2007.05.27

シリアスサム THE SECOND ENCOUNTER

20051206163942_21big

2002年に米GOD社から発売されたPCゲームです。

とにかく面白いFPS……と云う観点からすれば本作の右に出るものはないでしょうね。細かい事を考えずに理屈抜きで楽しめるゲームらしいゲームとなっています。

大量に出現する敵を豊富な武器と弾薬で撃ちまくり、広いマップ内を縦横無尽に使って避けまくるスピーディーなゲーム展開。スポーティーFPSの醍醐味を存分に味わえる傑作です。

コミカルな設定と下品なグラフィックに嫌悪感を催される方がいるかも知れませんが、遊び始めたら全く気にならなくなってしまいます。実際の私がそうでしたし、本作のお陰でFPSのキーボード操作を指が覚えてしまったくらいです。

ゲーム性として感じるのは、PCから始まったFPSの派生と云うよりも、アーケードゲームのガンシューティングにFPS要素を盛り込んだと云った味があります。
万人に向けた分かり易い設定(なんでもありの適当なSF的世界観)、スピード感とメリハリのある展開、ダメージ等から見えるゲームバランス、キャッチーな音楽、スコア表示……等々。FPS事始めには最適なタイトルと云えるでしょうね。またオンライン上で行う協力同時プレイ(COOP)が重視されている部分にもアーケードっぽさが感じられます。

ただ少し残念に思えるのが、最初の面に一発死にする罠が多い事で、これが為にテンポが悪くなっている嫌いがある部分です。セーブも任意に行う方式なのですが、オートセーブされる方が良かったかなと感じます。

前作であるファーストエンカウンターはやや単調なゲームで、完結編?であるシリアムサム2はまた違ったゲーム性となっています。遊ぶのでしたら本作セカンドエンカウンターが一番お奨めですよ。

余談なのですが、以前私が本作を遊んでいるのを見ていた妻は、以後FPSを遊ぶ事に不快感を示すようになってしまいました。
そりゃあ、最初に見た敵キャラが黒ブリーフ一枚の首なしマッチョで、絶叫しながら爆弾を投げて来るんですから当然と云えば当然でしょうね。そうして、そんな変態を撃ち殺しては喜んでいる旦那を認めたくない気持ちも分からなくはありません……。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.05.26

ヘイロー

20030827223426_2big

2002年に米マイクロソフト社から発売されると瞬く間にX-BOXのキラータイトルとなりました。
翌年にはPC向けにマイナーチェンジを施された「ヘイロー・コンバットエボルヴ」が移植されています。

家庭用ゲームとして最も有名なFPSと云えるでしょうね。しかしPCでFPSを遊んでいる方たちの評判はそれほど良いものとはなっていません。その理由を裏返せばコンシューマで成功した秘訣を見出せるのではないでしょうか。

まず第一にFPSとしては単調な内容に仕上がっていると云えます。
ゲーム展開も平坦ですし、全体にスピード感がありません。だからと云ってストーリー性が重視されている訳でもない。どれを取っても平均点を超えているかいないかと云った感じですね。

しかし基本となるシューティング部分のゲーム性は良く出来ていると思います。
初めてFPSを体験した人であれば、平坦な展開の中で敵を撃ち殺す爽快感と充実感を長く味わえたのではないかと思われます。
武器の所持数も2種類までと制限されているのも分かり易い部分だと思います。無尽蔵に入手出来て、それらを選択する混乱が避けられている訳です。

スピード感の欠如も初心者には優しい配慮と受け取られたのではないでしょうか。
比較的ミドルレンジからの攻撃が多いゲームなので、敵を視認してからでもゆっくりと作戦を練る事の出来る余裕を有しています。

ストーリーはFPSの場合、取って付けたようなものも多いので特に重要視されるところではないとも思います。無駄にムービーシーンが多くてゲームの流れを途切らせる愚は犯していません。SFと云う舞台設定ですので全てを明らかにするよりは、多少の謎が残るような神秘性があっても良いと思えますね。

また残虐表現が抑えられているのも良心的です。敵がエイリアンであるので血が飛び散ってもビーグルで轢き殺してもグロさを演出しているようには見られません。
最近のPCで出ているFPSは殺戮表現等が進み過ぎていて気持ち悪くなる程です。家庭用と云う事も考慮すれば最低限考えられていると思います。

その他では乗り物である幾種類かのビーグルの操作性が良くてストレスを感じさせません。
難易度も全体として良く考えられていると思います。パズル要素がなく敵の攻撃のみで難度を決定しているタイプですが、極端に難しいステージはなく、簡単すぎると云う訳でもありません。プレイ時間は15時間くらいでしょうか。FPSのシングルモードとしては少し長い方かな。単調なゲームなので私は少し飽きてしまいましたが、ボリュームとしては納得出来る範囲ですね。

唯一不親切なのは全体マップの表示がない事から迷い易い部分くらい。マルチプレイ人口も多いゲームなので、FPSを遊んだ事のない方にはお奨めしたい作品だと思います。

でも続編の「ヘイロー2」がビスタ専用と云うのはニンともカンとも。しかも発売延期されているし……。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2007.05.25

コールオブデューティー

20031104210430big

2003年に米アクチビジョン社から発売されたPCゲームです。
内容は第二次世界大戦(WWⅡ)を舞台としたFPS物で、一人の歩兵を操作する事で悲惨な戦争の追体験をするものとなっています。
ゲーム進行により、順番にアメリカ、イギリス、ロシア側からの視点でプレイする事が可能となります。

バトルフィールド1942が面白かったので、同様なWWⅡ物のFPSがやりたくなり始めたのですが、そのゲーム性は随分と異なるものと云えました。

バトルフィールド1942は、箱庭マップ内を状況により自由に行き来する事が出来る融通性を持っています。或る程度のランダム性も加味される事から、地味な印象に陥る可能性もありはしますが、思考と想像力を刺激するゲーム性を提供してくれる訳です。ゲームらしいゲームと云えるでしょう。

対してコールオブデューテューは、ステージ内の決められたマップ上で逐一条件を満たしながらゲーム進行を促されるスプリクト型ゲームとなっています。
このようなフラグ立て重視ゲームの利点は、制作者の考えたドラマティックな展開をユーザーへと確実に提供出来る部分にあります。一方向から見せる映画的ゲームの多くがこのパターンに分類されます。
逆を云えばゲーム展開に融通性が少なく、感じ方によっては押し付けがましい強制労働をユーザーに強いる事ともなり得ます。

バトルフィールド1942のまったりとした展開と豊穣なゲーム性に魅せられていた私は、コールオブデューテューが持つ臨場感のある戦場の重い雰囲気に耐えられませんでした。
素晴らしい映像と音響、戦争映画にある劇的な演出、史実をもとにしたリアルなストーリー展開……良く出来た作品だと云う事に疑いを持たないものの、本物と見紛うばかりのポリゴン兵士を撃ち殺さなければならないゲーム性に罪悪感を覚えてしまいました。
またリアルな戦場表現を目指しているのに、場面によってはランボースタイルで敵中突破させられる理不尽感にも不満を覚えました。

本作はコンシューマ版も発売されており、海外ではX-BOX初のミリオンタイトルとなっています。この事からも良作である事に間違いはないでしょうね。ゲーム開始時に優れたチュートリアルも用意されていて感心させられます。バトルフィールド1942を遊んでいなかったならば楽しめたかも知れないと思いますが、個人的には肌に合わなかった作品です。
でもストーリーを重視するFPS初心者の方にはお奨め出来るゲームだとは思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.05.24

バトルフィールド1942

20020909170812big

2002年に米エレクトロニック・アーツ社から発売されたPCゲームです。
一人称視点シューティング(FPS)の代表作であり、最大64人まで同時参加出来るオンラインゲームとしても最高の盛り上がりを誇っていました。

私は最近になって漸く遊び始めたのですが、本当に面白い作品だなと感じました。
タイトルの通り第二次世界大戦に材を取っている事から、当然のように戦車やレシプロ機が登場し、それらを自由に操れるだけでも感動してしまいます。

連合軍側であればシャーマン戦車やファイヤフライ、コルセア戦闘機やスピッツファイヤを、枢軸軍側であればティーガーⅠ戦車やT-34戦車、メッサーシュミットBF109やスツーカ爆撃機まで操作出来ます。
また日本軍の零戦、九七式戦車なんかも登場してくれます。

ゲームの基本は歩兵から始まるのですが、突撃兵、対戦車兵、偵察兵、衛生兵、工兵と役割分担が為されています。
この分担こそがオンラインプレイ時に幅広い楽しさを約束してくれていて、リプレイ性を高めていると云えるでしょう。

或る程度のリアリティを優先させている事から、キャラクター個々は体力制が取られてはいるもののほぼ一撃で即死してしまいます。当初はそのあっけない死に様にちょっとした不満を憶えたのですが、だからこそ他プレイヤーとの協力連携が促され重要視されているシステムになっているのだと分かってからは俄然面白くなって来ました。

またシングルプレイであるキャンペーンモードの最初の数面が物足りなくも思えますが、進行するごとに夢中度も高くなって行きます。

現在、廉価版が¥2980で売られていますので、まだ遊んだ事のない方には是非ともお奨めしたい作品ですね。
画像の方をチョッパらせていただいた4gamer.netさんには体験版が用意されています。こちらをプレイされてから購入を考えてみるのもアリでしょう。

実を云うと私は既に本作品をアンインストールしてしまいました。
いまゲームを遊ぶ時間の余裕が少ない事から、間違いなくハマってしまうだろう面白さが怖くなったんですよ。
しかし、もう少し生活にゆとりが出来たなら、きっとまた絶対遊び始めたいと思っています。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2007.01.05

Wii 購入と評価

Wii

任天堂の次世代据え置き型ゲーム機「Wii」を購入しました。

当初は発売日に買う予定を立てていたのですが、運悪くPCが絶不調となり購入資金を回さざるを得なかったが為、泣く泣く機を逸した態で過ごして来ました。
今回購入に踏み切った理由は、地元の量販店が初売りの目玉として、PS3、NDS、Wiiを各1000台ずつ三日間で計9000台も売りに出していたからです。
初売りの最終日ともなれば流石に並ばないでも購入出来るだろうと踏んでいたのですが、ちと考えが甘かったようです。

開店一時間後に赴いたのですが、既に400~500人くらいは並んでいたでしょうか。全ての方がWiiの客ではなかったものの私の整理券は200番台でした。最も人気のあった機種はNDSで整理券は400番台に届いていたようです。因みにPS3(60G)の為に並んでいた方は殆ど存在していませんでした。

寒い中を小一時間ほど列の構成員として過ごします。
NDSを欲している方は言葉通り老若男女を問わず見受けられ、国民への浸透振りを改めて思い知らされました。家族連れは勿論、若い女性のグループや老夫婦までも存在していた事には驚きを禁じ得ません。
Wiiの客層は家族連れも適当に散見しましたが、どちらかと云うと20代半ばからのヤングアダルトなカップルが多かったように思います。これは等身大のモデルを使ったCMの効果でしょうか?
PS3の客層は残念ながら確認出来ませんでした。前日の分が300台しか捌けなかったとの情報も聞いています。

並び始めた時点では生活が裕福とは云い難い為、購入する事にまだ迷いがあったのですが、これから入手する新ハードへの期待から嬉々とする純粋な子供たちを眺めていたら、微笑ましい心のうちに列の前列まで移動していました。

子供たちと同列だとは云えないまでも大きな期待と、知人やネット上での評判から導き出された小さな不安を懐中して帰宅しました。


今回購入したソフトは「はじめてのWii」「Wii スポーツ」「ゼルダ」となっています。
取り敢えず最も遊んで見たかった「Wii スポーツ」のテニスをプレイした感想なのですが、「最高」の一語に尽きます。
以前「サイドポケット」の記事を書いた際、実際にあるスポーツのプレイ感はゲームでは再現出来ない……としたのですが、これを全撤回します。それほどの衝撃を受けました。

「Wii スポーツ」のテニスはWiiと云う斬新なハードに於けるデモンストレーションの役割を受け持っていると思います(発表会の席上で岩田社長と宮本茂さんが楽しんでプレイしていた姿も記憶に新しいところです)。
その為にはWiiリモコンのみで誰しもが楽しめるようにと、テニスが持つ本来のルール等も簡略化されています。ゲーム内でもキャラクターの移動はコンピューターが自動で行ってくれます。

しかし、それでも本当にテニスをプレイしているかのような錯覚を与えてくれているんですよ。
飛んで来る球に対して、キャラクターの位置からフォアで打つかバックで打つかの判断。これを実際に腕を振って行うだけで今迄にないテニスゲームのシミュレーションとして機能するに至っています。
また慣れてない間だけかも知れませんが、操作する人の癖でトップスピンやスライスがかかったりします。それに長時間遊んでいると疲労する事から、球がオープンに飛んで行くのが多発するなんて今迄のゲームでは考えられなかった「リアルさ」と云えるでしょう。
テニス好きの私と妻は腕が痛くなっているにも関わらず3時間も連プレイしてしまいました。

Wiiのゲーム全般で能く云われている評価として、「最初は楽しめるが底が浅い」とするものがありますが、こと「Wii スポーツ」のテニスに限っては間違った評価だと思います。
これほど夢中になれるスポーツゲームには出会った事がありません。ゲーマーとは云えない一般人の妻がその後また2時間ほど遊んでいました。最初は難度が低く誰でも勝ち続けられるものの、プレイを通してのポイント制が取られており、遊べば遊ぶほど敵キャラクターも強くなって行きますので長く楽しめるものと思われます。
また実際のテニスに詳しい人ほど、その拘りから究極のプレイを目指したがるかも知れません。それを許容する融通性も持ち合わせていそうなゲームに感じられます。

「はじめてのWii」も遊んで見ましたが、聞いていたほど単調ではありませんし、Wiiリモコンも支障なく動作しています。ビリヤードと卓球はお奨めゲームですね。

個人的にゲームをする時間はあまりないのですが、「ゼルダ」も5時間やってしまった……。

今迄にあったゲームを最新のグラフィックで楽しみたいのであればX-BOX360。←プレイヤー寄り
これまでになかったゲーム性を感じたいのであればWii。←クリエイター寄り
これが私の考えとなっています。PS3はソフトが出揃うまでは購入する意味が見出だせませんね。HDテレビも併せて購入出来る潤沢な予算がある人向けでしょうか。

もしWiiが次世代機競争に負けてしまい消えたとしても、ゲーム制作のレベルは新しい扉を開けて戻れなくなってしまったとしても云い過ぎではないと考えています。なるべく多くの方に触れて実感して欲しいハードです。

| | Comments (3) | TrackBack (1)

2006.12.12

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その9

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Undoukai

THE運動会 ★★★

1984年に発表されたオムニバス形式のスポーツゲームです。

平たく云ってしまえば、前年にコナミから発表され大ヒットを記録した「ハイパーオリンピック」の二番煎じですね。

平行に配置されたABCの3ボタンを用い様々な競技を行います。
AとCが所謂「走る」ボタンで、真ん中のBが「タイミング」ボタンとなっています。
後発作品である為に「ハイパーオリンピック」よりも複雑な競技が多く、ACボタンを連打しながらBボタンをタイミングよく押さなければクリア出来ないものが殆どです。

●玉入れ
●二人三脚
●リングベル
●障害物競走
●ソフトボール遠投
●120Mリレー
●綱引き

七つの競技があり全てクリアする事でクオリファイが上がりループします。
各ゲームとも趣向が凝らされておりなかなか面白いのですが、先ず最初の玉入れが難しすぎますね。実機で遊んでいた頃は全くクリア出来ませんでした。
以下のゲームでは障害物競走にも難があります。途中パンを咥えなければならないのですが、ここでミスするとその場でリタイアとなり、対戦相手またはCPUがゴールするまで何も出来ずにゲームオーバーを待たなければなりません。これはちょっと遊ぶ側の事を無視したシステムだと云えるでしょう。

「ハイパーオリンピック」と「ハイパースポーツ」の中間に位置するテクニカルな種目が多く興味はそそられるものの、理不尽なシステムがプレイ感の邪魔をしてしまっています。二番煎じとは云え少し残念な作品ではありますね。


Sqix

スーパークイックス ★★★

1987年に発表された陣取りゲームです。

云わずと知れたタイトーアメリカ不朽の名作「クイックス」の現代版として当時リリースされました。
原作はベクターゲームを思わせるハイセンスなグラフィックスとクールな内容で一世を風靡しましたが、今作はどうしようもないほどの格好悪さを体現していますね。クイックスの大ファンである私はかなり憤慨した記憶を持っています。

しかしゲームとしては紛れもないクイックスのシステムが踏まれている事から、問題なく楽しめる内容だとも断言出来ます。
この2年後にクイックスフォロワーの決定版とも云えるMTJ氏の「ヴォルフィード」が発表されます。
それ以後もカネコ社「ギャルズパニック」シリーズがクイックスの血脈を現在にまで伝え続けています。スーパークイックスも同社の制作です。


Retofinv

リターンオブザインベーダー ★★★

1985年に発表された固定画面シューティングゲームです。

当時は今更インベーダーもないだろうと思いましたが、綺麗なグラフィックスときらびやかなサウンドに誘われて結構遊ばせて貰いました。
以後現在に至るまでインベーダーの続編やアレンジ物は多く作られていますが、本作が最も良く出来た佳作と云えるでしょうね。

制作はUPL。「忍者くん」でお馴染みの藤沢勉氏が企画を担当しています。
氏はやっつけ仕事だったと語っていたそうですが、なかなかどうして細かいアイディアが散りばめられており楽しませてくれます。ゲーム性が特に高くない事から熱中出来るものとなっていないのが残念な部分ではあります。


Exzisus

イグジーザス ★★

1987年に発表された強制横スクロールシューティングゲームです。

タイトーらしい最悪のセンスを発揮した作品のひとつですね。絵、音、内容と低俗さが見事なハーモニーを醸し出しています。

「ワイバーンF-0」と同様なハーフミラーを用いたアップライト筐体が先に出荷され、後に通常テーブル筐体用のボードが出回りました。今回収録されているのはテーブル筐体用でしょうね。内容の相違もなく、ハーフミラーを使用する意味のないゲーム内容ではありました。

遊べない事もないゲームなのですが、敵が四方八方から出現する為に、体力を持たない自機は画面中央付近でしか活動出来ません。
この問題は自機の現在位置により敵出現位置を変更させる事で回避出来ます。また横スクロールのゲームであれば地形を設ける事で敵にも制限を付けると云う解決法もあります。当時既に確率されていたシステムではあるのですが、本作は通俗さえも無視したが為に低俗の域まで進んでしまったのでしょう。


Othundr

オペレーションサンダーボルト ★★

1988年に発表された疑似3Dガンシューティングゲームです。

前作「オペレーションウルフ」の大ヒットを受けて開発された続編となっています。
フロントビュー面とサイドビュー面が交互に行われるのが最大の特徴と云えますが、それ以外に新しい要素もなく、シューティングゲームとしての楽しさは減殺されています。

特にフロントビュー面に問題があります。
敵が画面奥から出現し接近して来る都合上、倒す爽快感が薄れているのです。
奥にいる敵(グラフィックス小)を倒す……画面手前(グラフィックス大)の敵を倒す……これに同等なゲーム性を与えるのであれば、簡単なやり方としては画面奥の敵を増やすのが最上だと思います。
グラフィックス大には倒す充足感を与え、グラフィックス小には爽快感を付与するのです。そして小の敵が近付いて来る事で徐々に大きくなれば緊張感も演出する事が出来たでしょう。こうする事でゲーム性にも幅や起伏が生じます。

本作ではこの辺の工夫が練られていないか考えられていないので詰まらなくなっています。新しいアイディアとして作られたフロントビュー面には耐久力の高い敵だけが存在する印象が残ります。これは破壊対象物を減少させる負の工夫となりました。

前作からあったサイドビュー面も若干ゲーム性が低くなっていますね。また幕間のストーリーを見せる一枚絵もかなり手抜きっぽくなっています。もともとが優れた企画として大ヒットした作品ではないので致し方ないのかなとも思います。ここに偶然でしか良作を作れないタイトー開発陣の無能力を感じてしまうのです。
以前の記事にも書きましたが(メガドラのスペハリⅡ)、続編を作る際の努力勉強を怠ったが為の罰と云えるでしょうね。

 
 
★★総括★★
良い作品と悪い作品玉石混淆としていますが、25本と云うボリュームが買って損をしないバラエティソフトに仕上がっていると思います。家庭用には移植されていなかったタイトルが多いのもお奨め出来る部分ですね。
前作にあった小さなバグや入力遅延などがない事を切に願います。また下巻に収録されるタイトルにも大いに期待しています。

| | Comments (3) | TrackBack (0)

2006.11.27

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その8

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。

Grch0005_1

グランドチャンピオン ★★★★

1981年に発表された画面見下ろし型のレースゲームです。

翌82年にナムコ「ポールポジション」が発表されるまでは、本作がレースゲームの王座に位置していたとしても良いと思います。

内容はビデオゲーム黎明期から続くトップビューの態が取られており、敵車が画面上から降って来る障害物として扱われています。
映像がラスタ方式になってからの数年間は、このシステムこそがレースゲームであったと云えるでしょう。本作もこれに倣った王道を行くゲームなのですが、様々な演出でリアルを作り出し2次元世界からの脱却が図られています。

先ずはコインを入れてキーを回す事でゲームがスタートします。

Grch0013 Grch0001
ラウンド始めのコース見取り図。20数台の車が一斉にスタートするシーン。

Grch0003 Grch0009
俄に雨が降り出して轟音とともに雷が落ちる演出。

Grch0004_1 Grch0010
トンネルが現れるとリアビューに移り変わり、視点が固定されたままトンネルへと突入します。絵としての矛盾も感じられません。

トンネル内は暗黒で視界は自車のヘッドライト分しかありません。凄い緊張感を提供してくれます。

Grch0016 Grch0014
トンネルを抜けると、鮮やかな海岸線が出現。その後は住宅地へと舞台を移します。

分岐路は海に架けられた橋と云う設定でしょうか。

郊外に入ると左右に複合コーナーが続き、レースゲームの醍醐味を味わえます。また、敵車同士が接触する事で大爆発し、4方向に破片が飛び散るのですが、これに当たってもミスとなります。本作では敵や縁石に接触するとミスになるのですが、スピンして速度が落ちるだけなので、ゲーム内のテンポはさほど妨げられません。しかしミスを続けるとクラッシュしてピットインを余儀なくされます。

Grch0000 Grch0015

霧が発生し前方の視界が妨げられるのが本作が持つ演出の極めだと思います。

ゴール前の直線では敵車との熱いデッドヒートが繰り広げられます。
そしてゴール。6位以内に入賞すると次のラウンドに進めます。タイム設定もあるのですが、先ず完走出来るほどの余裕を有しています。これが為に最低でも1面は遊べるので満足感が高く出来上がっていますね。小学生の頃はお金がなかったので、長く遊べる本作には大変お世話になりました。

Grch0007
1位優勝するとこのような画面で祝福してくれます。


本作は2Dレースゲームの最高峰だと思います。ポールポジションの登場が以後このようなゲーム的なレース物を生む土壌を奪ってしまいました。しかし、現在にプレイするとポールポジションは中途半端な3D物として遊び難く感じられます。却ってゲームとしての割り切りを楽しめる本作にこそ、2007年に発表される意味があると云えるのではないでしょうか。

| | Comments (5) | TrackBack (0)

2006.11.13

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その7

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Ninjakid

ニンジャキッズ ★★★

1990年に発表されたベルト移動式アクションゲームです。

激亀忍者伝ことコナミの「ミュータントニンジャタートルズ」に影響を受けて作られた事が明白な作品です。海外での受けを狙いステレオタイプなナンチャッテ忍者キャラゲーに仕立て上げられています。

ヒット作の二番煎じと云う事もあり、独創性に乏しく開発者の意識も低俗極まりない内容と云えますが、ゲームとしては面白く楽しめる作品になっています。
タイトー作品としては珍しく操作性が軽快で、その点からしてもストレスを感じさせません。特にレバーを同方向に二回連続で入れると作動する「ダッシュ攻撃」が気持ちいいですよ。

4人同時プレイが可能な事も相まって、家庭でワイワイ遊ぶ分にはお奨め出来る作品です。


Scij

S.C.I ★★★

1989年に発表されたカーアクションシューティングゲームです。

ドライブレース物に攻撃要素を取り入れた「チェイスHQ」の続編となっています。今回は衝突による攻撃に加え、銃を発砲すると云う直接的な攻撃方法が加わりました。ターボボタンを押す事で得られる加速感も特徴のひとつですね。

企画としての斬新さやゲームとしての奥深さはありませんが、適当に楽しめる作品となっています。前作の正常進化版とも取れる為、チェイスHQが好きな方には十分お奨め出来る内容でしょうね。


Tokio

スクランブルフォーメーション ★★★

1986年に発表された強制縦スクロールシューティングゲームです。

当時各ビデオゲームメーカーは「ゼビウス」からの脱却を図ろうと、シューティング物に新しいアイディアを導入しては熟成を待ちましたが、決して逃れられない呪縛を現前にして苦しみ続ける事となります。

本作では空中地上攻撃の打ち分けを、僚機フォーメーションの変更で賄おうとしています。
アイディアとしてはシステマティックで面白いものだったのですが、テンポの悪さを露呈するだけの失敗作となってしまいました。このようなシステムは複雑さの内包を余儀なくされますし、敵キャラの配置や難易度調整がシステムに絡み合う難しさも提供します。
この事から本作は机上の理論を実践に移せなかった失敗作となったのです。


一部マニアに人気のあったゲームではありますが、シューティング部分のゲーム性も低く遊んでいて楽しいものとはなっていません。
唯一期待するところを見出だすならば、前作のタイトーメモリーズに協力していたニコラ氏を通して、未だオリジナルが動作不可のMAMEにソースが提供されないかなと云う事くらいでしょうか。

Toki0004

ディズニーに訴えられそうになった問題のグラフィックです。ROM差し替え前の旧バージョンでのみ確認出来ます。当然タイトーメモリーズでは見られないでしょうね。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2006.11.11

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その6

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Gunlock

レイフォース ★★★★★

1993年に発表された強制縦スクロールシューティングゲームです。

丁寧に作られた素晴らしい作品ですね。ゲームとしては空中地上を打ち分ける「ゼビウス」タイプのシューティングなのですが、ハード性能の進化がグラフィックスとシステムに融通を持たせた事で独特のゲーム性を持つに至りました。
複数の敵に照準を合わせる事が可能となり、一定時間内に纏めて倒す……ゼビウスのシステムが進化すると「アフターバーナーⅡ」に変化する事を確認出来ます。

グラフィックスとサウンド、演出効果なども高い完成度を有しています。
90年代に入ってからのタイトーはシューティングの名作をコンスタントに開発。「ガンフロンティア」「メタルブラック」「グリッドシーカー」「ダライアス外伝」……いずれもアイディア性に優れた良作ばかりですね。しかし会社の方針から近年シューティングチームは解散を余儀なくされました。残ったのはパズルチームとバトルギアチームのみとなり、殆どを外注に頼る制作体制となります。「人は得難き宝なり」と云う言葉を知らない会社の将来は、皆様も知っての通り(自社より規模の小さい)スクウェアエニックスに買収される事でひと先ずの終焉を迎えました。余談ですが、タイトーの持つ保守社風とスクエニ経営陣が取る操舵の不明確さは、現在もアーケード関連部門に迷走を続けさせています。


Fhawk

ファイティングホーク ★★

1988年に発表された強制縦スクロールシューティングゲームです。

アイディア性に富みゲーム完成度の高い「レイフォース」のあとに紹介する作品としては悲しくなるほどの駄作です。
タイトー内で東亜プラン社製シューティングゲームの劣化コピーを作るとこうなります。
本作が「飛翔鮫」をもとに企画制作された事は明らかですね。ぱっと見は東亜プランシューティングに思えますし、グラフィックス他の細かいクセも研究して真似ています。
しかし、上っ張りだけの猿真似に過ぎず、プレイ感やゲーム性は著しく低下していると云わざるを得ません。同人レベルにも届かない単調で最悪な作品としても良いでしょう。

しかしゲームセンターに足を運ぶ多くの人が皆「レイフォース」のように斬新な作品を求めている訳でもないのです。
時間潰しや待ち合わせ場所としてゲームセンターを利用する一般ユーザーには、作品の独創性など埒外にあって当然の気味を帯びています。どちらかと云えば今迄にもありそうな1プレイでルールを把握出来る作品が好まれます。

事実、「レイフォース」は稼働時にはマニアが躍起となり攻略しようとしていたのでインカムも好調でしたが、作品の完成度とは裏腹に短期間で寿命を終えました。
かたや「ファイティングホーク」並びに二番煎じシューティングゲームは、爆発的な人気もありませんが長期間にわたってインカムを稼いで行きます。
トータルの売上で云えば後者に軍配が上がる現実を提供するのです。

これはなかなか難しい問題を孕んでいる部分ですので、簡単な答えは出せませんね。

個人的な考えを述べさせて貰えれば、「レイフォース」は中途半端に斬新で中途半端に素晴らしい作品だったのだと思います。ゲームシステムが全くのオリジナルではなく既存の発展型に過ぎず、マニアにしかその素晴らしさを提供出来なかった。またハード性能の向上が徒となり、それを使いこなそうとした結果グラフィカルな分かり易さを開発者が放棄した。一般ユーザーには破壊対象物が多いゲームは煩雑と混乱を想起させるものです。
「ファイティングホーク」はこの逆を行きます。ただ現在に語られる事の全くないゲームなのは、あまりにも低俗過ぎただけなのでしょう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.11.09

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その5

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Benberob

べんべろべえ ★★★

1984年に発表された固定画面アクションゲームです。

火事で燃えさかるビルの中、怪傑ダミちゃんを操作して画面最下段で助けを求めているナオちゃんの所まで行くと1面クリア。

画像を見てもお分かりでしょうがシュールな作品です。キャラクター、グラフィックス、サウンドとも特に秀でたものを持っていませんし、どちらかと云うと最悪のセンスを印象付けます。見た目だけで判断すればコアランドの「ごんべえのアイムソーリー」と選ぶところがないかも知れません。出荷台数も少なかった為にマイナー作品の一つに数えられています。

しかしアイディア的に見ると、タイトーから同年に発表されている「ちゃっくんぽっぷ」や「ルンバランバ」「アウターゾーン」などの佳作群(どれもマイナーですが)と並べても引けを取らないほどの作品に仕上がっていると云えるでしょう。

当時のゲームにすると操作にかなりの融通性を持っていました。
通常の左右移動にしゃがみ歩きが加わり、ジャンプの他に、消化器による攻撃方向は上中下段の選択幅が取り入れられています。また攻撃しながら移動出来る事も斬新でした。

敵である炎の出現場所がランダム処理されているのも面白い部分ですね。ただ運が悪いと障害物と炎の位置関係でクリア出来なくなるパターンもあったと記憶しています。
併せて敵の動きに理不尽さを覚えてしまうような場面も多々見受けられます。階段まわりの上下移動も操作性が悪くゲームに対する心象を悪化させていると云えるでしょう。

ゲーム自体は8bitパソコンゲームの豪華版と云った感じで、特に優れているとも思えません。
でも不思議な魅力を持ったゲームなんですよねえ。当時タイトーの直営店に通っていた私はかなり遊び込んでいました。たまに扉から被災者が凄い顔で飛び出して来る演出or障害があるのですが、そこからエレベーターアクションの敵が出て来たり、ちゃっくんがボーナスキャラを落として行ったりとサービス精神も旺盛で、タイトーのファンであればニヤリとさせられること頻りです。バブルボブルの隠し面の永久防止キャラである「日吉山のラスカル」も本作からの出典です。
今迄コンシューマーへの移植もありませんでしたから、個人的には本ソフトの目玉作品の一つと考えています。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.11.08

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その4

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Rainbowo_1

レインボーアイランド ★★★★

1987年に発表されたアクションパズルゲームでバブルボブルの続編となっています。

ポップなグラフィックスと秀逸なサウンド。斬新なゲームシステム。名作の続編と呼ぶに相応しい内容となっています。
しかし、高い難度と複雑な隠しフィーチャーの導入によって、前作を楽しんだ一般ユーザーを置いてけぼりにしてしまいました。

素晴らしいアイディアである虹を使った攻撃方法なのですが、横方向への攻撃に特化している為に、画面上部から現れる敵に弱いと云う側面を併せ持ちます。
画面の上へ上へと進むゲームですので、敵の配置を憶えないと即死に近いミスを誘発させられる理不尽感をも提供してしまうのです。
システムとしては計算通りだったと作者のMTJ氏に以前指摘されたのですが、プレイヤーからすると突然死の理不尽さは拭い切れないものがありました。特に後半面でミスする殆どがこのパターンだと云い切れます。結局は敵の配置を憶えて虹の仕掛けを作り、敵を呼び出してから殺す……この繰り返しに陥ってテンポの悪い印象が付随したと考えられます。

また、虹を崩す行為にゲーム性の殆どが集約されており、敵を倒している感が殆どしないところは痛し痒しな部分です。極端な実験として、音を消して遊んで見ると分かるのですが、音ありの時とゲーム性があまり変わらない事実に行き当たります。それだけ虹を崩す爽快感と充実感が素晴らしいとも云えます。

本作品を名作としなかったA級戦犯は隠し扉のフィーチャーだったと思っています。
敵を虹崩しで倒すと現れる小ダイアを7色集めるとエクステンドします。これを各ワールドで全て集めないと隠しワールドが出現せず全面クリア出来ません。これ自体はゲームに目的を設けると云う意味で成功しています。

しかし或る法則のもとに小ダイアを集めると、各ワールド最後に待ち受けるボス面に隠し扉が出現するのです。
その法則とは、小ダイアを左から並び順に赤、橙、黄、緑、水色、紺色、紫と7色集めると云うものでした。小ダイアは敵が死んで落下して来た際の位置で色を変化させます。敵を倒す位置と落下させる位置を厳密に計算しておかなければなりません。これはあまりにもマニアックなフィーチャーです。初心者お断りの難しさであるし、虹崩しでダイアを含むアイテムも回収出来るシステムが、時として上級者にも失敗を犯させる仕打ちを用意しました。

苦労して出現させた隠し扉は、ボス戦をキャンセル出来るほどの融通を持っています。そうしてその先には強力な隠しアイテムが用意されているのです。
隠しアイテムの効能は、壷アイテムの効果をミスしても持続させる。自機に羽が生え永久に空を飛べる。攻撃と防御の効果を併せ持つバリアが付く……など非常に強力なものばかりです。これらは入手しなくてもクリア出来るのですが、持っている上での難易度設定がしてあるので必須アイテムだと思って良いでしょう。
結局は上級者であればあるほど簡単になっていくゲームバランスが取られているのです。小ダイア集めにストレスを感じて遊ばなくなったユーザーが多いと思います。

個人的には17歳の一時期を賭けてまで遊び込んだ青春のゲームではあるのですが、多くの方にお奨め出来る作品だとは思っていません。ポップな見た目に誘われて本気でプレイすると痛い目に遭いますよ。

Continue reading "タイトーメモリーズ2 上巻 ~その4"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.11.07

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その3

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Spacegun

スペースガン ★★★★

1990年に発表された3Dガンシューティングゲームです。

オペレーションウルフシリーズから始まるタイトーのガンシューティング物は意外なほどに良い作品が多く作られています。

本作もジャンルに忠実な基本はしっかりと作り込まれており、新機軸としては来た道を後退する為のフットペダルが設けられています。銃の横に付けられた特殊ウエポン選択ボタンもあまり例を見ませんね。

映画「エイリアン2」をモチーフにしたような世界観は重々しくもありますが、この手のジャンルを遊ぶ一般層には受けていたと思います。事実、長い期間を通して高インカムを稼いでいました。
フットペダル使用とタイム設定がある為かなり難度の高いゲームとなっていますが、コンティニューを準拠とするならば許される範囲の散財だったのかも知れませんね。まだバブル期のお釣りが残っていた時代ではありました。

ガンシューティングゲームの家庭用移植は多くありませんから、それだけでも貴重な存在と云えるかも。


Dinorexj

ダイノレックス ★★★

1992年に発表された対戦格闘アクションゲームです。

当時各メーカーがこぞって作り出した「ストリートファイターⅡ」の二番煎じ作品の中でも異色の存在ですね。

ゲーム的に見ると自キャラを恐竜にした以外は特に見るべきところのない作品なのですが、そのインパクトと簡単な操作体系で一般層にも遊べる対戦格闘となっていました。ストⅡや餓狼など他の格闘には興味のないカップルなどが結構遊んでいた記憶があります。
当初インカムもそこそこ稼いでいましたが、ゲーム的な奥深さがなかった為に短命で終わった事実も提供します。

狙いどころは良かったのかも知れませんが、偶然の発想に頼った感が強いので客層を絞り切れなかった事が敗因でしょうか。
現在でもゲームに詳しくない人とガチャプレーする分には楽しめるゲームだと思います。


Chukatai

中華大仙 ★★★

1988年に発表された強制横スクロールシューティングゲームです。

西遊記に材を求めた以外は何の変哲もない横シューとなっています。アーケードゲームと云うよりはファミコンやパソコンゲームにありそうな単調さを持っています。難度も低く淡々としているところが個人的には好きです。でも何も語れないほどの無個性な作品……。


Asuka

飛鳥&飛鳥 ★★

1988年に発表された強制縦スクロールシューティングゲームです。

絵、音、内容、全てが平均を下回る駄作です。かろうじてゲーム性はそこそこ。適度に楽しめない事もありませんが、敢えて遊ぶ必要も見出だせません。
ショットのパワーアップ方式やボムシステムから見て東亜プランの作品を意識して作られているのでしょうけど、不勉強の為か故意にか全く違う系統のゲームをやっている錯覚に陥れてくれます。
また左右方向にも若干スクロールするのですが、スクロール開始位置が端にあり過ぎ、スクロール速度が速い為にプレイアビリティも損ねています。

全4面エンドの作品なのですが、3面から敵の耐久力が急激に上がる為バランスにも難があります。だからと云ってゲーム自体の難度が上がっている訳ではないんですよねえ。同人レベルの内容としか云えません。ビスコ社の制作です。


Time0001

タイムトンネル ★★★★★

1982年に発表された列車アクションパズルゲームです。

ビデオゲーム初期の大傑作です。アイディアとストーリーが見事に合致した作品としても大成功を収めています。

上下2方向レバーで列車を前進、後退。ボタンはレールの進路を切り替える事に使用します。汽車の特徴を捉えたシンプルな操作性でありながら、ちょっとした思考力を必要とするところが優れていますね。

全3面のループゲームなのですが、一面では列車を連結させる。2面では乗客を迎え入れる。三面では乗客を送り出す……とゲームシステムとストーリーが密接に関係する事で納得性を入手しています。
以降の作品ではアイレム社「イメージファイト」がシステムとストーリーを結び付ける演出を導入していますが、タイムトンネルほどの素晴らしさは持っていませんね。

1面が「過去」、2面「現在」、3面「未来」と云う設定がタイムトンネルと云うタイトルの由来です。ロマンチックなストーリーが何の説明もないゲーム画面から伝わって来ます。スタート時とミス再開時に勇ましいテーマ音楽を伴い車庫から出発する演出も当時斬新でした。

この作品は是非ともゲームの開発者に改めてプレイしていただきたい傑作だと思います。ビデオゲームとは本来どう云うものであったかを考えるに適した最高のテキストとなり得るでしょう。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2006.11.05

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その2

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Bubblemj

バブルメモリーズ ★★★

1995年に発表された固定画面アクションパズルゲームです。

バブルボブル、レインボーアイランドに続くシリーズ第3弾となっているようですが、オリジナル作者の手を離れて以後のものですから、物語の重要度は低いと云えるでしょう。ただ単にネタがなくなったから大ヒット作の続編でも作ってみましょう的な発想から開発された事は明らかです。

既に11年前の作品ですが今回のラインナップ上では最も新しいものとなっています。
ゲーム内容としては20年前のオリジナルから飛躍した部分も特に見当たりません。逆に退化していると云っても良いでしょう。

泡を吐くor泡を割る爽快感がなくなっていますし、新しいフィーチャーである気合い泡の所為でパズル性も低下。背景に無駄なグラフィックスを追加した事でポップな雰囲気も塗り潰されています。細かい部分で云えば、ハード性能の向上が災いしてかゲームの「間」が統一させられ単調を作り出しています。F3ボードの音源も貧弱です。
オリジナルにあったマニアでも楽しめるやり込み要素もなくなってしまいました。ゲームとしての奥深さを感じられないのは制作の無能力に他なりません。

しかし遊べないゲームではないので適当には時間を潰せるでしょう。多分コンティニューで全面クリアだけして、はいお終いと云う流れが見えるようではありますが。


Champwrj

チャンピオンレスラー ★★

1989年に発表されたプロレスアクションゲームです。

この手のジャンルは84年セガから発表された「アッポー」から材をなし、85年テクノスジャパンの「エキサイティングアワー」でひとつの完成を見ました。で、ビデオゲーム成熟期とも云える89年に発表された本作なのですが、何ら発展もなく工夫も凝らされていない凡作となっています。

使い古されたゲームシステム、お座なりなグラフィックス、サウンドはやっつけ仕事……。もうどう仕様もありませんね。
タイトーにはこのような駄作凡作が多数あるのですが、それ相応の理由が存在します。
直営店舗の多いタイトーですからゲームと云うソフトをバラエティに富む形で揃えなければならなかったのです。他社製品に頼らず様々なカテゴリー作品を充実させる。ここに作品としての完成度は特に求められません。限られた予算と決められた納期が絶対の基準として存在するのみです。
タイトーにとってゲーム作品とは、ベルトコンベア式に店舗へ供給されるだけの商品に過ぎなかった……これが偽るところのない現実です。

ダライアスやサイバリオンなどの大作は稀有な例外に過ぎません。本作を含む多くの作品はスポーツ進学校に於ける数集め的な一般学生と選ぶところがないのです。


Schaser

スペースチェイサー ★★

1979に発表されたドットイートタイプのアクションゲームです。

今回の収録作品中もっとも年代の遠いゲームとなっています。
パックマン以前の同ジャンル作品ですので、現在に遊ぶにはちょっと楽しめない内容と云えますね。
しかしスプライトが存在せずBGMもない初期ビデオゲームならではの味わいは感じられます。少し遊んで見たのですが意外と熱くなれました。リアルタイムで結構プレイした記憶はあるものの難しくて1面すらクリア出来ず。敵の誘導を前提としたパターンゲームなので、そのパターン作成に目覚めればかなり面白くはなると思います。でも今時そんな事をする人はいないかな?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.11.04

タイトーメモリーズ2 上巻 ~その1

前作が好評だったのかどうかは分からないのですが、来年の頭にプレステ2で発売されるそうです。定価¥5040。
今回も収録作品数は25本。一見したところなかなかバラエティに富んだラインナップとなっています。いつものように個人的な評価を★印として全作品を紹介して行こうと思います。


Driu0006

ダライアスⅡ ★★★

1989年に発表された強制横スクロールのシューティングゲームです。

名作ダライアスの正統続編なのですが、進化したのはグラフィックスのみで音響面では単調なマンネリズムを提供し、ゲーム性は大幅に退化しています。
美麗なグラフィックスも懲り過ぎた嫌いがあり、面によっては敵の弾が見え難いと云う弊害さえ生んでしまっています。背景がラインスクロールする演出は面白いかな。

ダライアス筐体を流用した3画面版と新規筐体の2画面版が存在します。
今回収録されているのはテレビ画面の解像度の関係で2画面版でしょうね。この問題が解決されたならば初代ダライアスの完全移植も期待出来るのですが……。
下の画像が3画面版と2画面版の比較となっています。

Drius2do

Darius2

ゲームとしてはそれなり楽しめる内容ではあります。しかしノーミスクリアを前提とした内容には疑問符を付けざるを得ません。アイテムを取り逃してもハマる可能性があるのはいただけませんね。
チマチマしたゲーム進行もつまらなさを助長しています。自機が強くなり過ぎる為に初代では重要だったミサイルの前後方向誘導も意味をなくし、テクニカルな操作要素がなくなってしまいました。
チマチマとした大味な作品と云うのが本作の印象です。


Cont0000

コンチネンタルサーカス ★★★

1987年に発表されたレーシングゲームです。

アウトラン以後に発表されたレース物としては普通の出来映えだと思います。操作性も悪くないしスピード感もそこそこ。適当に楽しめる作品と云えるでしょう。
このゲームならではの要素としては、故障した際にピットに入らなければならない事と、ランダムで降る雨の存在が大きいですね。

当時はフジテレビがF1をテレビ中継し始めた頃でした。スーパーカーブームで洗礼を受けていた少年たちは青年となり、憧れ続けていた世界最高峰の自動車レースが毎回見られる現実に夢中となりました。中島悟がキャメルロータスに在籍していた影響で皆が皆揃えたように同じタバコを吸っていた事も思い出されます。マルボロブームが来る少し前の話です。


Ogonsiro

黄金の城 ★★★

1986年に発表されたサイドビュー剣戟アクションゲームです。

自機は左右方向にしか移動出来ないものの(ジャンプもなし)、剣ボタン3個で攻撃方向を上中下と指定し、レバーを用い盾を上中下と操る事で防御方向も指定出来ます。
これは非常に良く考えられた操作システムですね。レバーによる防御は感覚的に掴み易く、攻撃方向と一致しない事でゲームらしい矛盾を提供しません。テクニカルな印象もあり操作しているだけでも楽しいと思わせてくれます。しかしオリジナルコンパネは当然ボタンが横に並んでいた事から、縦方向への攻撃にちょっとした混乱を覚えた記憶も残っています。

攻撃を受けた箇所の鎧が剥がれて行き、再度同じ場所を攻撃されるとミスとなります。これも魔界村以前だったので斬新なシステムでした。

これまでコンシューマーへの移植に恵まれなかった本作ですので、目玉となり得る一本と云えるでしょう。
完全パターンゲームなのですが、敵を攻略して行く過程も楽しい作品です。グラフィックスはバタ臭くも美しく、音響面では金属のぶつかり合う効果音が秀逸です。20年後の現在でも口真似が出来るほど印象的な音でした。

一見硬派な内容にも見えますが、おちゃらけた演出があったりして笑わせてくれます。特に女キャラの或る部位の鎧を外してから倒すと……まさにxxx状態です。まあ、それは置いておくとしてもお奨めのゲームですよ。

Ogon0002
「お前は全裸でオイラはキ●タマ露出……これが男の戦いだ!」


Kick0001

キック アンド ラン ★★★

1986年に発表されたスポーツアクションゲームです。

内容は任天堂のファミコンサッカーと大差ないとしても良いでしょう。現在の完成されたポリゴンサッカーと比較すれば旧態依然としたゲームなのですが、当時のスポーツ物としては抜群に豊かなゲーム性を誇っていました。

チームによって特性があったり、シュートに変化をかけたり、ボールとの位置関係でオーバーヘッドキックが打てたりとバラエティに富んでいます。何よりもスライディングが絶対的な強さを持っていて、リアルとは云えないものの素晴らしい爽快感を提供してくれます。
センスの悪いタイトーゲームの中にあって最高にポップな雰囲気を所持していました。プレイ中にゲーム画面の切り替えが全くないのも秀逸な部分です。

サッカーに興味のない友達や女の子とでも無理なく楽しめると思います。パーティーグッズとしても機能するのではないでしょうか?

| | Comments (1) | TrackBack (0)

2006.08.05

dotstream

Ds02

給料も出た事だしと以前から気になっていたゲームボーイアドバンス用のソフト「dotstream」を購入して見ました。
「Bit Generations」と銘打たれたシリーズの第1弾となる本作は、任天堂が新たに提起するシンプルイズザベストをコンセプトとした実験作と云えるでしょう。

ゲーム内容は至って単純なレース物となっています。
自機であるラインを上下に操り障害物を避けながらゴールを目指す……たったこれだけのものなのですが、敵との攻防が加わる事で断然奥深いゲームに仕上げられています。

敵もまたラインで表現されており、ラインそのものに当たり判定がある為、同一線上を走行する事が出来ません。
斜めに跨ぐ事は可能となっていますが、横軸が合うと上下のどちらかに強制移動させられてしまいます。とにかく走行ラインの確保が重要なシステムと云えるでしょう。

この手のレース物では当然の処置として、スタート時の自機は加速性能が極端に低く設定されています。この事から後方から追い上げるゲーム展開を余儀なくさせるのですが、だからと云って自機の最高速が極端に恵まれている訳でもありません。

そこで本作システムの白眉であるスリップストリームが有効に機能する事になります。
敵ラインに並列して走行する事で画面下にある空気抵抗メーターが上昇し、現在の最高速に達すると以後MAXスピードが上昇して行くのです。
スリップストリームの影響を受け続ける事で二倍の速度を入手出来る事になります。

これは良く出来たシステムですね。
通信対戦ファイナルラップ以降に設けられた下位の車ほど基本性能が上昇すると云う影のシステムを、公にすると同時に納得出来るものにしたとも云えます。


購入してから昨日の今日書いている記事ですので、これ以上の詳細は把握していないのが正直なところです。しかし、かなり面白いゲームだと思います。
アタリのベクターゲームを思わせるグラフィックと電子音を前面に押し出したサウンドは、時代を一周した事でクールな印象を与えてくれます。
ゲーム本編はシンプルながらも、F-ZEROやマリオカートと同様のGPポイントシステムで長く遊ばせてくれるだろう事も期待出来ます。
¥2000と云う低価格も嬉しいですね。しかし、どうせだったらDSで通信対戦したかったなあとは思います。これだけが残念なところかな。

穿った見方をすれば、次世代機Wiiでネット配信する予定の低価格ゲームのテストケースなのかなとも感じられます。このような高レベル作品であればバーチャルコンソール配信を多用してしまいそうです。

Continue reading "dotstream"

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2006.07.20

ゲーセンUSAミッドウェイアーケードトレジャーズ ~その5

7/28号のファミ通によると上記タイトルが秋頃にプレステ2で発売されるそうです。
ミッドウェイとは云い条アタリの作品が半数以上を占めていて、ウイリアムズの作品も幾つか入っています。そして収録ゲーム数はなんと32本! かなりのお買い得感がありますね。
1980年以降90年までの名作がずらりと揃えられたラインナップには、マニア垂涎を通り越して失禁脱糞を催されてしまいそうです。

と云う訳で、今回のウイリアムズ+αで全収録作品を紹介した事になります。
★印は個人的なお奨め度数ですのでご参考まで。


Robotron
ロボトロン2084 ★★★★★

1982年にウイリアムズから発表された固定画面シューティングゲームです。

8方向レバー2本で自機の移動とショット方向を個別に指定する斬新な操作体系を生み出した傑作です。
ゲームとして見ても素晴らしく、抜群の爽快感と息詰まる緊張感を提供してくれて飽くことを許しません。
かなり難しいゲームなのですがエブリー設定は甘いので長く遊べるのも良いところです。

少ない色数のグラフィックであるにも関わらず、パレット変化で透明感のある雰囲気を作っているのも評価に値します。重厚なサウンドも見事の一言ですね。

以前書いた記事がありますので宜しかったら参照して下さいませ。
http://babsika.cocolog-nifty.com/okiniiri/2005/02/2084.html


Joust
ジャウスト ★★★★

1982年にウイリアムズから発表された固定画面アクションゲームです。

日本では任天堂バルーンファイトの元となった作品と云えば分かり易いでしょうか。内容も殆どそのまんまです。
しかしボタン1押しの浮遊率が低い為に連打を余儀なくされてかなり疲労させられます。プレイフィールドもずっと同じ背景の繰り返しなので飽き易いかな。敵の登場パターンなどはバリエーションがあり面白いと思います。
斬新で良く出来た作品なのですが、バルーンファイトの考え抜かれたプレイアビリティを前にしてしまうと、オリジナルアイディアの尊さしか発見出来なくなってしまいますね。


Joust2
ジャウスト2 ★★

1986年にウイリアムズから発表されたジャウストの続編です。

前作は横画面でしたが今作は縦画面となっています。特にその変更が活用されているとは云い難い内容ではあります。それ以上に何故この時期に発表されたのかが最大の謎ですね。色々なアイディアは詰め込まれているのですが、全て蛇足感をしか提供しません。無闇に難しくなっているし、はっきり云って遊ぶ価値はないと思います。


Bubbles
バブルス ★★★★

1982年にウイリアムズから発表された固定画面アクションゲームです。

自機バブルスを操作して流しの中のゴミや虫を掃除し尽くすと一面クリアとなります。排水溝が緑色に光った時に逃げ込む事で2面先にワープ出来ます。

自機は時間が経つと見た目にも巨大化して当たり判定が大きくなってしまいます。その上で慣性も付いているのでなかなか難しいゲームと云えます。しかし独特な雰囲気が魅力でついつい遊んでしまいます。

余談ですが、忍者くんでお馴染みのUPLはウイリアムズ作品のグラフィック、サウンドにかなり影響を受けていると思います。本ソフトが発売された暁には米ゲームから日本にもたらされた技術影響などを調べる事も容易となりますね。


Splat
スプラット! ★★★

1982年にウイリアムズから発表された固定画面アクションゲームです。

操作体系がロボトロンと同一で8方向レバー2本を使用。自機移動とショット方向指定に用います。
ゲーム内容がなんとも奇天烈なものとなっており、画面上部から落ちて来るトマトやバナナ、パイ、魚を拾って敵に投げつけます。ここに重力の法則を発見出来るのですが、自機、敵は画面内を縦横無尽に移動が可能。
攻撃を受けると頭だけが画面内をバウンドしまくり、再度合体しないとミスになります。
敵トウモロコシがホップコーンをばらまきながらトマトを投げて来るし、雷雲が自機を執拗に追いかけ回します。どう云う世界観なのかさっぱり見当も付きません。

その理不尽な設定を抜きにすればゲームとしては適当に楽しめるかな。本気で遊べるかどうかは別として何か心惹かれる作品ではあります。


Totcarn
トータルカーネイジ ★★★

1992年にミッドウェイから発表された任意スクロールシューティングゲームです。

今回のラインナップでは年代的に最も新しい作品となっています。
内容は日本でも多少知名度があると思われるスマッシュTVの続編です。スマッシュTVはロボトロンの進化版と云えるでしょう。8方向レバー2本を使用し自機移動とショット方向指定を行う共通点を持っています。作者も同一人物です。

トータルカーネイジは日本初お目見えとなる移植版なのですが、そこに価値を見出せなければはっきり云って駄作です。詰まらないゲームではないのですが、ロボトロンの完成度、スマッシュTVの後味の悪い爽快感には遠く及ばない凡百の作品と云えるでしょう。

どうせラインナップに加えるのならスマッシュTVがあっても良かったと思いますし、同作者のナークあたりも希少価値が高い作品として機能した筈です。どうも中途半端なセレクトだなあと残念に思えてなりません。
と、最後に文句を云ってしまいましたが、これで全作品解説を終わります。

●総括

アタリゲームズからの作品は17本となっています。本当に素晴らしい作品が多数収録されていると云えるでしょう。これだけでも購入する意味があると思われます。特に日本では殆ど知られていないけれど良く出来た作品が多く収録されているのが嬉しいところです。

ミッドウェイ作品は10本。ちょっと古臭いものばかりになっていますね。ゲームとして楽しめない物が多いのも残念です。
トータルカーネイジと同年代の作品が収録可能であったのならば、モータルコンバットや、ランページ、NBAジャムあたりが入っていても良かったのではないかと思います。

ウイリアムズ作品は5本。これは納得の作品が収録されているのではないでしょうか。これでディフェンダーがあれば完璧でしたね。

海外の作品は操作システムに独自インターフェイスを持ったものが多いので、それがプレステパッドでどのように再現されているのかを確認するだけでも意味と価値があるのではないかと思います。


今回このように紹介記事を書いて見て思ったのは、収録本数32本ではまだまだ全然少なすぎるのではないかと云う事でした。
どうせレトロゲームマニアの琴線しか弾かないコンピソフトなのですから、代表的な作品を100本単位で入れてしまっても良いのではないかと考えます。
それを新しいハードが出る度に発売してくれれば私たちレゲーファンはお布施としてもきっと購入させてもらいますよ。
例えばナムコミュージアムBEST50とか、SEGA AGES1978-1990、タイトー過去ゲー叩き売り100本……なんてのが出ませんかねえ。
そんなライブラリーとしても機能するバラエティソフトがあればグレーゾーンにあるエミュレーターの意味と価値も変わって来るものと思います。誰も好きこのんで違法行為に手を染めている訳ではないのです。ビデオゲームメーカーは過去の遺産を尊びその保存に尽力して、私たちユーザーが大手を振って楽しめる、または研究出来る環境を作らなければならないのではないでしょうか。自分勝手な意見かも知れませんが、ゲームが作品としてひとつの芸術と呼ばれるようになる為には、保存と提供を主とする確乎とした団体が登場しなければならないと常々考えています。現実にそのような活動を無償で行っているのがMAMEプロジェクトだったりする訳ですから、なんとも痛し痒しな状況と云えますね。

タイトーのように小銭を稼ぐ為に自社製品在庫ボードを二束三文で海外に売り飛ばすようなメーカーがいる限りは無理な相談なのかなと悲観してしまいます。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.07.19