ます。
しかし初手で靴を履き違えたのは私であり、コンパスを見誤ったのもまた私であった事に気付くべきでした。忍び寄る悪意は私の影であったのです。離れられないのも道理でした。
運良く手に入れた鏡に私は何者であるか問うてみる事にしました。私が為すべき事はなんなのか問うてみました。
答えはとうの昔に入手していたものなのに何故忘れてしまっていたのでしょうか。
「私は夫であり、妻を愛している」涙とともに出て来た言葉はただこれだけでした。
Detention
https://store.steampowered.com/app/555220
1960年代台湾の白色テロに材を求めたサイドビュー2Dアクション・アドベンチャー物です。ゲームシステム的には往年のクロックタワーなどと酷似しているので直感的に遊び易いと思います。
香港のデモが進行中である現在、非常にタイムリーな作品と言えるでしょう。この事件は過去の台湾でありながら未来の香港、そうしてまた次の台湾であるかも知れません。最悪のシナリオであれば近い将来の沖縄と捉える事も可能でしょう。
ゲームに政治的なテーマやイデオロギーが必要か否かの問題はありますが、このようなテーマを持った作品は当然生まれて来るべきであるし尊いものであると個人的には思います。プロパガンダでなければ芸術作品の思想は左右対等だと考えるからです。
先日、本作の制作会社の新作が販売停止となってしまいました。理由は習近平氏を揶揄したイースターエッグが隠されていたからです。共産主義国家の影響下で作品を作る事の難しさを改めて思い知らされた形です。この点に関して言えばロシアの方が余程緩く感じますね。プーチン氏のキャラをもじったゲームがSteamには結構な数存在しています。
どの制作会社にも政治的圧力に屈する事なく作品を拵えてもらいたいと思いますし、私たちは任意に好きな作品を遊べるべきだと思います。自由主義の標榜が口先だけでない事を祈るばかりです。
まずは本作を購入して制作会社を応援する事から始めたいですね。
物語の背景に興味がおありでしたらホウ・シャオシェン監督の台湾映画「悲情城市」をお奨めします。日本軍解体以降の中国国民党による政治弾圧の空気を直に感じ取れる名作ですよ。
Defender's Quest: Valley of the Forgotten
https://store.steampowered.com/app/218410/
ファンタジーRPGの要素を打ち出したカジュアルなタワーディフェンスゲームです。
タワーディフェンスは一度プレイすればルールも明快で達成感をくすぐられ、何度も遊びたいと思わせる癖になるゲーム性を持っています。一時期ブラウザのフリーゲームが流行ったものの最近は随分下火になったかなと感じます。現に私の周りにいる学生たちはそのジャンルすら知らなかったりするくらいです。
タワーディフェンスゲームの内容を簡単に説明すると、地形にキャラ(攻撃タワー)を配置して迫り来る敵を撃退すると言うものです。
ゲームに依っては地形(敵の侵攻ルート)を自分で作成するものもありますが、本作は最近の主流であるキャラ配置のみとなっています。
本作はそんなタワーディフェンスを遊んだ事のない方に強くオススメしたい作品です。
登場するキャラクターがファンタジーRPGでお馴染みのもので直感的に役割を把握出来ますし、幕間のデモでは陳腐ながら物語が進行して行きますので感情移入もし易いでしょう。
難易度も低めでクリアが容易く、キャラは繰り返し使う事で成長パワーアップして行きます。特に制限もないので時間さえあれば最強キャラに育て切ってしまう事も可能です。
なによりキャラを配置したあとはその行動を見守りながら、ときおり指示を出してやると言う部分はスマホゲー時代の方にも嗜好が合致するのではないかとも思われます。
本作はセール時になると¥100以下になるので騙されたと思って購入して見てください。肌に合わなければ諦めてもらうしかありませんが、ハマってしまえばまた次のタワーディフェンスゲームが欲しくなりますよ。
TEKKEN 7
https://store.steampowered.com/app/389730/
鉄拳3以来なので約20年振りにシリーズを購入。DLCも全て導入し、アケコンまで新調してしまいました。
基本となるシステムは良い意味でほぼ変わっていないものの、グラフィックスや演出などは素晴らしい進化を遂げていますね。これは遊び応え十分だぜっ!!
と思ったのですが、バーチャファイター派の私にはやはり馴染めない手触りと超え難い壁が存在しました。
しかしバーチャファイターがオワコン化した現状で3D格闘を楽しもうとすれば、選択肢は鉄拳シリーズしかないと言わざるを得ません。う~む、仕方がない、そのうち遊ぼっと放置してしまっている状態です。きちんと向き合う事でお釣り以上のものが返って来るのは分かっているのです。それでも拱手してしまうのは年を取った所為なのでしょうか。
METRO REDUX BUNDLE
https://store.steampowered.com/app/287390/
核戦争後のロシア地下鉄界隈を舞台にしたサバイバルFPS詰め合わせ。
当初、技術的な理由から日本語化は無理だと思われていたMETRO REDUX2作品ですが、有志の方たちの努力で質の高い日本語によるプレイが可能となりました。
最新作の「Metro Exodus」が一年間のEPICストア独占となったのは悲しい事件でしたが、METROシリーズのアッパー版であるREDUXを遊びながら約束の時が来るのを待ちたいと思います。
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